テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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革命の蝶の遺言

第1話 - 第1話

356

2023年12月18日

#我々だ

#四流

#死ネタ

白猫ヤマト

どうも作者の白猫ヤマトです。今回は軍パロ＆死ネタです。

白猫ヤマト

犠牲者はエーミールです。
誰も幸せになりません。

白猫ヤマト

推しが死ぬのなんか見たくないと言う方は今すぐ閉じてください。

白猫ヤマト

では、どうぞ

ゾム

はぁっ！はぁっ！

俺は我々だ国幹部のゾム

今、俺は観光客…すなわちこの国へ送り込まれたスパイを追っている。

ゾム

…ｯ!!（なんでよりによってアイツが…!?）

スパイは俺達幹部の一員で、優しくて頭のいい信頼における人物だった。

ゾム

（居った！）

ゾム

…っエーミール!!

エーミール

あぁゾムさん。
ちょうど探していたんですよ？

エーミール俺の相棒で、グルッペンの昔からの友人

ゾム

……っ!!

エーミール

貴方で最後ですね…

ゾム

…エーミール

今、銃を向けられているのがまだ信じられない。虫も殺せないような奴だ。

ゾム

本当に…エミさんやんな？

エーミール

当たり前でしょう？
あんなに一緒に居たのに、私が誰か解らないんですか

淡々と言葉を吐く姿も幹部や一般兵を難なくいなして行く姿も

ゾム

（エミさんじゃないみたいや…）

そもそもエーミールは強さだけで言えば幹部でも最弱だった筈だ。

ゾム

（…強すぎるやろ）

ゾム

（ショッピもロボロも大先生もトントンもグルッペンも1人で…）

ゾム

（俺でも絶対に不可能や）

ゾム

（何より…）

俺達を騙し続けた技量

他の幹部メンバーも然り、俺や昔からエミさんの事を知ってるグルッペンまで欺くなんて…

ゾム

（俺の知ってるエミさんは嘘つくのクッソ下手で、いつも皆にからかわれてた）

エーミール

どうしたんです、黙り込んで

ゾム

…なぁ、エーミール

ゾム

お前ホンマに俺達を裏切ったんか…？

エーミール

見たら解るでしょう？

エーミール

グルッペンも、他の幹部達も皆、私が殺しました。

ゾム

……嘘つくなよ

エーミール

…嘘？
何を言っているんです？

ゾム

グルッペンも、他の皆も

ゾム

お前は誰1人

ゾム

殺してない

エーミール

…確かにまだ息があった方も居ましたね…

エーミール

ですがもうそろそろ他の方々も出血多量で死んでいる頃では？

ゾム

グルッペン、幹部メンバーに一般兵…誰も急所を突かれてなかった。

エーミール

……！

ゾム

みんな上手い事出血が多く『見える』所を怪我してた

ゾム

皆気を失ってたけど一人一人わざわざ攻撃した後にやってたんやろ。

ゾム

首に痕があった。

エーミール

たまたまでは…？

ゾム

本当に裏切る気なら！
頭の良いエミさんが、わざわざ急所を外して死ににくくする理由がないやろ!?

エーミール

………

ゾム

現に

ゾム

俺を撃ってない

ゾム

この距離なら確実に撃てるはずや。俺の頭のど真ん中

エーミール

…そうですね

エーミール

確かに、私は貴方達を殺す気が無い

ゾム

…じゃあっ!!

エーミール

『戻ってこい』

エーミール

なんて言われても…そうは行きませんよ

ゾム

エーミール

私は殺していないにしろ…
貴方達を傷付けた。

エーミール

グルッペンも…他の皆も…

エーミール

私は…
所詮我が国の道具……

エーミール

国の為に尽力し、国の為に死ぬ…
その様に教育されて来た…

ゾム

ｯそんなん間違ってる!!

エーミール

そう、間違えている

エーミール

私は私の国よりも、この国やこの国の人々の方がずっと大切です。

エーミール

大切に……なってしまった

ゾム

……ｯ

エーミール

だからこそ大切な仲間を傷付けた自分を許せない。

ゾム

…え？

エーミール

……昔、グルッペンにこう言われました。

エーミール

『この国を抜け出して私達の国家を作ろう』

エーミール

『こんな市民を洗脳する様な国ではなく、もっと自由で、何処よりも強い国を』

ゾム

ｯ……!?

エーミール

子供じみた非現実的で……とても…素晴らしい夢…。

エーミール

あの時から…私は国に洗脳されていたんでしょうね。

エーミール

グルッペンはそんな愚かな私に手を差し伸べてくれていたのに…

エーミール

『出来るわけが無い』

エーミール

そんな言葉を…幼い友人にぶつけ、差し伸べた手を払い除けた。

エーミール

そこから何事も無く時間が過ぎ…彼の夢は現実になった…

ゾム

…グルッペンが、この国を立ち上げた……。

エーミール

それからしばらくして……彼の存在を危険視した上層部が、ちょうどスパイ計画を画策し始めた頃…

エーミール

旧友から…ある誘いを受けました。

エーミール

『実現してやったぞ。これで文句なんて無く私の国を支える気になっただろう』

エーミール

…と

ゾム

…グルッペンらしいな

エーミール

…彼の期待を裏切り、私はスパイとして……この国に来た。

ゾム

……

エーミール

自分の夢を否定した相手に…見たかと言わんばかりの表情を向ける総統様…

エーミール

その旧友と言うだけでなんの疑いもなく私を歓迎する幹部達……

エーミール

最初は…なんの感慨も無く、ただただ上に情報を渡していました…

エーミール

……でもね

エーミール

貴方達との日々が…

エーミール

たまらなく楽しかった…

ゾム

……

エーミール

タイムリミットが刻々と迫る中…貴方達を裏切るのがどんどん辛くなって行く…

エーミール

…でも任務を成功させなければ……

エーミール

私の生徒が殺される

ゾム

…は？

エーミール

ゾムさん…貴方に…

エーミール

お願いがあります

ゾム

…何？

エーミール

半年以内に…A国を滅ぼして欲しい

ゾム

…え？

エーミール

無理難題だとは重々理解しています。

エーミール

半年なら時間をかせげる

エーミール

だからその間に…

ゾム

待って!!

エーミール

……はい

ゾム

A国とは俺達は元々対立してる…そこを攻める事には何ら問題は無い…

エーミール

なら

ゾム

けど！

ゾム

エミさんは…どうする気なんや……？

エーミール

……

ゾム

さっきから…もう居なくなるみたいな言い方……

エーミール

…察しが良いですね

エーミール

ココ

ゾム

心…臓……？

エーミール

ココに爆弾が仕掛けてあります。

ゾム

は？

エーミール

作戦終了の報告から24時間以内に取り除かなければ

エーミール

爆発します

ゾム

は!!!!!??

エーミール

あらかじめ…この国にA国の手術医が潜んでいます。

エーミール

作戦終了後…手術医の居る場所まで逃走し、心臓の爆弾を取る…そういう算段でした。

ゾム

待てや!?

エーミール

作戦終了までのタイムリミットは…半年後
ギリギリまで粘りましたが

エーミール

半年後までに任務を遂行させなければ何の罪も無い若者が多勢消されてしまう。

エーミール

貴方達にメリットはありませんが…私の生徒達にこの事を話せば…きっとこの国の力になっ

ゾム

待ってくれエーミール!!

ゾム

お前死ぬ気か!?

エーミール

…えぇ

ゾム

ｯ!!!!

ゾム

やめろエーミール!!

ゾム

もっと他の方法がある筈や!!

ゾム

俺達を傷付けたとか！そんなんどうでもええ!!!!

ゾム

頼む……！頼むから…!!

ゾム

ｸﾞｽｯ

エーミール

泣かないでください…

エーミール

仕方ないんですよ……

トンッ…

ゾム

エーミール

最後まで…我儘ばかりでごめんなさい。

ゾム

エーミール!!

エーミール

幸せな数年間でしたよ

ゾム

待って!!

エーミール

次はこの国に生まれたいですね…

ゾム

エーミール!!!!!!

エーミール

また……何処かで

ゾム

エミさん!!!!!!!!!!

ドンッ……

ゾム

エミさん…

ゾム

エミさん…

ゾム

エミさん……

エーミール

……

ゾム

…っなんで………!!

ﾎﾟﾀｯ

エーミールのパソコンには

半年分の定時連絡用の録音が保存されていた

ｶﾁｯ

エーミール

定時連絡…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゾム

…エミさん

もう

この録音以外では

エーミールの声を聴くことは出来ない

ゾム

ｸﾞｽｯ

ゾム

……えみさん

数ヶ月後

悪政で有名なとある国がたった一夜…わずか12人の敵によって滅ぼされた。

解放された国の人々は敵国に保護された

後にこの夜は

解放の蝶の夜

として語り継がれた

白猫ヤマト

はい。お疲れ様です

白猫ヤマト

作者の白猫ヤマトです

白猫ヤマト

シリアス系は初めて書きましたね。結構むずかったです。

白猫ヤマト

あと思いつきで書いてるので細かい所は目をつぶってくださいお願いします

白猫ヤマト

設定とかもうよくわかんない

白猫ヤマト

それでは、また次の作品で

この作品はいかがでしたか？

356

1件

辛いと分かってるのに見てしまう...何故だ?(神作品ありがとうございました!!)

白猫ヤマト

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