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3 - 「欲望の薬」

♥

21

2024年06月23日

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ガチャッ

健太

ただいまー

健太

って誰もいないか

健太

はぁぁ

健太

大学卒業してまだ1年しかたっていない

健太

なのに教師なんて

健太

無難に普通の会社で働いてれば

健太

変わってたかもな

健太は床に座った

前の机にコンビニ弁当を置いた

健太

.....いただきます

健太

これ最後の1個だったんだよな

健太

そこんところはラッキーなんだけど

健太は弁当を食べ始めると

突然手が止まった

健太

あ、水

健太

、、買い忘れた!

健太

水筒は?

健太

なんでこーゆーときに限って空なんだよ!

健太

、、、水道水で我慢するか

ジャー

キュッ

ゴクゴク

健太

やっぱあんま美味くないな~

健太

買い忘れた自分が悪いんだけど

健太はまた食べ続けた

.....

健太

ごちそうさまでした

健太

そうだ

健太は自分のバックの中にてを突っ込んだ

ゴソゴソ

健太

これだ!

健太が見つけたのはいろんな色の錠剤が数個入っている透明な瓶だった

健太

先輩の先生がくれたやつ

健太

あって良かった~

回想

先輩の先生(和哉)

健太先生、健太先生

健太

和哉先生!なんですか

先輩の先生(和哉)

このまえさぁ~

先輩の先生(和哉)

大変だったでしょ

先輩の先生(和哉)

親御さんに文句言われて

健太

あ、あは

先輩の先生(和哉)

それでさ、すっごい気の毒になっちゃって

先輩の先生(和哉)

いいものもって来たんだよ

健太

俺に!?

先輩の先生(和哉)

もちろん

健太

いいものってなんですか?

先輩の先生(和哉)

これだよ

和哉先生はいろんな色の錠剤が入っている瓶を取り出した

健太

それって、

健太

危ない薬じゃあないですよね?

先輩の先生(和哉)

そんなの持ってくるわけないじゃーん

健太

じゃあ、どういう薬なんですか?

先輩の先生(和哉)

「欲望の薬」だよ

健太

「欲望の薬」?

先輩の先生(和哉)

うん

先輩の先生(和哉)

前にね、薬の開発してる友達がくれたんだよ

先輩の先生(和哉)

まだ売ってないけど、特別にあげるって

健太

へえ〜

健太

どうやって使うんですか?

先輩の先生(和哉)

この薬、色が何種類かあって

先輩の先生(和哉)

その人専用の薬の組み合わせがあるんだけど

先輩の先生(和哉)

その自分専用になるには

先輩の先生(和哉)

これを一滴垂らすんだよ

和哉先生は目薬のようなものを取り出した

先輩の先生(和哉)

それで一分ぐらいすると色が変わって

先輩の先生(和哉)

自分専用になるわけ

健太

1日何錠とかあるんですか

先輩の先生(和哉)

その人がどれだけ欲望が満たされていないか次第らしいよ

先輩の先生(和哉)

飲むと景色が変わって

先輩の先生(和哉)

その幻覚の中の1日が経つともとに戻る

先輩の先生(和哉)

現実の世界では一瞬らしいんだけどね

先輩の先生(和哉)

こんぐらいかな

先輩の先生(和哉)

はい、これ健太先生にあげるよ

健太

ありがとうございます!

先輩の先生(和哉)

一つ注意があるんだけど

先輩の先生(和哉)

薬の効果はあくまで幻覚を起こすってことだからね

先輩の先生(和哉)

現実とは関係がないから

先輩の先生(和哉)

ギャップに苦しまない程度にね

健太

?

健太

(薬に見とれて聞き逃しちゃった)

健太

(でももう一度言ってもらうのはなんか申し訳ないな)

健太

(適当に返事しとこ)

健太

はい!

健太

早速飲んでみよう

健太

これを一滴垂らすんだな

ポトッ

健太

一分待とう

1分後

健太

すごい

健太

色が変わった!

健太

ちょっと怖いけど

ガリッ

ゴクゴク

健太

うん、、、

健太

どんどん目の前が歪んでく

バタッ

健太

いい加減にしろ!!!!

生徒(蒼)

(ビクッ)

健太

調子に乗ってるからだろ!

健太

(生徒に怒るなんてあんまりできなかったのに)

健太

(薬はやっぱりすごいな)

先輩の先生(和哉)

ごめんなさい...

健太

ったく

健太

お前は俺の生徒だ

健太

俺に逆らうなんてできっこないんだよ!!!

誰かを自分より下に見て権力で叩き潰す

それが自分にできるのが

どれだけ快楽なことか

健太

俺を舐めるなよ?

凪彩

大好きだよ、健太君

健太

俺も凪彩のこと愛してる

凪彩

なんか恥ずかしいね

健太

ここには誰もいないよ

凪彩

ふふ

健太

...あの

健太

突然だけど

健太

もし良かったら

健太

僕と結婚してください!

凪彩

喜んで!!!

凪彩

健太君!

健太

嬉しい

健太

愛してるよ

ギュッ

凪彩

あのね

凪彩

キス、したいな

健太

うん

チュウ

美女とラブラブ、これができる

そんなの幸せじゃないか

凪彩の実家

凪彩

できたよ

健太

え!?

健太

こんなにご飯作ってるの!!

凪彩

ううん、うちの家のメイドさんが作ってくれてるんだ

凪彩

お父さんが社長だから

凪彩

好きなだけ食べていいよ

健太

やった!

健太

いただきまーす!!

好きなだけ飯を食べれる環境があること

これがあるのは誰もが望んでいることだろう

健太

うーん

健太

もう終わってしまったのか

健太

、、、、

健太

辛い

健太

幻覚と現実とではあまりにも違いすぎて

健太

今が嫌だ

健太

はあ

健太

どうせ俺なんかいなくたって誰も不幸にはならない

健太

そうだよな

健太

、、、

健太

四階

健太

ここなら死ねる

健太

次の人生は幸せになれればいいな

ピュン

グチャ

快楽な妄想と現実とではあまりにも違いすぎる

だから現実に耐えられない

健太の自殺もそうなのではないか

人は脆い

これでわかっただろうか

とにかく

妄想も現実も程々に楽しめということだ

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