桃青 読み切り

✺BL✺ 💗×💙 純オタ・地雷・通報 ⇒ 🙅‍♀️🚫

いつもよりタップ数多いです🙏🏻💦

僕は偉い家の息子に生まれたらしい

そしてさとは僕の家の召使い。

小さい頃から僕の面倒を見てくれていた

ひとつ呼べば家事の手を止め

にっこりとして聞き返してくれる

そんなことを言うとくすっと笑ってくれる

また忙しそうに家事の続きを始めた

僕は静かに頬を染め、顔を填めた

ダンス上手すぎ…

あ…目合っちゃった…

やっぱり綺麗な顔してるな…

僕の心臓がうるさくなるんだからやめてよね…ｯ…

今日はパーティーの日

大丈夫…さとから教わったんだし！

どんな顔してるんだろう…

またその顔…かよ…ｯ

頑張って笑えてる…？

幸せ…？僕の幸せなら…ｯ

本当は止めて欲しかったのかな…なんて…

それから月日は経って

さとはいつもと変わらなくて

あの日のことなんて無かったことになったみたい。

おめでとう！

仲良くね！

体が痺れるような感覚

君を見つけてしまったから

こんな結婚式の服なんて似合ってるなんて言わないで

止めにきて…まだ間に合う…

もっと話したい…

じゃあなんで今日はずっと笑わないんだよ…ｯ

いつもみたいに笑ってよ…

笑える…

…のに…ｯ

伝えられなかった思いが溢れ出した

『楽しい時とか嬉しい時とかにしか笑わなくていーんだよ？』

本当は本当は

誰よりも愛おしくて堪らなかった

ずっと気持ちに気づいてたのに知らないふりして

召使いの役目を果たしてた

『見て！似合ってる？』

見たくないよ… 似合ってるなんて聞かないで…ｯ

『僕のこと連れ出してよ…』

『僕のこと…嫌いなんだね…ｯ…』

好き。 でもごめんね、

"召使い"だから___。

そこから俺は姿を消した__。

お読みいただき、ありがとうございました___🕊🗝

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