『ロング・カクテル』

L×N nmmn 本人様関係ない

可愛らしく明らかに年下の男

長い前髪が下ろされていて...でも目だけは避けて綺麗に自然と分けられている

そんな男の子に

えっちな手触りで太ももを触られる

どうしてこうなったのかと言われると

ふざけた罰ゲームでこうなっている

こんなの引き受けるんじゃなかった

今更後悔してもどうにもならないからカクテルを指さす

カクテルは全て綺麗で星空のようだった

で...その中でも赤い綺麗なカクテルに一目惚れしてそれを頼んだ

少し時間が経ってカクテルがくる

顔が整ったマスターに少し怯えながらも感謝を伝える

その俺の横でりうらはぼ~っとしてる

疲れたんだろうな~...

そりゃ疲れるのは当たり前...か

えっちなバーだから疲れるだろう

間抜けな顔をこちらに見せる

顔が整って可愛らしい

弟って感じがして少し落ち着く

そう言いながらりうらは俺の膝に頭を乗せる

膝枕状態

言われてみて意識をすればりうらは真っ赤で綺麗な瞳をしてた

吸い込まれそうな綺麗な瞳

急に膝から頭を離す

自分がイケメンで可愛いのを自覚しているのか上から目線な口調になる

俺は少し心配な気持ちもありつつ連絡先を交換する

ほぼホストのようだけど...

とっても静かで落ち着くバー

マスターがカクテルを作る音もなんだか心地いい

少し暗い顔で話す

子犬のような感じでもなく本当に悲しそうで暗い顔

営業でやってる感じはしなくて俺まで悲しくなる

だからかまた明日も来なきゃなんて思って「うん」と回答してしまった

マスターは小さなえしゃくで返す

「ばいばい」じゃなく「またね」というまた会えるよねって気持ちで言った

りうらもきっとそうだと思う

昨日のバーのことを聞いてくるのはまろ

罰ゲームを仕掛けたのはこいつ

バチが当たりゃいいのに

なんて感謝はしてるけど恨んではいる

また今日も行かなきゃ

今日はなんのカクテルを頼もうか

鈴のオシャレな音と共に俺は店に入る

元は罰ゲームで嫌だったこの入店

今では俺の居場所な気がして大好きな入店

どれもいつ見ても綺麗

だから悩む

でもこの時間もなんだか幸せに感じてきてしまう

すぐにこの店の虜になっちゃった

りうらが言ってるロングやショートというのは簡単に言うと量の違い

ショート・カクテルは量が少なく短時間で飲む方がいい

ロング・カクテルは量が多く比較的ゆっくり飲んでもいい

無口なマスターは小さくえしゃくをして作りだす

流石。ここに働いているだけあってカクテルについては人一倍詳しいみたい

自慢げに言っていてやっぱり子供らしい

明らかに年下なのにカクテルの知識は年上みたいだ

マスターが何も喋らなくて気づかなかったけどもうカクテルができたみたい

ちょっと微笑んでりうらはそう言った

きっと事情があるからそうやって誤魔化してるのかな

りうらとマスターの秘密はいっぱい

不思議なバーテンダーだな

next...