テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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人気者になんてなりたくありませんでした

第20話 - 犬と笑顔とお勉強

2025年01月18日

#SixTONES

#男主

ねにい

あのあと、「おかえり」と5人に迎えられてから…

慎太郎

もう無理ー…！

樹

一旦ゲームしね？

大我

さんせーい

ジェシー

諦めよう？一回、一回ね

これが、勉強苦手組。

優吾

にーげーるーなー

北斗

ほら、4人とも起き上がりな

大の字で転がっている4人を起き上がらせようと奮闘しているのが勉強得意組。

…僕？僕は、

冰

うぇ、…んは、笑

冰

ルーク〜…？

松村宅わんちゃんと遊び係。

僕に飛び込んで来ては顔を舐めて、を繰り返しているルーク。

犬を飼った経験はないのでとても新鮮で楽しい。

樹

…これはかわいいわ。

北斗

…冰ー？

冰

ん、何？

話しかけられたためルークを少し離しても、未だにぺろぺろと腕を舐めてくる。

北斗

犬とか好きなの？

北斗

めちゃくちゃ懐かれてるけど

冰

…まぁ、それなりには。

冰

懐かれる、ってのはあんまりないけど…

慎太郎

じゃあルークの人を見る目が良いんだろうな〜

「な？」と森本くんがルークに話しかけると、言葉が通じたのかルークは「わんっ」と元気な鳴き声を返す。

冰

…良い子だね〜、僕でいいの、？

そう微笑みかけると、ルークは松村たち6人の周りをぐるっと周ってきた後に帰ってきて僕の膝に頭を乗せる。

…寝てしまったみたいだ。

樹

え〜、いいなぁ。膝枕じゃん！

大我

俺にもして〜

冰

だめ。今ルークは僕のだから。

優吾

何か勘違いしてる気がするけど…？

ジェシー

かわいいので全ておっけーです！

慎太郎

…笑、北斗ー？無言で写真に収めないでもらって良い？

北斗

この瞬間、1分1秒も無駄にできない…！！

冰

…あ、そういえば

冰

先生がこのテスト赤点取ったら夏休み補習？とか言ってたけど…？

優吾

げ、それやべぇわ

周りを見渡してみればいかにも顔面蒼白、って感じの勉強苦手組。

樹

俺らのサマーライフが無くなっちまうってこと…？

大我

バンドの練習時間減っちゃうじゃん！！

慎太郎

やばーーーい！！！

ジェシー

激ヤバヤバじゃん

北斗

ほーら言ったじゃん！

冰

…あと、その有志のことだけど

冰

やる気がなかったら曲提供はしない…けど。

大我

…そこは心配しないでよ

慎太郎

俺達でさいっこうのライブするんだもんな！！

冰

…そっか。

優吾

え、ちょっと待てよ、どういうこと？

樹

…あー。

〜説明中〜

優吾

はっ？え？…なるほどなー。

北斗

急に理解するじゃん

優吾

どこから曲仕入れてきたのか不思議だったけど…そういうことか

大我

ちなみに気づいてないのこーちだけだよ

優吾

マジかよ仲間いねぇのかよ

驚いたり納得したりしている様子をぼーっと見ていると、急にこちらに向き「去年はありがとう」と言われる。

冰

…あ、いえ。

慎太郎

俺達なんかまだ中3だったのに練習だけは一丁前に参加してたよなぁ

ジェシー

今年は本番も出られんだよな！

ジェシー

楽しみで仕方ねぇもん俺！

…そっか、森本くんとジェシーくんは今年初なのか。

北斗

はいはい、赤点取ったら有志も危ないかもしんねぇぞー

それから…

大我

こーちぃーここ分かんねぇ

優吾

あ？あー、そこは＿

樹

ほくとー…

北斗

なぁによ、ほら、諦めないで

慎太郎

猫ちゃーーん

ジェシー

宮ちゃーーーん

冰

ん、どうした…？

こんな感じに分かれて勉強中。

何故か僕だけ2人相手をしている状態だが、これは松村とのじゃんけんで負けたから。

慎太郎

これわっかんねぇ！

ジェシー

俺も！！

冰

…2人おんなじとこなんだ、笑

冰

えっとここはね＿

大我

……こーちー

優吾

次は何だよ

大我

俺あっち行きたーい

優吾

…己が3年であることを思い出してほしいんだけど

樹

北斗、俺あっち行って良い？

北斗

だぁめだよ、俺も行きたいのに。

慎太郎

なんか言ってるぜあいつら

ジェシー

HAHA！負け惜しみだ負け惜しみ！！

北斗

試合に勝って勝負に負けた感が否めねぇ…

2人に教えていると、結局どっちとも4人の会話に混ざっていくため、僕は口を紡ぐ。

冰

…寂しいね、ルーク

寝ているルークに話しかけるが、返事は返ってこない。

…その代わりに何故か知らないが目を輝かせた田中が爆速で近づいてくる。

冰

…何

樹

ねぇ今寂しいっつった？！

冰

げ、

樹

言った！言ったよな？！！

冰

っごめ、出しゃばっ

樹

やっべぇ、めっちゃ嬉しいんだけど

冰

…え

今年一番、と言ってもいいような笑顔の田中を前に目を丸くしてしまう。

樹

お前って奴は何でそんなにかわいいんだよ〜…！

冰

わ、ちょ…

わしわしと頭を撫でられ、その勢いに負け抵抗することができない。

大我

ていうか冰、最近よく笑ってくれるよね

大我

って言ってもちゃんと知り合って1、2ヶ月だけど

そう言われて、気づけば上がり気味だった口角を下げる

大我

あ、戻った。

慎太郎

…え、1、2ヶ月でそんなに仲いいの？

北斗

それは俺も思った。俺たちは名字呼びなのに京本だけあだ名だもんな

その言葉に田中も僕の頭を撫でる手を止め同意する

冰

…まぁ、名前は知らずとも知り合いだったっていうか…？

大我

冰が学祭の後くらいから音楽室に来るようになったんだよね

大我

音楽室組って呼んでくれてもいいよ

樹

だとしても俺達の方が先ぃ…

大我

まぁそこはシンパシー的な感じだよ

冰

だよ。

樹

良いなーー！！

田中の文句を聞いていると、玄関から物音が聞こえる

冰

…松村、誰か来たけど

北斗

え、嘘

何故か焦っている松村は玄関の方に駆けて行く。

北斗

ちょ、今日も遅いって言ってなかった？

北斗

いや、別に何かあるわけじゃないけど、！

北斗

あっ、

松村母

あら、いつもの6人じゃないの！

松村母

どこにそんな隠すことが……って

松村母

かぁわいいっ！！

松村母

初めてよね？家に来たのは！

冰

あ、そうです…ね

「お邪魔してます」と言い切る前に次の言葉が繰り出される

松村母

一番顔がタイプだわぁ

北斗

やっぱりか…

松村母

名前はなんて言うの？

冰

あ…猫宮冰です、松……北斗君にはいつも同じクラスでお世話になってます、

ぎゅっと握られる手をどうすべきか悩みながら質問に答える

樹

ひとみさーん、俺らもいるよー

慎太郎

お邪魔してますー！

優吾

ちょ、何か北斗が余韻に浸ってるんだけど

北斗

すっげぇ渋々だし名前じゃないといけなかったんだろうけど…すっげぇ嬉しい

北斗

母さんありがとう

北斗

あと、その手は離してあげて

松村母

あら、ごめんなさい

松村母

ていうか北斗ちゃん、今日はみんなお泊り？

北斗

あー、うん。ごめん、迷惑はかけないから

松村母

それは別にいいけど…昨日お兄ちゃんの友達が来たから夕飯の材料ないわよ？

北斗

…うわー、そうだった

冰

…僕買い出し行ってくるけど？

樹

いや、ここは仲良くじゃんけんだべ？

ここから一回の茶番を挟み

ジェシー

じゃんけんぽん！！

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ねにい

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