黒澤
本当にここは病院みたいだな
男性看護師
おや?黒澤様許可書を貰ったのですか?
黒澤
そうです
黒澤
あの看護師さんは今から寿さんの所へ?
男性看護師
そうですね
男性看護師
黒澤様何も無い場所ですがゆっくりして下さいね
男性看護師
あと面倒事は辞めてあげてくださいね
男性看護師
全て貴方の担当の咲良さんの責任になりますからね
黒澤
はい、少しも迷惑かけないように心がけます
黒澤
あの看護師さん
男性看護師
何でしょう?
黒澤
名前を教えて頂けますか?
男性看護師
名前ですか良いですよ
佐伯
私の名前は佐伯 優志と申します
黒澤
少しの間だけかもしれませんがよろしくお願いします
黒澤
佐伯さん
佐伯
えぇ、少しの間ではありますがよろしくお願いします
佐伯
私は人の良き看護師となりたいと思ってますので
咲良
…
佐伯
ん?はは
黒澤
どうかしましたか?
佐伯
いや何でも
黒澤
それでは失礼します
佐伯
はい、お静かにお楽しみを
佐伯
行ったか
佐伯
所で何してるんですか?咲良さん
佐伯
もしかして彼が心配ですか?
咲良
何故気ずいたんですか?
佐伯
いや、まぁバレバレでしたよ
佐伯
その調子で彼を追いかけるんですか?
咲良
そうですね、私の担当になった人は何かと問題を起こす気がするのでね
佐伯
あの人でも油断出来ないと?
咲良
そんな感じです
佐伯
それなら何とも言いませんが、患者とは深く関わらない事をオススメしますよ
咲良
先輩は最低限か少し上の関係しかしませんよね
佐伯
失って悲しく無い時はありませんからね
咲良
少し分かりますその気持ち
咲良
でも私は心配なので彼を追います
佐伯
それなら頑張って下さいね
その決断が誠の正解であらんことを
その決断が誠の正解であらんことを
咲良
ありがとうございます先輩
咲良
それでは行ってまいります
黒澤
病院内は何かしらあの鏡の手がかりになりそうなものは無いな
黒澤
病院内で自身の記憶に関連しそうな物も無さそうだしな
黒澤
やっぱりウタマロさんしか僕の記憶を呼び出せないのか?
職員
あのなにかお困り事などはありますか?
黒澤
あ、すみませんそんなふうに見えてましたか?
職員
えぇ、まぁ
黒澤
すみません少し考え事してまして
黒澤
すみませんこの病院の外を見れそうな場所知りませんか?
職員
どうしてそのような場所を聞くのですか?
黒澤
最近外の風を吸ってないなと思い
職員
そうでしたかじゃあ案内しますね
職員
こんな場所なんてどうでしょう?
黒澤
ありがとうございます
黒澤
少し心が落ち着いた気がします
職員
それなら良かったです
職員
私は職務に戻らせて頂きますね
黒澤
すみません仕事中このようなことをしてもらって
職員
いえお気になさらず
職員
これも私達の業務なので
黒澤
本当にありがとうございます
職員
いえいえ
職員
それでは
黒澤
本当にここは不思議な場所だな
黒澤
ここら辺ならウタマロさんの所に行っても違和感は無さそうだな
黒澤
だがとりあえず落ち着いて考えれる場所を見つけれてよかった
黒澤
寿さんも呼べそうだな
黒澤
ただ、咲良さんと佐伯さんにバレるとまずいな
黒澤
ここには基本1人で訪れるようにするか
黒澤
後は自分の素性をウタマロさん以外の方法で探れる範囲を探らないとな
黒澤
後はウタマロさんに鏡の世界の出口を聞いて今日鏡の世界を訪れてみるか
黒澤
怪しまれないようにそろそろ部屋に戻るか
咲良
おや、戻ってくるのが早かったですね
黒澤
遅いと何かしら疑われるかと思って
咲良
明るい時間でしたら基本怪しんだりしませんのでご安心を
咲良
ただ暗い時間帯は歩き回っても1時間位でお願いします
黒澤
わかりました
黒澤
すみません寝ても良いですかね?
咲良
良いですよ
黒澤
助かります
ウタマロ
おや来ましたか
ウタマロ
今度は何を聞きに?
黒澤
鏡の世界に行きたいんですが
ウタマロ
…
ウタマロ
そうですか
黒澤
その鏡の世界の出口などを聞きたいのですが
ウタマロ
鏡の世界はどこもかしこも出口です
黒澤
?
ウタマロ
あそこは人の意識の世界
ウタマロ
ですが貴方はこの病院について理解出来てないから不安定な場所になってます
ウタマロ
だから出口が見つかりません
ウタマロ
出口を作るのでしたら場所を考えないとなりません
ウタマロ
何処からでも出れる
ウタマロ
幽体離脱状態から急に実態を出すようなものなので
ウタマロ
あの世界にいる状態は幽体離脱してるものだと思ってください
黒澤
でも前回はウタマロさんが出してくれた時
黒澤
その時は病室でしたよ
ウタマロ
それは…
ウタマロ
私は貴方と視界を1部共有してるからです
黒澤
だから知って…
じゃあ何で他の人の事知らないんですか?
じゃあ何で他の人の事知らないんですか?
ウタマロ
私の視界共有は人は見えません
ウタマロ
私は貴方の会話からその描写を考えてるにすぎません
黒澤
でも視界共有してるにしては知らない事が多い気が…
ウタマロ
私は卓越した頭や能力などは無く
ウタマロ
私は察しが悪いので
黒澤
すみません失礼を働いて
ウタマロ
いえ、私が頭足らずなだけですので
ウタマロ
貴方様が気に病むことはありません
ウタマロ
いい提案があるのですが
黒澤
何でしょう?
ウタマロ
黒澤様が鏡の世界に入ってる間私が出口に立っておきましょうか?
黒澤
いいんですか?
ウタマロ
構いません
ウタマロ
あの世界は人の意識の世界ですが
ウタマロ
夢の世界に近くもあるので
ウタマロ
そしてここには似た病室が多くあります
ウタマロ
鏡の世界は私から見た貴方の世界が基本です
ウタマロ
だから目印に私がその出口に立ってますので
ウタマロ
危険になったら私の元に戻ってきてください
ウタマロ
そこがあなたの病室ですので
黒澤
分かりましたありがとうございますウタマロさん
黒澤
ですがウタマロさんは大丈夫なんですか?
黒澤
鏡の世界の敵とかいるんじゃ…
ウタマロ
あの世界は貴方が見た人が敵です
ウタマロ
ですが私は貴方の知ってる人はあなたしか見てませんので
ウタマロ
私は襲われる心配はありません
黒澤
そ、そうなんですか
黒澤
知ってる人をこの手で…
ウタマロ
1つお伝えし忘れてた事があります
黒澤
何でしょう?
ウタマロ
貴方が戦う事になった際鏡の敵はその人間の姿を捨てて醜い怪物になります
黒澤
それを知れて少し安心しました
ウタマロ
ですが鏡の世界に入れる人にはお気おつけ下さい
黒澤
どういう事ですか?
ウタマロ
昔のお客さんは本当の世界の人を撃ち殺してしまい
ウタマロ
気を病んで自殺してしまいました
黒澤
前の客人?鏡の世界は少なくともどれくらい前からあるんですか!?
ウタマロ
1500年以上前です
黒澤
え…
黒澤
そんなに前から
黒澤
でもそんな前から銃は存在しない…
黒澤
そして最初にその世界が生まれた理由とか
ウタマロ
落ち着いて下さい黒澤様
ウタマロ
その時代やその人間の精神で武器の形は異なります
ウタマロ
そして鏡の世界はいつから出来たのか分かりません
ウタマロ
そして貴方の武器はたまたま銃だっただけです
黒澤
なるほど
黒澤
すみません取り乱して
ウタマロ
いえ、私も取り乱したりそんな感じになることがありますのでお気になさらず
ウタマロ
そろそろ暗い時間になりますが降りますか?
黒澤
はい
黒澤
それでは本日はお願いしますウタマロさん
ウタマロ
承知しました