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中也ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!電話した相手は誰なんだッ!もしかして....兄貴、?..病気にこのやろぉぉぉぉぉ!
電話した相手は誰なんだ、、?中也の親だったり、、? 中也、、吐きたいときは吐いていいし、我慢しなくていいんだよぉ、、 中也は普通だからねぇぇ!!!
中也あああああああ!!!!!そうだよね、お外で遊びたいよね!!!!癌だが何だか知らねえが病気ファッk(((((((
太宰
中也
太宰は中也の病室に戻って早々、仕事に戻ることを伝える
中也は遊べると思っていたのか、悲しそうな顔をした
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰
中也は「仕方ないな~」とでも言うような笑顔で返事をする
太宰もそんな中也を見て笑顔になり、頭を優しく撫でる
太宰
中也
太宰は注意喚起をし、手を振りながら病室を後にする
中也も小さく手を振り返した
中也
太宰が病室を出ると、中也のにこやかな笑みは消え、振っていた手もゆっくりと降りていく
中也
中也
中也は何かを抑えるように口を手で塞いだ
息が苦しくなったのか、ゆっくりと手を口から離すと、手には少量の血溜まりが出来ている
中也
中也はずっと吐きたい気持ちを我慢し、笑顔を保っていた
中也は何時もこうなのだ
人前では吐きたくても我慢し、1人になったら吐く
中也は1人が嫌い、だが1人にならなくては自分の苦しみも吐き出せない
1人が嫌いなのに1人でなくてはならない
なんとも皮肉な事だろうか
中也
中也
中也
明日のことを考えながら、再度襲ってくる吐き気に抗う
逆流するだとか何だとかは考えず、唯床やベッドにつくのを避けようと抑える
そんなことをしていると、窓の外から明るく陽気な声が中也の耳に入ってくる
中也はその声に反応するかのようにベッドから降り、窓に手をつけながら外を見た
中也
窓から見えたのは1組の夫婦
綺麗で高そうな服に身を包み、愉しそうに笑顔で談笑しながら病院の前を通り過ぎていく
中也
中也は自身の手を力いっぱい握った
中也
中也
中也
中也
中也はまるで誰かに語りかけるかのように声を発する
喋りながら壁に背をつけ、ズルズルと座り込んでいく
泣きながら
中也
静まり返った病室に中也の苦言が響き渡る──
太宰
太宰は中也の病室前に、1人静かに立っている
室内からは中也のかすれた鳴き声が微かにだが聞こえてくる
太宰は部屋を出てからずっと病室の前で聞いていたのだ
太宰
太宰は閉じていた目をゆっくりと開きながら溜息をもらす
その目と息は何処か怒っているようにも感じ取られるものだった
太宰
太宰
少し儚げな顔つきで太宰は言葉を漏らす
壁から背を離すと、静かな足音を立てながら事務室へ向かう
森
森
太宰
森
事務室に入って早々、森がにこやかに話しかけてくる
が、太宰は五月蝿いと一言いい森には気にもとめず自分のデスクに向かう
太宰はデスクにつくと、机の片隅に置かれている固定電話に手を伸ばす
受話器を手に取り、自身の耳の近くに運び、手慣れた手つきで番号をポチポチと押していく
数秒間、静かな事務室に固定電話の明るく高い音が響くが、そこから声が聞こえてくることは無い
太宰
太宰は出ないと悟ると、軽く舌打ちを立てながら受話器を戻す
森
太宰
太宰は呆れた様子で椅子に腰掛ける
森
森が不思議そうに太宰に問いかけてきた
太宰
太宰
太宰は悲しみが混じった笑顔を見せる
森
森
気まぐれた返事が太宰の耳に届く
太宰
ジトっとした虚ろとした目で森を見る
森
太宰
「なんなんだ…」という気持ちが表情にも声にも出ている
森
太宰
森
愉快そうに笑みをなげかける
太宰は反対にその笑みを跳ね返すかのように不機嫌そうな顔だ
太宰
森
本音がつい口に出る
太宰がこんな風に口に出すのは珍しい
それ程不機嫌なのだろう───
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