午前7:00頃
えむ
なんて夢を見たんだろう。 あたしが死ぬ夢なんて今の今まで 見たこと、いや、考えたこと すらなかったのに。
怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
えむ
かんごしさん、 名前を呼んでも返事がない。
えむ
誰も助けてくれない。怖いよ、 ロケットペンダントを見て落ち着こう 触ろうとした瞬間、 ロケットペンダントが無いことに 気がついてしまった。
えむ
無い、どこにもない、どこ?指輪はあるのに、ロケットペンダントが無い。どこ?どこにあるの?
えむ
司くんを読んでも返事がない、怖いよ。こわい…… そうだ、廊下に行ったら誰かいるはず
えむ
ろくに動かない足を1歩1歩ずつ前に出して、ゆったり歩く
えむ
えむ
怖い、すごくこわい。
誰も、いない…
えむ
ばたっ
誰も
助けてくれなかった
司
司
寧々
類
えむ
寧々
あ、寧々ちゃん、類くん、司くん、 さっき倒れたのは違うんだよ。 あたしが死ぬってことじゃなくて、 ちょっと体調が悪かった だけなの。だから、だから、 そんな顔しないで、
えむ
司
えむ
あたしはただ頷くだけ。 あ、ロケットペンダント、 どこにあるんだろう、どこ? どこなんだろう。
えむ
司
えむ
えむ
『ありがとう』も言えないんだ、あたし。
類
寧々
司
類
えむ
どうしたんだろう。類くん。 相談かな? ふふ、そんなことないかな?
類
えむ
わ、真剣なお顔。びっくりするほど 怖い顔してる…
類
えむ
バレた。なんで?どうして?なにがあって?怖い、怖いよ。
えむ
類
えむ
類
えむ
あ、やっと言えた。 わーいと言いたいけれど多分変な言葉になるので言わないでおこう。
類
えむ
コクっと頷くと類くんは携帯を取りだし、指輪の写真を見せた。
類
えむ
えむ
いいね!と言おうとしたらいいえ!になってしまった。うわーん
類
伝わったんだあ。嬉しいなあ。
司
類
あ、類くん冗談きついよー
司
寧々
類
えむ
こんな話をするとやっと実感出来る。 皆、大人になったんだ。って 司くんと類くんはショーの話があるから先に帰っちゃった。
それから何時間も寧々ちゃんとお話した。あたしと寧々ちゃんは途中でお薬を飲んだり(あたしだけ)、廊下をお散歩したりした。
午後7:00
寧々
えむ
あたしは首をブンブン横に振る
えむ
一緒に話せてよかった。 なんて言っても伝わりはしないか。
寧々
えむ
寧々
えむ
寧々ちゃんはいろんなお話をしてくれた。
夜ご飯を食べて、司くんからもらった指輪をじーっと見る。
司くんの言葉を思い出してきゃっきゃするのが日課になってしまった…
えむ
もう寝ちゃおう。嫌なことを考えずに、