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ボスキと主様

第47話 - 第47話飲み会はランデブー第4章

2024年09月20日

#悪魔執事と黒い猫

#ボスキ・アリーナス

aimer(エメ)

翌日

ラムリ

主様～!

主

ラ、ラムリ？！

予期せぬ来訪者に驚く主に、ベリアンは事の次第を説明した。

ベリアン

ルカスさんに、今日も飲み会でお泊まり致します。とお話致しましたところ、ラムリくんが、主様と私たちと参加したいとおっしゃったもので…。

主

そ、そういうこと…。

ラムリ

今日は、ボク、主様を楽しませてみせますから、たっくさん飲みましょうね!

主

う、うん。

ボスキ

まぁ、来ちまったものは仕方ねぇ。みんなで、日中は出かけて、夕方から飲み会スタートするか。

ラムリ

ボスはわかってる～!主様は、どこに行きたいですか？ボク、主様が行きたいところに行きたいです!

主

そういわれても…特に行きたいところとか、思いつかないんだよねぇ…。

ラムリ

なら、ボクが主様の楽しめるところに案内します!行きましょう!主様!

主

え、ちょっとラムリ～!

主の手を引き、ラムリが街を進むのをみんなは後から追うことになった。そして、暫くすると着いたのは…。

主

サーカス？

ラムリ

はい!ちょうど、今日、サーカスが来ている事をルカス様から聞いて、主様を連れて行きたいと思っていました！以前、ローズくんとも来たみたいですが、今日は、一味違います!ボクも団員に混じってサーカスを盛り上げますから、ぜひ、楽しんで見てください!主様!

主

そうなの？楽しみ～。うん。見てるね!

ラムリ

はい!主様!

そう仲良く2人が話す後ろでみんなはコソコソ話をしていた。

アモン

どうするんすか？ラムリにあの事、話すんすか？

ハウレス

話すしかないだろうな。

ボスキ

だが、下手に話したら、間違いなくふれ回るぞ？ラムリは。

フェネス

そうだよね…。ラムリには荷が重い話な気もするし…。

ベリアン

困りましたね…。ラムリくんも〇〇さんが好きですから、むしろ、独占欲の方が勝って、私たちから〇〇さんを遠ざける行動を取りそうですが…。

バスティン

それは困る。〇〇さんは、俺の彼女でもあるからな。

ロノ

オレは、ラムリさんももしかしたら、オレたちと同じ考えを持ってくれる可能性にかけるしかないと思います。

ハウレス

そうだな。それに今はかけるしかないだろ。いずれにしても、飲んでしまえば、〇〇さんは昨日のテンションに戻るだろうからな////

フェネス

そうだね。

アモン

なら、話するっすか？

ボスキ

いや、俺たちがそれで良くても、〇〇はなんて言うかわからねぇ。とりあえず、〇〇に聞いてからどうするか決めてもらおう。

そして、みんなの意見が一致すると今日がスタートした。

一方、屋敷では…。

ムー

ゴホッゴホッ。主様～。

ルカス

おや？ムーちゃん。主様の夢を見ているのですね…。

ムー

すぅ～すぅ～。ゴホッ…すぅ～すぅ～。

ルカス

ふふっ。早く治るといいですねぇ。

ルカス

それにしても、今日もお泊まりなんて…。

ルカス

(やはり、主様たちは、そういうご関係なのですか？)

ルカス

妬いてしまいますね…。

ルカスは、みんなの関係を悟り、そう呟いた。

一方、サーカスに来た主たちは、ラムリと一度分かれ、席に着く。

主

ラムリどんなのして見せてくれるのかな～？

アモン

きっと、主様が喜ぶようなパフォーマンスを見せてくれるはずっすよ。

主

そうだね!楽しみだな～。早くはじまらないかな～？

ベリアン

あらあら、主様は、余程楽しみにサーカスを見に来られたようですね。

主

うん!

席もジャンケンで決め、主の右側にアモン、左側にベリアンと決まり、あとのメンバーはそれぞれ、その横に座っていた。

ボスキ

せっかく来たんだ。大いに楽しめよ。主様。

主

うん!

フェネス

そうだね。今日も飲み会までは、主様のしたいことをして楽しもう？主様。

主

そうする!もう、わくわくだよ～。

バスティン

フッ。主様が楽しそうで何よりだ。

主

うん!楽しいよ。バスティンも楽しんでる？

バスティン

あぁ。もちろんだ。主様。

ハウレス

もう、少ししたら、開幕の時間になりますから、お静かにお待ちくださいね。主様。

主

はい…。

ボスキ

シラケること言うんじゃねぇよ。ハウレス。

ハウレス

いや、俺は別にシラケさせようとした訳じゃ…。

ロノ

あ、始まるみたいです！主様。

シーン

辺りが静かになり、軽快な音楽とともに、壇上にピエロが現れる。

主

あれ、ラムリだ!

ベリアン

主様、お静かに。

主

す、すみません...。

ラムリ

レディースエ～ンドジェントルメ～ン!
本日の宴は、一風変わった街商人が～成り上がっていくお話しで～す!
では、どうぞ片手にお花を～片手にワインを持ってお楽しみくださ～い!

そういうと、ラムリの手に花とワインが現れ、ラムリは大玉の上に軽快に飛び乗りその場でバランスをとる。

オ～～～!

周りから歓声の声が上がる。

主

すご～い!

アモン

そうっすね～!

ベリアン

さすが、ラムリくんです。元サーカス団の団員だっただけはありますね。はじめからこのように盛り上げて下さるとは。

そして、サーカスは続きクライマックスへと進む事にラムリの軽快な動きで会場は歓声の嵐へ巻き込まれ、終わりを迎えた。その後、ラムリが戻ってきて、みんなと合流する。

ラムリ

主様～!いかがでしたか？

主

めちゃくちゃすごくて、ビックリしたよ～!かっこよかったよ!ラムリ!

ラムリ

それは、良かったです!
ボク、主様の笑顔すっごい大好きなんです!だから、笑ってもらえるとすっごい嬉しいです!

主

ラ、ラムリ////

ラムリ

ボク、主様が大好きです!

主

あ、ありがとう////

主

(これは、私を主として…なんだよね？///それとも、昨日、みんなが言ってたような女性として、大好きって意味なのかな？////あ～もう～!まっすぐラムリを見れないよ！////)

主

//////

ラムリ

主様？

主

あ、うん///なに？ラムリ///

ラムリ

主様のお顔が赤いですが、会場の熱気に当てられてしまいましたか？お水お持ちしましょうか？

主

う、うん////そうみたい////飲んでもいいかな？

ラムリ

もちろんです!すぐお持ちしますから、ここで待っていてください!主様!

と慌ててお水を貰いに行くラムリを他所に他のメンバーが主に問う。

ボスキ

なぁ、主様。ラムリにもあの事を話す時が来たんじゃないのか？

主

…そうだよね。話さなきゃいけない…よね。

アモン

主様が、話したくないなら、無理に話す必要はないっすけど、時間の問題っすよ？

フェネス

そうだね。今までもそうだったし。

ハウレス

主様は、どうされたいですか？

主

私は………。

ロノ

オレは、主様の判断にお任せします。そもそも、みんな主様が好きですから、どんな判断を出したとしても、文句を言う奴なんかいません。

主

ロノ…。

バスティン

俺もだ。主様に任せる。

主

バスティン…。

ベリアン

如何されますか？主様。本日は、飲み会でお泊まりです。ラムリくんも間違いなく、お泊まりされますよ？

主

そうだね。飲み会の後、話する。でも、怖いから…ラムリがなんて言うかわからなくて…。だから、みんなそばにいて。

ボスキ

あぁ。そばに居る。

ベリアン

ええ。もちろん、私もお傍におります。

フェネス

俺もだよ。

アモン

俺もっす。ちゃんとそばにいるっすから、そんなに怖がらなくていいっすよ。そもそも、ラムリは、元から主様が大好きっすから、主様が傷つくような言い方は絶対しないっすよ。

ハウレス

はい。アモンの言う通り、ラムリはあんなですが、主様を本気で大事に思っております。ですから、必要以上に恐れないでください。

ロノ

オレも同じ意見です!主様は、考えすぎずにありのままをラムリに伝えたら良いと思います。

バスティン

あぁ。俺も傍にいるから、心配しすぎる必要はない。

主

みんな…ありがとう!うん。私、話すよ!ラムリに!
でも、その前に、みんなで遊ぼう!

みんながそれに応じたとき、ちょうどラムリが来る。

ラムリ

主様～!お待たせしました!お水です!飲んでください!

主

ごめんね。走らせちゃったね。大丈夫？

ラムリ

はい!ボクは大丈夫です!それより、主様はお水をちゃんと飲んでください!ルカス様も言っていました!水分補給は大事だって!ですから、飲んで下さい!

主

ありがとう。

ゴクゴク

主

ふぅ～。うん。サッパリした～。ラムリありがとうね!

ラムリ

いえ、ボク、主様のお役に立てて嬉しいです!

それから、主とみんなは会場を後にすると街を散策した。

ボスキ

主様は、どこか見たいところはあるか？

主

う～ん。

ラムリ

主様～!あそこはどうですか？

主

え？

ラムリが指さす先には雑貨屋があった。

主

いいな～。可愛いものとかありそう!

ラムリ

では!…。

といいかけるラムリをみなが制し、

ハウレス

ここは、またジャンケンをしよう。

アモン

そうっすね。

ラムリ

ジャンケン？どうしてですか？ハウさん。

バスティン

あの雑貨屋に入店する人数は、せいぜい2人か3人が限度だ。

ロノ

誰が主様と行くかをかけてジャンケンしましょう!ラムリさん。

ラムリ

そういうことなら負けないよ!キツネくん、ご飯くん!

フェネス

ジャ～ン

ボスキ

ケ～ン

ベリアン

ポン!

主

…………///

主

(みんな必死すぎ!///)

そして、雑貨屋へ主と一緒に向かったのは……。

ハウレス

主様。どうぞ、中へお入りください。

主

ありがとう///

ハウレス

どうやら、アクセサリー類を取り扱う雑貨屋のようですね。

主

そうみたい。キラキラしててどれも可愛い!

雑貨屋店主

いらっしゃませ。ごゆっくりご覧下さい。

主

あ、はい。

そして、主は、雑貨屋の中をゆっくり見る。

ハウレス

(やはり、〇〇さんも女の子なんだな。こうゆうのが好きで...。もし、トリシアも生きていたら、こうゆうところに興味があったんだろうか…？)

ハウレス

主様。なにかお気に召すものはありましたか？

主

え？あ、えーと…。

ハウレス

遠慮はいりません。俺が出しますから、お好きな物をおっしゃってください。

主

でも…。

ハウレス

俺が主様に贈り物をしたいだけです。ですから、遠慮はいりません。

主

ハウレス……////ありがとう。
それなら、このピアスがいいな。

と主が指さす方を見るハウレス。そこには、青と赤の片方ずつ少し違うピアスがあった。

ハウレス

こちらですね。かしこまりました。では、少々お待ちください。

そういうと、ハウレスは丁寧にピアスを持ち会計へ向かう。そして、会計が終わると主の元へ来て、主にピアスが入った小包を渡した。

ハウレス

どうぞ。こちらをお受け取りください。

主

ありがとう。

そして、2人が外へ出るとみんなが来る。

ラムリ

主様～!どうでしたか？欲しいものは見つかりましたか？

主

うん!見つかったよ!

ボスキ

主様は、何を買ったんだ？

主

ううん。私が買ったんじゃないよ。ハウレスにピアスを買ってもらったの。

アモン

ヒュー。やるっすね。ハウレスさん。

ハウレス

//////

ラムリ

ハウさんずるいです!ボクも主様に何か買ってきます!

主

え？

驚く主を他所に、ラムリは雑貨屋へ入り、主へのプレゼントを探した。

バスティン

それで、どんなピアスを買ってもらったんだ？主様は。

主

ハウレス。開けてもいい？

ハウレス

もちろんです。主様へ俺からの贈り物なんですから。

主

あ、ありがとう////

ベリアン

妬けてしまいますね…。

ハウレス

あ、いや俺は////

そんなみんなのやりとりを他所に袋を開けるとピアスを取り出した主は、さっそく、ピアスをつけた。ゆらゆら主の耳元で赤と青のビーズが揺れる羽の形をしたシルバーのピアスをみんなに見せる主。

主

どうかな？

ハウレス

とてもお似合いです。主様。

フェネス

うん。すごく可愛いいですよ。主様。

ボスキ

あぁ。似合ってる。主様。

アモン

誰よりもお似合いで、可愛いっすよ。主様。

ベリアン

とてもお似合いになっておられますよ。主様。

ロノ

はい。オレも可愛いと思います。主様。

バスティン

あぁ。俺も可愛いと思う。主様。

主

ありがとう。

主

ハウレスもありがとうね。ハンドクリームも大切に使ってるけど、このピアスも一生大切にするね!

ハウレス

はい///主様。

アモン

妬けるっすね～。

ベリアン

はい。妬けてしまいます。

バスティン

あぁ。俺も何か主様に贈りたいのだが、何が良いだろうか？ロノ。

ロノ

オレに聞くんじゃねぇよ！バスティン!
オレだってわからないんだから…。

フェネス

俺は、もう、お揃いのしおりがあるからいいかな。主様が欲しいものあった時にはプレゼントするけどね。

ボスキ

主様は、フェネスとお揃いのものがあるのか？

主

うん。しおりだよ。お互い本をよく読むから、お祭りの時に紅葉で作ったの。

ボスキ

そうか。なら、今日は、俺とも何かお揃いのもの探すか？///

主

え？いいの？！///

ボスキ

あぁ。

主

てっきり、ボスキはそういうの興味ないかと思ってた…。そっか。お揃いかぁ。いいね!後で探そ？

ボスキ

あぁ。好きな物買ってやるよ///

ロノ

あっちでイチャイチャ、こっちでイチャイチャ…羨ましいです。妬けてしまいます!

主

あ、ごめん///ロノ。

ロノ

いえ、オレも今日、必ず主様に告白するって決めたんで、その時に贈り物をします!

主

ロ、ロノ？！////

ボスキ

ようやく、覚悟を決めたか？ロノ。

ロノ

はい!絶対、主様の心に響かせます!

主

う、うん////期待してるね。ロノ。

ロノ

はい!

ベリアン

ラムリくんが戻って来たようですので、そのお話は、一旦、終わりにしましょう。

そして、ベリアンの言葉にみなが一様に黙り、ラムリが店から出てくるのをただ、見ていた。

ラムリ

主様～!お待たせしました!
こちらをどうぞ、お受け取りください!

主

あ、ありがとう。ラムリ。開けてみてもいい？

ラムリ

はい!きっと主様が気に入ると思います!

そういわれ、中を見た主は中からネックレスを取り出す。

主

カエルのネックレス？

ラムリ

はい!カエルは幸運のお守りでもあるって、お店の方から聞いたので、主様へ、たっくさん幸運が来ますように、ボクはこちらを主様に贈ります!

主

ありがとう。いっぱい考えてくれたんだね。つけてもいいかな？あ、でも…。

主は、思い出す。はじめて、ボスキがくれたネックレスを今日、つけていることを…。そして、ラムリからの贈り物をつけるのを躊躇っていると、すぐにボスキはそれに気づき微笑み言った。

ボスキ

今のネックレス外しちまえよ。

主

え？

主

(これは、ボスキからもらったはじめての贈り物だよ？なんで、そんな簡単に外せなんて言えるの…？)

主

なんで…そんな簡単に…。

ラムリ

主様？もしかして、ボクの贈り物、気に入っていただけませんでしたか？

主

ううん。気に入ったよ!つけるね。

というと、主はボスキからもらったネックレスをとり、ラムリからの贈り物のネックレスをつける。

主

どうかな？

ラムリ

すっごいお似合いです!可愛いです!主様!

ボスキ

あぁ。良かったじゃねぇか。

主

うん…そうだね。

主

(ボスキはこのネックレスのこと忘れちゃったのかな...？私、宝物にしてたのに…。毎日つけて…。でも、そうだよね。毎日つけてるのに…プレゼントされて以降、それつけてるんだ？的なこと言われてないもんね…。その程度のモノでしかなかったんだろうなぁ。ボスキにとっては…。)

主

はぁ...…。

ベリアン

おや、主様お疲れになりましたか？

主

あ、うん。少し、疲れたから休みたいな。

アモン

大丈夫っすか？主様。

ロノ

近くにカフェがありますから、そちらで休憩がてらにお食事なんていかがですか？主様。

主

そうしようかな。

バスティン

うむ。昨日はたくさん飲んでいたからな。運動もされたし、疲れていて当然だ。

ロノ

バスティン!!////

バスティン

ん？はっ!

主

///////

ラムリ

昨日、飲み以外に何かしていたのですか？主様。

アモン

た、卓球っすよ!ほら、旅館に泊まったから、飲み会のノリで盛り上がっちゃってぇ～。

ハウレス

そ、そうだ///卓球で勝負をしたんだ。なぁ、フェネス!昨日は白熱した勝負だったなぁ!

フェネス

う、うん!///すごい白熱したよね!///

ラムリ

そうでしたか！では、今日、主様がよければ、ボクとも勝負してくださいね！

主

うん///

主

(本当は違うなんて今は言えないもんね////)

ボスキ

……………。

フェネス

ボスキ？どうしたの？

ボスキ

いや、なんでもない。

フェネス

そう？

ボスキ

あぁ。

ボスキ

(誤解させちまったみたいだな…。〇〇が俺からのプレゼントを外していいか、困ってたから気にするなという意味で外せと言ったが…。ちっ。俺らしくねぇな。一々、〇〇の態度気にしたりして…。)

そして、みんなは、カフェに向かうが、果たして主とボスキは誤解を解き、仲直りできるのか？ラムリは、主と1階、2階の執事たちの関係を知ることになるのか？

次回へつづく

ボスキと主様

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第47話 - 第47話 飲み会はランデブー 第4章

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