すみれ
....!
ボコッドゴッ
蓮
やめてやれよ!
陸
うるせぇ!!
ゴドッ
蓮
う...
すみれ
いいよ蓮、いつものことだから...
蓮
でも!
すみれ
いいってば!
すみれ
早く逃げて!
蓮
.......分かった。
陸
へ!女にまかせて逃げるとは、ずいぶん弱虫だな!
すみれ
!
ドゴッバコッ
すみれ
う...いた。
陸
あれだけ強がってたくせによーそんなにやられてたらあいつもやるぞ?
陸
お前も空手部だろ?ならさっさとこいや!
すみれ
.......
陸
ん?あ〜そうだったなお前、さっき俺が足にレンガぶつけたんだったな。
陸
ハハハハ!これでぞんぶんになぐれるな!
すみれ
(ごめん蓮、私、今日「あそこ」にいっちゃうかも。
その日の夜
すみれ
ここか。蓮にはないしょだけど。
すみれ
来ちゃった。
ゴクッ
すみれ
この鳥居の奥にある木にこれを釘でとめればいいんだよね。
スッ (すみれはポケットから陸の写真を取り出した。)
すみれ
行こう。
タッタッタッタッ
次第にすみれが速足になっていく
タッタッタッタッタッタッ
すみれ
どこまでつづいているの?この鳥居。
すみれ
どんどん寒くなってきた気がするし。
すみれ
やっぱりかえったほうがいいかも。
すみれ
いや!このまま引き下がったらずっとこの状態のままだ!
すみれ
ここまで来たんだ進むしかない!
すみれはとうとう一番最後の鳥居を抜けた。
すみれ
やっと、やっとついた~。
すみれ
よし、や、やるぞ。
すみれは少し震えている。
すみれ
こ、これでやっと解放される。開放されるんだ。そのためなら、人だって傷つけられる!
蓮
おい!何しようとしてんだ!!
すみれ
⁉、蓮!
蓮
お前、それやるきだったのか?
すみれ
.......
蓮
おい、今すぐそれをはなしてくれ。お前、何でこんな事するかは分かる。
蓮
だけど、お前はこんな事する奴じゃないだろ?
蓮
だからやめてくれ。
すみれ
......うん。ありがとう蓮、私、自分を見失ってたよ。
蓮
うん。じゃぁ帰ろっか。
すみれ
そうだね。
タッタッタッタッタッタッ
陸
チッすみれの奴俺の事を殺ろうとしてたんだな。許さねぇからな。
陸
じゃぁ明日アイツのこと殺ってやるぜ。
陸
ハハハハハハ!
陸が木の影からすみれの様子を見ていた。







