最初はただの後輩だった 唯一、その年に演劇部入ってくれた子。いつから特別になったんだろう。
仁
山本さん
梨
はい
仁
もうちょっと足、開くと声出るよ
梨
はい
彼女は2つ年下で、養護施設で暮らしているらしい
彼女の父親は暴力を振るい、母親は重度の鬱らしい
彼女には、傷が多かった
部長
欲しい物ある?
梨
え?
部長
後輩なんだから、先輩に奢られるんだ!
梨
えーっと
梨
うーん
部長
無理に出さなくてもいいんだよ💦
梨
じゃあ、シャーペンの芯がちょうどなくなりそうなので
仁
真面目!
部長
そんなのでいいの?
部長
可愛いけど
梨
はい
あんな過去を持っているせいでもあるのかな?
梨
うっうっ
仁
どうした?!
梨
先輩
梨
なんでもないです
仁
え、でも、
梨
ほんと、大丈夫なんで
仁
(深く詮索しないほうがいいか)
仁
そっか
仁
じゃあ辛くなったら言うんだよ
梨
え、
仁
俺じゃなくても、他の先輩でも、先生とかでもいいしさ
仁
あんまり溜め込まない方がいいからね
部活の時間
梨
あはは🤣
仁
(いつもと変わらない。大丈夫なのかな?)
部長
じゃあ、そろそろ解散にするかなー?
梨
お疲れ様です
仁
おつかれ
たまたま2人になった
仁
そういえば、今日、大丈夫だった?
梨
え?
梨
……あ
梨
大丈夫でしたよ
仁
そっ、か
梨
はい
仁
ほんと、いつでも相談して
梨
……はい
なんだかぎこちない返事
仁
(次、同じようなとこを見たら、)
仁
(なにかあったのか詳しく聞き出そう)






