楓薇
楓薇
楓薇
〜mn視点〜
mn
gn
gn
mn
mn
gn
gn
mn
(お互い手を振る)
電車に乗ろうとする
うわぁ〜…
今日いつもよりも人多いなぁ……
ガタンゴトン
mn
押しつぶされて
圧迫感すごい…
mn
まずい
ちょっと気分悪いかも…
あっ
席空いた…!
ボスッ
mn
水飲みたい…
ジジーーーー(リュックを開ける)
mn
今日に限って
水持ってきてないんだった〜……
降りたら水買おう…
《次は〇〇、〇〇です》
あ
降りるとこだ…
ーーー
《〇〇です》
立たないと…
グラッ
mn
やばい
クラクラする…
とりあえず降りないと…
運転手
mn
この路地裏は
自販機があったよね……
ガクンッ
mn
信じられないくらいに
足の力がぬける
ビルに体を預ける
mn
もう
立てない…
誰か…
助けて…………
〜gn視点〜
mnちゃん
今日は早く帰ったなー
僕も、もうそろそろ…
!〜ッ!〜ッ!〜ッ!
gn
頭の中で
聞こえないアラームが鳴っているような感覚
gn
僕は、昔から鈍感なほうだった
周りの変化にもあまり気付けない
でも 例外があった
mnちゃんに起きた緊急事態
それだけはすぐにわかった
骨折して動けなくなったとき
鍵をなくして部屋に入れなくなったとき
そんなとき、今みたいな現象が起きていたから
gn
それも、家族の中でmnちゃんだけ
まぁ、自分の片割れだもんね
ダッ ダッ
走りながら、スマホを開く
GPSでmnちゃんのいる位置を把握
駅を降りてすぐの路地裏だ
タンッ タンッ タンッ
長い階段を降りて、再びスマホを見る
さっきと全く同じ場所にいる
gn
呟く声が震える
この路地裏は人通りがとても少ない
僕が早く行かないと…
このまま…
gn
ずっと全速力で走ったせいで
息が上がる
速くなった鼓動は
走ったせいだけじゃない
心配で、怖くて、不安で……
gn
走っていた足が
いつの間にかゆっくりになる
苦しそうにしている大切な人を見て
冷静でいれる気がしなかった
gn
少し遠くに
横たわった黒い影が見える
タッ タッ タッ
gn
gn
mn
gn
起きて……!!
mn
gn
gn
mn
gn
すっかり弱って
涙目で僕を頼る姿が
不覚にも愛おしいと思ってしまう
gn
mn
お姫様抱っこで運ぶ
gn
あの時ぶりだなぁ……
ガチャッ
家についたら、少しは安心できる
抱いていたmnちゃんを
ゆっくりおろす
とりあえず寝かせてあげないと…
トサッ
熱を冷ますシートを頭に貼り、寝かせる
gn
mn
gn
gn
gn
mn
gn
mn
mn
gn
mn
gn
mn
gn
gn
mn
mn
gn
服で締め付けられて苦しそうだから
mnちゃんのシャツのボタンを外す
プチッ プチッ プチッ
mn
gn
赤く火照った顔と
僕を見つめるとろんとした瞳
乱れた服
gn
変な目で見てしまいそうになる
gn
mn
gn
gn
こんなときまで
そんなこと考えちゃう
最低な弟でごめんね♡
コメント
6件
マジで私を○す気なんですか??
少しうるっと来るところもあればニヤッとくるところもあって最高です。ありがとうございます。