青はまた、目覚めた
青
(変な夢…)
妙に現実的な夢を みたと思いながらあたりを見渡す
青
(桃くんに…
謝らないと…)
謝らないと…)
すると、 ドアが開いた
桃
あ、青…
桃
起きてたのか
青
今、起きたんだよお
青
…桃くん…
その、ごめんね
その、ごめんね
青
僕のわがままで
また傷つけちゃった
また傷つけちゃった
桃
そっ、そんなことない
桃
俺のほうこそ
桃
青のこと、
信用したつもりでいた
信用したつもりでいた
桃
俺、
青のこと信じる
青のこと信じる
青
…え?
ぎしっ
ベッドが軋む音
青
…っ
桃
でも、ゆっくりでいい
桃
俺も、
ゆっくりの方が良い
ゆっくりの方が良い
桃
……それで、いい?
青は涙を流していた
きれいで 美しい涙
いつぶりだろうか と思いながら 桃に抱きつく
青
うんっ
青
それがいい
桃
(…よかった)
桃
(けどさ
ごめんだけどさ)
ごめんだけどさ)
桃
(近いんだよ!
かわいいんだよ!)
かわいいんだよ!)
桃
(風邪で弱ってる
青ってこんな
かわいいのか )
青ってこんな
かわいいのか )
桃はいつもの葛藤
桃
あ、あっ、あの
桃
おかゆ作ったよ
青
え、おかゆ?
桃
…なんだよ
その作れたの?
の顔は
その作れたの?
の顔は
青
だってそうだもん
どちらが というわけでもなく
ぷっ
と、ふたりとも 笑い出した
青
あはは
青
僕ら結構
恥ずかしい話題で
喧嘩したよね
恥ずかしい話題で
喧嘩したよね
桃
(え、そこ触れるの)
桃
…ま、まあ
桃
そうだな
青
でも、本当だよ
青
僕、何も我慢してない
青
楽しい
ずっと一緒に居たい
ずっと一緒に居たい
青
そう思ってるよ
桃
(くっ!
平気で
そういうこと…!)
平気で
そういうこと…!)
そう思った桃だが 青の顔を見ると 耳まで真っ赤だった
それは 風邪のせいかはわからない
青
…も、桃くんは?
青が話を振る
桃
お、俺だって
桃
青といたいよ
桃
楽しいし
かわいいし
かわいいし
桃
…その、うん
青
僕と一緒だね
青
なんか、
昔を思い出すなぁ
昔を思い出すなぁ
桃
そうだな
青
(ずっと)
青
(このままが
いいなぁ )
いいなぁ )
次回 はじめの一歩(仮) で、お会いしましょう