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奏音
加蓮
お母さんが出迎えてきた。 なんだか上機嫌な気がする。
奏音
加蓮
奏音
つまり、再婚するということだ。
うちはもともと母子家庭なので、少し嬉しいのか、今なのか、となんだかいろんな気持ちが絡み合う。
奏音
加蓮
とっ、とっとスマホのカメラロールを探している。少し待つと、画面には金髪の30代くらいの男性が見えた。
奏音
加蓮
奏音
正直反対だ。 こういう男は正直かなり苦手だ。 何してくるか分からないし。
…こんな人、お母さんはどこが好きなのだろう。
奏音
加蓮
うーんと少し悩むように間が空いた。
加蓮
奏音
母は偉大、とよく言われるけれど、この時だけはうちの母、バカだな、と一瞬よぎった。 これは墓場まで持っていこう。
加蓮
奏音
……やばい。 昨日勉強したりしてぐっちゃぐちゃだ。 我ながらかなり酷い。掃除しなければ。
そうしてパタパタと廊下を歩き、自室へ戻る。
机の上を片付けていると 、お母さんのはーい、という声と、廊下を少し駆ける音がした。
奏音
椅子に座り、机上とにらめっこをし、身構えた。
すると、ガチャリとドアが開く。
颯
奏音
精一杯の笑顔を向ける。 やはり少し信頼するのは難しそうな人だ。
颯
奏音
……どういうことなのかしら。 よろしく?私はまだ…
颯
奏音
少し待って。 どういうことなのかしら。 後でお母さんと少し話そうかしら
颯
奏音
やっぱりかよ最悪だ。
お母さんどういうことなのかしら。 お母さんのことは大好きだけど、これはちょっと許せません…。
うまくやっていけるのかな。 多分無理だ。 なるべく関わらないようにしよう。 そう決断した。
颯
そう言って、お母さんのもとへ向かっていった。
奏音
奏音
勉強が終わりもう寝る時間だ。 と思い電気を消した。
奏音
なるべく顔を合わせないようにはしたが、やっぱり気に食わない。
すると、ドアが開く。 と同時に、つよい光が目を攻撃してきた。
奏音
加蓮
奏音
……? お母さん、わざわざ夜にお酒飲みに行くほどお酒好きだったっけな…。
一つ気になったのはお母さんがいつもとは全然違う、他所行きの服だったことだ。
まあ今日は颯さんが来た日だし、特別なのかな。 と思い、眠りにつく。
リビングへ向かう。 いつもよりどこか静かだ。
奏音
誰もいない。 いつもならお母さんが洗濯物を畳んだりしているのに。
奏音
今日だけ、今日だけ。 と自分で自分を言い聞かせ、何とか納得しようとした。
きっと、今日だけだよね。
乃々佳
彼女は私の大親友だ。 とっても元気な子。
奏音
乃々佳
彼女はよくこうやって昨夜のゲームであったことを教えてくれるのだ。 私はあまりゲームはしないのだけれど、話を聞いてると少しだけやってみようかなという気持ちになる。
やれるかは別だ。
奏音
乃々佳
公共の場で話すような事ではないということは重々理解している。 許して欲しい。
奏音
乃々佳
言い忘れていた。彼女は少しアホだ。
乃々佳
奏音
奏音
乃々佳
乃々佳
奏音
始業のチャイムが鳴る。 そうして皆席につく。
乃々佳
しんとする。 そうして号令をかける。
奏音
そうして日常が始まる。 きっと今日からもそうだ 明日、明後日と永遠に続く。
そう願った。
きっと、大丈夫だろうと。
あんな男とさすがに結婚しないよね。 でも結婚するなら祝ってあげよう。
2人のことが頭のなかでぐるぐると回る。 2人のことで頭がいっぱいだ。
きっと帰ったら颯さんがいるだけで、いつも通りの日常だろうと。
そんな事を考えていたら、一日が終わる。
終業のチャイムが鳴る。 なんだか早く帰らなければいけない気がした。
乃々佳といっしょに帰り、道が分かれたところで少し駆け足で家へ向かう。
なんだろう。少し胸騒ぎがする。 自分でもよくわからない。
カチャリとドアを開く。 そうして辺りを見渡す。
奏音
奏音
やっぱり誰もいない。 何処へ行ったの?
だんだんと不安になる。
少しあたりを探していると、置き手紙と4000円程度のお金が置いてあった。
1週間くらい家を離れるね このお金で食料とか色々買っておいてね 電話とかははかけないでね。
そう書いてあった。 4000円で足りるかな、と少し不安になる。
でもきっと足りるのだろう。 お母さんはお金の計算は得意なはず。 家計簿もよくつけているから週の食費とかもなんとなくわかってるはず。 そう言い聞かせた。
やっぱり心配なので電話をかけようとしたけれど、なんとなくかけてはいけない。そんな気がした。
奏音
そうつぶやいた。 けれど私も受験が迫っている。 そんなことは言ってられない。
少ししたあと、すぐ着替え、机上へ向かう。 そして問題集を開き、勉強を始める。
自分のペースでいいのかな、と思い少し力を抜いて勉強した。
なんだかこの日は少し勉強に集中できなかった。
きっと帰ってくるよね。
そう考える。 やっぱり心のなかではどこ不安なのだ。
それから何日が経ったのだろうか。 もうすぐ一週間が過ぎる頃だろうか。
奏音
食費も少し、厳しくなってきた。
そろそろ帰ってこないとな…と考えつつも、ゆっくりしてほしいな、と考え我慢する。
布団でゴロゴロとしていると、ドアが開く
加蓮
なんだか二人とも上機嫌だ。 お酒を飲んで帰ってきたのかな。
加蓮
奏音
結婚するのか。 そう思うとどこか不安になる。 でもお母さんのことだから大丈夫だよね。 そう言い聞かせる。
乃々佳
颯
加蓮
奏音
なんだか気持ち悪い。 悪寒がする。
こんなにお母さんって気持ち悪かったっけ
もっと朗らかな姿かと思ったよ。 あの男に影響でもされたのか?
この調子で普通にリビングに行くのも普通に気まずいので、今日は着替えてそのまま家出よう。 そう決意した。
そうしてパパっと着替え、少し自習をして、朝ごはんは食べていないけれど、家を出た。
そうして何日が経ったのだろう。
まだ、慣れない。
なんだかお母さん、正直気持ち悪い。 なんだか前よりも夜遊びすることも増えたし、少し服装が派手になっていってる気がする。
乃々佳
奏音
乃々佳
モブ女子
そうして裁縫用具と持ち手の糸が解れた鞄を渡してきた。
モブ女子
奏音
そうしてパパっと縫う。 そうしてはい、と渡す。
モブ女子
奏音
感謝されるのは好きだ。 だからこそ、みんなの役に立ちたいのだ。
だからこそ、パシリに使われも構わない。
優しい人でありたいのだ。
奏音
ドアを開けると、あまり見たくないような両親の姿があった。
颯
奏音
嫌だ。普通に嫌だ。
義理の父親だとしても、こんな姿を見せ、娘にゴムを買ってこいとパシらせる。 気持ち悪すぎる。
奏音
そうすると義父がため息を付いてこちらへ向かってきた
バチンと音がする。 じんじん痛む。
颯
平手打ちをされた。 眼鏡も飛んでった。 痛い。痛いよ。
奏音
なんだか従わなけへばいけない気がした。
いやだ。本当に嫌だ。
そうしてコンビニへと向かう。
明日は土日だというのに。 なんだかかなり疲れた。
まだ右頬が痛む。
足が震える。
色々思いつつも、コンビニへと向かう。
奏音
普段なら助けを求めていただろう。 けれどなんだか怖かった。
もっと酷いことされるんじゃないかと思うと怖かった。
1000円程度を持ってコンビニへと足早に向かう。
早くしないと怒られちゃうかも。
わかんないよ
なんで、私がこんな目に?
なんで私がこんなこと?
悶々と考える。 そうしているうちに、コンビニへ着き、目的をこなして、家へ向かう。
またあの姿をみなければいけないのか。
そう考えると足が震える。 吐き気も止まらない。
奏音
遠くで母親の淫らな声が聞こえる気がする。
夢じゃなかったんだ
辛い
奏音
手足が震える。 いやだ。見たくなんかない。
戸を開ける。
奏音
颯
颯
奏音
颯
加蓮
動悸がやまない。 涙もこぼれてきそう。 足が震えて動かない。怖い。
すっと義父が立ち上がったかと思えば、鳩尾に強い痛みがはしる。
颯
奏音
痛い。痛いけれど、開けなければ。 手が震えながらも箱を開け、1枚出す。
奏音
颯
加蓮
奏音
中身を全て出す。 これで早く部屋に戻れる。そう思う。
颯
一発蹴られた後母親の元へ戻っていった。
奏音
過呼吸がやまない。 早く部屋に戻らなければ。
こんなこと誰にも言えないな。 こんなこと言ったら私殺されちゃうかも
反吐が出る。
そうして部屋に戻る。
部屋へはいる。 ふっと足の力が抜ける。 すとん、と地につく。
奏音
殴られた鳩尾部分と蹴られた背中が痛い。
怖いよ。 神様、どうか助けてください
奏音
震える手でケータイを手に取る。
奏音
奏音
万が一、あの人たちにケータイの中身を見られたらまずい。 絶対に話しちゃいけない。 そんな気がした。
何もわからない。 私はどうすればいいの?
布団へ動こうとしても、鳩尾が痛すぎて立ち上がれない。
部屋に戻るまでは、なんとか立てたけど… さすがに少し経つと辛いかも…。
奏音
ボロボロと涙がこぼれる。
辛かった。誰も助けてくれない
小さい頃からずーっとそばにいてくれたお母さんも、なんで助けてくれないの?
なんであんな男のもとに行っちゃうの? いかないでよ
誰かに助けて欲しい。 でも誰かに話したら殺される。
きっと明日にはまたいつもの生活が戻ってくる。そう信じた。
きっとこれは悪夢だろうと。 いつかは覚める悪夢。
明日にはきっと、いつも通りだ。
終わらない夢などないもの。
夢は夢で終わってほしい。 そう考え、ふらついた足を上げようとする。 が、やはり辛い。
なんとか体を引きずって、布団へはいる。
痛みが落ち着くまで安静にし、眠りにつく。 体はどっと疲れているようだ。
夢は夢で終わってほしい。 悪夢から早く目覚めたい。そんな一心だ。