この作品はいかがでしたか?
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💗side
💗
目が覚めると、無機質な機械音と白い天井が目に入る。
💗
少し困惑したが、徐々に頭が落ち着いてくると、足の辺りに少し重みを感じることに気付いた。
起き上がろうとするが、痛みで体が上手く動かない。
❤️
足元の重みがもぞもぞと 動く。
❤️
足がフッと軽くなったと同時に、可愛らしい顔の人物と目が合う。
❤️
大げさな程に目を見開くその人。
❤️
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問いかけると、少し悲しそうに笑いながら名前を教えてくれた。
❤️
❤️。 ──どこか懐かしい響きだ。 初めて会った筈なのにそう考えた自分を不思議に思う。
💗
❤️
声が少し震えているような気がした。
心配になり、声を掛けようとすると
❤️
そう言って足早に病室を出ていってしまった。
❤️side
頭の下で何かが動く感じに目を覚ました。 どうやら、眠ってしまってたみたいだ。
顔を上げると深い青色の瞳と目が合う。 ──💗くんだ。
❤️
❤️
呼び掛けようとすると、困惑したような表情で見られていることに気付く。
表情から察するに覚えていないことはすぐに理解したが信じることができなかった。まだこの状況に戸惑っているだけだろうと都合の良い解釈をした。
しかし、次の言葉でその解釈は打ち壊され、記憶がないことを確信するしかなくなった。
💗
胸が締め付けられる思い、とはこういう事だろう。
嬉しさと悲しさがない交ぜになり、思わず涙が溢れそうになる。
泣いてしまいそうになるのを必死に堪えて笑顔を作る。
❤️
声は、震えていないだろうか。 笑顔は、作れているだろうか。
💗くんは一瞬、不思議そうな表情をしたが、すぐに笑顔になった。
💗
❤️
あぁ、ダメだ。 今度こそ泣いてしまう。
──良い名前だな。 それは、初めて会った時にも言われた言葉だった。 とても嬉しかった。名前を褒めてくれたのは💗くんが初めてだったから。
❤️
俺は、適当に理由を付けて廊下に出た。
💗くんが何か言いたげな顔をしていたが、気付かないふりをした。
❤️
廊下に出た瞬間、いろんな感情が込み上げてきて涙が止まらなかった。
廊下にうずくまり、病室に聞こえないように声を押し殺して泣く。
ひとしきり泣いた後、俺はメンバーに連絡を入れた。
コメント
1件
す と ー り ー 好 き で す , 続 き 気 に な り 💭