玄関を出ると
表札が目に入った
目黒蓮
〇〇さん……?
〇〇
……はい?
目黒蓮
えっと、
目黒蓮
ほんとにありがとうございました
〇〇
いえ、
〇〇さんは、俺の少し前を歩いていた
ふと揺れる
結んだ髪が
なんとなく
可愛らしかった
目黒蓮
俺の家、ここなんで
目黒蓮
わざわざありがとうございました
目黒蓮
帰り、大丈夫ですか?
〇〇
大丈夫です
〇〇
心配せず、ゆっくり休んでください
〇〇
では
〇〇さんは、くるっと 体を回し
小走りで帰っていった
今は9時
当然怖いはずなのに…
送ってくれたんだな…
俺はその後ろ姿が見えなくなるまで
見つめていた
目黒蓮
〇〇さん…
目黒蓮
また、会いたいな
目黒蓮
……
目黒蓮
可愛かったし…
目黒蓮
お礼をしたい…な
俺は、そんなことを考えながら
眠りについた
遠くで鳴る
救急車のサイレンなど
気にせずに……