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午前7:00頃

えむ

はァ……あ………あ……

なんて夢を見たんだろう。 あたしが死ぬ夢なんて今の今まで 見たこと、いや、考えたこと すらなかったのに。

怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

えむ

あ…ぁんぉぃぁん…

かんごしさん、 名前を呼んでも返事がない。

えむ

ぁんぉぃぁん……ぁんぉぃぁん…

誰も助けてくれない。怖いよ、 ロケットペンダントを見て落ち着こう 触ろうとした瞬間、 ロケットペンダントが無いことに 気がついてしまった。

えむ

ぁ゛……!あ゛ぁ…!

無い、どこにもない、どこ?指輪はあるのに、ロケットペンダントが無い。どこ?どこにあるの?

えむ

ぅぁぁぅん……

司くんを読んでも返事がない、怖いよ。こわい…… そうだ、廊下に行ったら誰かいるはず

えむ

ぅ……

ろくに動かない足を1歩1歩ずつ前に出して、ゆったり歩く

えむ

……ふぅ、

えむ

……

怖い、すごくこわい。

誰も、いない…

えむ

……

ばたっ

誰も

助けてくれなかった

……む……えむ!

平気か!!えむ!!

寧々

えむ、おねがい、起きて…

……

えむ

ぁ…、

寧々

…えむ!

あ、寧々ちゃん、類くん、司くん、 さっき倒れたのは違うんだよ。 あたしが死ぬってことじゃなくて、 ちょっと体調が悪かった だけなの。だから、だから、 そんな顔しないで、

えむ

ぇ……ぇ……ぃぁん…

えむ、平気か?

えむ

……

あたしはただ頷くだけ。 あ、ロケットペンダント、 どこにあるんだろう、どこ? どこなんだろう。

えむ

ぉぇっぉぇんぁんぉ……

ああ…ロケットペンダントか、俺が今持ってるぞ。

えむ

……!

えむ

ぁぃぁぉ…ぅぁぁぅん…

『ありがとう』も言えないんだ、あたし。

……少しえむくんと2人で話させてもらいたい。

寧々

……?

ああ。構わないが…

少し廊下で待っていてくれ。

えむ

……?

どうしたんだろう。類くん。 相談かな? ふふ、そんなことないかな?

……えむくん

えむ

…!ぁぃ、!

わ、真剣なお顔。びっくりするほど 怖い顔してる…

えむくんはあと半年も生きれずに死期を迎えるんじゃないかい?

えむ

……!

バレた。なんで?どうして?なにがあって?怖い、怖いよ。

えむ

ぉぇぁ……

えむくんの体調を見て気づいたんだ。

えむ

……

えむくん。楽しく最期を迎えたくないかい?

えむ

……ぅん。

あ、やっと言えた。 わーいと言いたいけれど多分変な言葉になるので言わないでおこう。

フフフ、そうだよね。それでねえむくん。別の話をしていいかい?くらいままは嫌だろう?

えむ

コクっと頷くと類くんは携帯を取りだし、指輪の写真を見せた。

寧々に……プロポーズしようと思うんだ。

えむ

……!

えむ

ぃぃぇ!!!

いいね!と言おうとしたらいいえ!になってしまった。うわーん

フフフ、そうだろう。

伝わったんだあ。嬉しいなあ。

いつまで話してるんだ!彼氏として嫌だ!

よよよ…あと少しでえむくんを落とせたのにー(笑)

あ、類くん冗談きついよー

……あ゛?

寧々

……ギロッ

嘘だよ嘘だよ。

えむ

ふふ、

こんな話をするとやっと実感出来る。 皆、大人になったんだ。って 司くんと類くんはショーの話があるから先に帰っちゃった。

それから何時間も寧々ちゃんとお話した。あたしと寧々ちゃんは途中でお薬を飲んだり(あたしだけ)、廊下をお散歩したりした。

午後7:00

寧々

あ、ごめん、もうこんな時間…

えむ

あたしは首をブンブン横に振る

えむ

ぃっぉにぁぁぇぇぉぁっぁ。

一緒に話せてよかった。 なんて言っても伝わりはしないか。

寧々

……伝わった…よ…!えむ!

えむ

…!ぉんぉ!

寧々

うん、えむ、話すの上手になったね。…うっ…!いた……

えむ

ぁぃぁぉ!

寧々ちゃんはいろんなお話をしてくれた。

夜ご飯を食べて、司くんからもらった指輪をじーっと見る。

司くんの言葉を思い出してきゃっきゃするのが日課になってしまった…

えむ

ぅ゛…

もう寝ちゃおう。嫌なことを考えずに、

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