コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
少女の呪い
それは大きくもなく
また小さくもない
普通の呪い
でも
成長すればするほど
呪い(魔法)の力は強くなる
それは死ぬまで続いてく
ずっとずーっと
続いてく
呪いは周りに影響を与えない
でも
呪いは少女に影響を与える
呪いを持つ前の少女は
常に笑顔で笑っていた
でも呪いをかけられてからは
常にフードを被り、無口無表情になった
人は少女から離れ
少女は人から遠ざかる
呪いは仲間を許さない
少女は呪いを許してる
こんな最悪な組み合わせがあるものか
何一つ叶えずに終わった少女の呪いは
大きくなり
いずれ果てる
だが
大きくなればなるほど
少女は人からの愛を受け入れない
長かった髪を切り
綺麗な目はフードで隠し
いつも笑っていた性格は
全て亡くなった
少女は完全に闇に飲み込まれたのだ
何もかもを否定し
信じた人もいない
だがやはり
人形は愛した
これも呪いの力だろうか?
それは――にもワカラナイ
呪いの力は増えていく
産まれて5歳で呪いを持ち
心を閉ざし
そして家族も信じない
それはなぜか?
よく見ればわかるが
少女の後ろにはいつも
ドレスの姿の幽霊がいる
これは守護霊?
それとも
呪いの正体か?
兎に角その幽霊がいる限り
少女は心を開かない
ああ
少女はそれでも嘆かない
幽霊は少女を包み込む
憎悪を放ちながら
まるで大切なものを愛でているように
少女を包み込み、守っている
これは期待から?
もしくは
殺意から?