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しづ

転生後1作目!

しづ

こんにちは、しづ(しづる)です!

しづ

今回はせ〜ちゃんこと空気清浄機様のコンテスト作品です!

しづ

部門の概要を見たときに「しづちゃん!ヤンデレ書いて!」って言外に言われてる気がしたので(気のせい)ヤンデレ書きます!

 

 

 

 

 

 

いふ

賭けをしよか

目の前の獣に目をつけられたときから、ぼくの運命は決まっていたのかもしれない

 

 

 

 

 

 

ぼくには昔から完全下校時刻になるまで教室で過ごすという習慣があった、

家に帰る時間をできるだけ遅くするために。

小学生の頃は遅くに帰ってきたぼくを母に心配して欲しい一心だったと思う。

けど母はぼくのことなんかちっとも見てくれなくて、

母の愛情をたっぷりと注がれている妹が羨ましいと何度も泣いた。

けどぼくにも懐いてくれる妹を嫌うことなんかできなくて、

全てから目を背けたいがためにぎりぎりまで居残りするようになった。

妹を嫌うことができたら、母を見限ることができたら、

もう生まれてから17年も経つのに未だに諦めきれない自分に失笑する。

ほとけ♀

さて、一人暮らしのためにも勉強しないと、

ほとけ♀

地方に出れたら少しは楽になるはずだから…

ガラッ

いふ

あれ、稲荷?

 

 

 

 

 

 

あの日から放課後の教室で猫宮くんと過ごすようになった。

勉強したりただ喋ったりお互い好きなことをしたり、

付かず離れずの心地よい関係性だと思ってた。

この瞬間までは────

 

 

 

いふ

稲荷、賭けをしよか

ほとけ♀

え、賭け?

いふ

うん、

いふ

もし稲荷が30分間この校舎内で俺から逃げきれたら稲荷の勝ち

いふ

俺が稲荷を捕まえれば俺の勝ち

いふ

稲荷が勝てば何もせずに帰らしてあげる

いふ

俺が勝てば稲荷を好きにさせてもらう

ほとけ♀

好きに、って…?

いふ

ずっと前から思ってたんよ

いふ

そのほっそい腰に俺のを突き刺したらどんな顔をするんやろ

いふ

俺ので稲荷の中をぐちゃぐちゃにしたいって

ほとけ♀

ひッ…!

ほとけ♀

(逃げなきゃ…!!!)

ぼくは咄嗟に机の横にかけてるかばんを取り扉まで走る。

その瞬間ガチャンという大きな音が耳に入る

それと一緒に腰に腕を回される

いふ

もう始めるん?せっかちやなぁ

ほとけ♀

ちがッ…

いふ

もしかして逃げようとしとったん?

いふ

拒否権なんてないのに哀れやなぁ

冷や汗が止まらない

動悸も早いし、頭もクラクラして気を失いそう。

いふ

まぁええわ

いふ

今から10秒数えるから精々足掻いて逃げてや

 

 

 

 

 

 

とりあえず女子トイレの個室に入る

鍵を閉めちゃうとここに居ますよって教えてるも同然だからあえて閉めない

ほとけ♀

(え、女子トイレに入っちゃえば勝ちじゃね?????)

ほとけ♀

(ぼく賢っ!天才!!(?))

※彼女は混乱のあまり思考が正常ではありません。

ほとけ♀

(流石に猫宮くんも女子トイレには入ってこないでしょ!←フラグ)

ガチャッ

ほとけ♀

(ぎょぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?)

ほとけ♀

(え??猫宮くん???)

ほとけ♀

(女子トイレに平気で入れちゃう残念イケメンだったの??((((()

ほとけ♀

(いや、もしかしたら女子生徒かも!)

ほとけ♀

(うん、きっとそうだ!!)

ほとけ♀

(だってまだ開始から5分も経ってないよ???)

ほとけ♀

(そんな簡単にここが割り出せるわけが…)

ガチャッ

いふ

あ、見つけた

ほとけ♀

ぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!

いふ

うるさッ、

いふ

ちょっと眠っといてな

いふ

(((すっ←ハンカチをほとけ♀の口元に

ほとけ♀

ん゛!?

ほとけ♀

(あれ、なんだか瞼が重くなって、…)

 

 

 

 

 

 

ないこ

あ゛ぁ゛ーーーー!!!

ないこ

(もう!帰ってから忘れ物に気づくとか最悪!!!💢)

ないこ

(明日でもいっかって思いたいけどお弁当を1日放置するのはなー…)

ないこ

ん?

ないこ

まろ?

いふ

お、ないこ

いふ

忘れ物?

ないこ

うん、

ないこ

てか待って

ないこ

なんで稲荷さん抱えてるの?????

いふ

ん?

いふ

言ったやん、“絶対手に入れる”って

ないこ

(ひょえ〜〜〜…)

 

 

 

 

 

 

遡ること1ヶ月前

下校途中にこれまた忘れ物に気づいてまろもついてきてくれたときだった。

ないこ

あ!あったー!!

ないこ

(宿題のために早起きして早めに登校とか無理すぎるもんね〜)

ないこ

まろ!見つかったからかえ、ろ…?

ないこ

まろ?

忘れ物を見つけ、帰ろうと振り返るとまろは何故か教室で眠っていた稲荷さんをじっと見つめていた。

ないこ

そんなに稲荷さんを見つめてどうしたの?

いふ

欲しい

ないこ

は?

いふ

こいつが欲しい

いふ

連れて帰る

ないこ

は、ゑ、?

ないこ

ちょ、待て待て待て待て待て

ないこ

え、まろ稲荷さんとクラスメイト以外の接点あったっけ?

いふ

ない

ないこ

え、急にどうした?????

いふ

こいつの寝顔見とったら無性にこいつが欲しくなった

いふ

やから連れて帰る

ないこ

いや、ダメだよ!?

ないこ

いくらお前が御曹司でも普通に犯罪だからね!?誘拐!!!

いふ

大丈夫、なんとかなる

ないこ

ならねぇよ!?

今まで御曹司で自分から何かを欲することのなかったまろが欲した物

できることなら叶えてやりたいが人はダメだ

「イケメン御曹司、同級生を誘拐!?」なんて記事を俺は見たくない

ないこ

まずは仲良くなってからじゃないと稲荷さん警戒するよ?

いふ

そんなん連れて帰ってからでもなんとでもなる

ないこ

いやいやいや

ないこ

まずは稲荷さんと仲良くなることが最優先事項だよ?

ないこ

話はそれから

いふ

ないこ、俺の邪魔するん?

ないこ

邪魔とかじゃなくて、

ないこ

ほら、ちゃんとした理由がないと稲荷さんも納得できないだろうし

いふ

((むすッ

いふ

わかった、今日は連れて帰るの諦める

いふ

でも絶対手に入れるから

ないこ

うん、そうしな

いふ

ほら、帰るで

ないこ

(ん?)

ないこ

(“今日は”????)

 

 

 

 

 

 

いふ

俺ら帰るから

いふ

それじゃ、

ないこ

あ、うん

ないこ

またね

ないこ

(あれ、俺説得の仕方間違えてた????)

ないこ

(仲良くなって、正式にお付き合いしてから家に招待しろっていうつもりで言ったんやけど、)

ないこ

まぁいっか!

今までどこかつまらなそうな顔をしてたまろの目が輝いている。

その点に関しては良い傾向だ。

まろには1度手に入れた物は手放せないっていう特性があるけど、

大丈夫でしょ!

ないこ

(もしかしたら稲荷さん、もう学校来れないかもなぁ)

ないこ

(まぁあいつも天下の猫宮家の御曹司だしなんとかするでしょ)

ないこ

てか、俺何のために学校に戻ってきたんだっけ???

 

 

 

 

 

 

ほとけ♀

ぅ゛ん…?

ほとけ♀

ここは、

いふ

あ、起きた?

ほとけ♀

え、

ほとけ♀

ねこみやくん…?

目が覚めると見知らぬ部屋の大きなベッドの上で猫宮くんに抱きしめられていた。

いふ

気を失う前のこと覚えとる?

ほとけ♀

え、?

いふ

こうしたら思い出すかな、

そう言った猫宮くんの手で口を覆われ思い出した。

断りきれなくて賭けをして負けて、

ほとけ♀

ここは、?

いふ

俺の部屋

ほとけ♀

なんで、

ほとけ♀

ぼく、かえる…

いふ

帰らせへんよ

ほとけ♀

ぃや、

いふ

そんなに怯えんといてよ

いふ

俺は“ほとけ”を助けたいだけやのに

ほとけ♀

助けたい…?

いふ

寂しいんやろ?母親に蔑ろにされて、

今忙しいから、あんたに構ってる暇なんてない

いふ

妹はあんなに可愛がってもらってるのに

ほんとに、良い子ね〜母さんの誇りだわ!

私の子供はあなただけよ!

ほとけ♀

いゃっ

いふ

どんなに頑張っても見向きもされない

表彰状?そんなんもらって何になんの

いふ

挙げ句の果てには産んだことを後悔される

なんであの子を産んだのかしら、ただの穀粒し

ほとけ♀

いや、やだ!良い子にするから!!

ほとけ♀

迷惑かけないから!!

ほとけ♀

何も望まないからッ!!

ほとけ♀

捨てないで、お母さんッ!!

ほとけ♀

ヒュッ、はぁッはぁッはぁッ

いふ

((ギュッ

いふ

大丈夫やで、ほとけ

いふ

俺が愛してあげるから

ほとけ♀

あい、?

いふ

ずぅっと一緒

いふ

俺がほとけの唯一の味方

ほとけ♀

ゆいいつの、みかた?

いふ

そう、

いふ

ほとけをこの先1人にはせえへん

いふ

死ぬまで離さない

ほとけ♀

1人じゃない…?

ほとけ♀

さみしくない…?

いふ

うん、寂しい思いなんてさせへん

いふ

(やからほとけ、)

早く俺の手中に堕ちて?♡

 

 

 

end

 

 

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