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えむ

あ……あたし!話せたよ!あたし、喋れる!司くん!あたし……あたしっ!

えむ…!えむ、えむ…えむ!愛してる!ずっとえむと一緒にいたいんだ!

えむ

病院なんか出てってどっか行っちゃおう!

ああ!えむの行きたいところに行こう!

こうやって、司くんとあたしは病院を出て、無事結ばれましたとさ…

午前9時

えむ

ぉぃぁぃ……ぅ゛う゛……

そんなに上手くいくわけないよね。

看護師

えむちゃん、回診のお時間ですよ。

えむ

ぁ゛ぃ…

医者

やあえむちゃん。調子は?

えむ

……

『少しづつ、良くなってる気がします!』と書いた紙をお医者さんにみせた

医者

そうかいそうかい。

医者

そういえばえむちゃん。昨日は何してたんだい?

えむ

……

『友達と話しました。』

医者

…寿命のことは?

『伝えてません。』

医者

……そうかそうか…

医者

えむちゃん、これは輸血パックと言ってね。

真っ赤な袋から伸びてる線があたしの腕の中に入っている

えむ

医者

今日から大変だからねぇ。お友達と会えないかもしれない。

えむ

…ぅあ!!………ぅう…

ダメ

えむ

ぅう、

ダメなのに

えむ

……

『最後に、みんなとお話がしたいです。』

医者

………いいよ。

えむ

ぁぃぁぉぅぉぁぃぁぅ。

こうして、司くんと会うのも最後になってしまった。 寧々ちゃんとも、類くんとも、 みんな、みんなと離れ離れになる 一生会えない。

午後2時

看護師

みんなに伝えるの?

えむ

…コクッ

看護師

みんな慌てちゃうなあ

えむ

……

看護師

けど、私は反対しないよ。伝えなきゃダメだもんね。最後まで隠すなんて……良くないよね!

えむ

……!!コクコク

看護師

えむちゃん、これからは辛いけど、頑張ろうね。

えむ

ぅぅ。

えむ

………

『あたし、お外に行きたいです。』

看護師

……いいよ、

えむ

…!ぁぃぁぉぅぉぁぃぁぅ!

看護師

いえいえ!

ぺた、ぺた、

えむ

……

寧々ちゃんは認めてくれるだろうか、いきなりで怒らないだろうか。 類くんのプロポーズは上手くいったのだろうか。司くんはどう反応するのか。あたしは生きてて意味が無いんじゃないか。

えむ

………ぅう゛…

ダメ、泣いちゃダメ、お外に行きたいんだった、お外の空気吸って、安心しなきゃ。

えむ

……

もう桜が咲く季節になったんだ。4月、司くんの誕生日にはもうあたしはいない。最後にプレゼントでも残してあげなきゃ。

えむ

…………

司くんは泣くだろうか。怒るだろうか、笑うだろうか、

えむ

ぁ……

落ちてきた桜の花弁を手に取り、ロケットペンダントの中に入れた。

えむ

………

ぎゅう、ロケットペンダントを握るあたしの手は音が鳴っていた

午後7時

えむ

………

『ただいま』そのメモ帳を持つあたしの手は震えていた

看護師

えむちゃん……

『最後なら、とってもわんだほいしたいなぁ!って思ったんです!』涙目になりながらこんなの伝えるなんて、あたしってばバカ?

看護師

えむちゃん、明日でみんなと会うのは最後だけど、まだ生きれるからね。

えむ

…ゎぁっぇぁぅ

看護師

うん………あ、えむちゃん、あの、気になってたんだけど、天馬司さんって…

えむ

…!

『そう!そうなの!司くんって、あたしの彼氏で、有名なお星様なんですよ!』泣きそうになったのに司くんの話題でちょっと安心しました。

えむ

……

『もう、寝たいです。』

全て忘れて、もう寝よう。ご飯を食べて、本を読んで、(パラパラとだけど)目を閉じて、誰にも届かないおやすみを呟いた

儚ゐロケットペンダント

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