MIRA
MIRA
MIRA
MIRA
MIRA
一目惚れ。
今だったら、はっきりそうだったとわかる。
嗚呼、あの時それがわかっていれば
春千夜にあんな思いはさせずに済んだのに…
三途
三途が顔を上げた。
竜胆
透き通るような白い肌、黄金の睫毛と柔らかかそうな髪はその美貌を一層引き立てている。
紺玉の瞳は目一杯に竜胆を映し出していた。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
三途
竜胆
竜胆
三途
三途が困ったように目を彷徨わせる。
その様子があまりに小動物然としていて、直球で竜胆を打ち抜いた。
竜胆
竜胆の胸がぎゅっと高鳴る。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
確かポケットに某ブランド新作のハンカチが入っていたことを思い出す。
体育終わりに膝が汚れちゃってるからうんたらかんたらと言って女子たちから押し付けられた趣味の悪いハンカチも数枚ポケットにねじ込まれているが
何故かそっちではなくわざわざ本店限定だったため足を運んで買いに行ったお気に入りのハンカチを取り出していた
竜胆
竜胆
竜胆
三途
三途
ーー断られたーー
竜胆
竜胆
コンマ0.3秒のフリーズ
しかし竜胆は伊達に蘭の弟をやっているわけではない。
病人、怪我人、家事、洗濯。
そっち系は竜胆の十八番だった。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆が三途の顎に触れそっと上を向かせると
真っ赤な血がつう、と三途の白い肌を滑らかに滑り、三途の熟れた唇を染めた。
竜胆
竜胆
激情にも近い不思議な感情が腹の底から全身を突き上げる
しかし三途が自分の方を見つめていることに気がつき、
慌ててそっと血を拭う。
三途
竜胆
ふと見た三途の顔は、茹蛸のように真っ赤になっていた。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
三途はその大きな瞳を潤ませて上目遣いに竜胆を見つめていた。
きっと、その動作一つが竜胆を狂わせることも
いつのまにか瞳に熱を孕んでいることも
そもそも自分がそんな目をしていることすら無自覚なのだろう。
触れたい。
竜胆の胸に浮かんだのは至極単純な欲だった。
竜胆が僅かに震える手で三途の白い頬と手を伸ばす。
そして
三途の額に手を当てた。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
不可思議に満たされ荒れ狂う胸の内とは裏腹に
竜胆はにっこりと微笑んだ。
コメント
9件
ヤダ最高もう死ぬって天才なんでしょうか?え、続き待ってますね