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きこりおばさん

第1話 - きこりおばさん

2020年09月21日

#時雨のしょーせつ

#時雨のとーこー

#童話っぽい

#ホラー

#⚜️🥀

紫雨。@受験生なので休止中。。

ここはある小さな村の森の中

アマンダ

あっ、んぅっ

レーク

っ、アマンダ、僕、果てちゃいそうだ

アマンダ

まだ、まだよ

アマンダ

んぅっ、あっ、あああっ！

ある小さな村の森の中

1人の青年と1人の少女が果てた

レーク

なあ、アマンダ

アマンダ

…なに？

レーク

また、シてくれるか？

アマンダ

ええ。

少女は擽ったく微笑むと、

レーク

ちょ、アマンダ…

アマンダ

…ﾌﾌｯ

青年の秘部をまさぐった。

レーク

あのなぁ

青年は仕返しにとばかり

アマンダ

んっ、んぁ

少女の秘部をもまさぐった。

レーク

なぁ、またシてくれるだろ？

アマンダ

そうね

アマンダ

考えとくわ

少女は青年に

アマンダ

ふふふ…

と、とても妖艶な姿で微笑み、宅へ戻った。

アマンダ

(今日の男は今一つだったわ。)

アマンダ

(もう少しいいプレイがしたかったのに…)

アマンダ

(そうだわ、今度はあいつを誘ってみよう)

暮れまで夜の営みを続けた少女は

後日訪ねる男への甘い言葉を考えていた。

母

ったく…お前ってやつは…

父

お前には、直に神罰が下るぞ！

アマンダ

はっ、神罰ですって？

アマンダ

神罰なんてくだらないわ！

アマンダ

こんな愉しい事、していいに決まってるじゃない！

父

ふざけるな！
お前は未成年なんだぞ！
しかも結婚もせずに、お前がやってることは神への冒涜だ！

アマンダ

神だなんて知ったもんですか！

母

もうよしてよ。
村中の男があんたと寝たかもしれないなんて考えたら吐き気がして今にも吐きそうだわ。

アマンダ

勝手に吐いときなさいよ！
私にはそんなの関係ないわ！

父

なんだと！母さんに向かって！

アマンダ

もう母さんなんて思わないわよ！

アマンダ

私は1人で生きていけるの！

まだ少女と呼ぶに等しかった少女は、その自分の美貌に自惚れ、そしてこの世界を舐め切ってしまっていた。

アマンダ

今日は帰らないから！

バタンッ

母

あっお待ち！

父

もう、今日はやめよう。

母

あなた…

サトース

やぁ、アマンダ。

アマンダ

ふふ、今日も来たわよﾆｺｯ

サトース

僕のこと、気に行ってくれたのかい？

アマンダ

…どうかしらﾌﾌｯ

そんな酷く妖艶な少女はまたもや夜を1人の商人と共にした。

そんな中

サトース

なぁ、アマンダ

アマンダ

ふふっ、なあに？

サトース

『きこりおばさん』って知ってるか？

アマンダ

誰？私、知らないわ。

サトース

俺も詳しくは知らないんだけど。

サトース

少し奥の森に住んでるババアらしい

サトース

なんでも、ずっと昔からいるんだとか。

アマンダ

まあ、面白そうね。

サトース

だろ？

サトース

今度行ってみればいい。

アマンダ

そうね

アマンダ

どうせ家にいても聞こえるのは怒鳴り声だけだし。

サトース

その原因はお前だろ？

アマンダ

だとしてもよ。

アマンダ

でも『きこりおばさん』、気になるわ。

アマンダ

ずっと昔からいるんなら、悪魔でもいるのかしら？

サトース

悪魔は既にいるだろ？

サトース

俺を惑わせる小悪魔が、な

アマンダ

ふふふ…

トサッ

2人は暗い夜を明るい鳴き声をなかせあいながら過ごした。

キーバタンッ

母

アマンダ！どこいってたんだい！

アマンダ

うるさいわよ、どこだっていいでしょ！

父

やめろ！母さんに口出しするな！

ﾊﾟﾁｯ

アマンダ

ったいわね！何すんのよ！

父

母さんを侮辱した罰だ！

アマンダ

は？侮辱？いいわよもっとしてあげるわ！

アマンダ

そうよね、母さんみたいなおばさん、誰も相手にしてくれないから、私に嫉妬してるのよね！

母

なんですって！言っていいことと悪い事があるわよ！

アマンダ

どういう事よ！

アマンダ

言ってみなさいよ！

アマンダ

はぁ、、うんざりよ

アマンダ

そうだわ、『きこりおばさん』って人のおうちに行って来ようかしら！

アマンダ

こんな所より随分心地よさそうね！

母

お前…今、なんて、『きこりおばさん』…！？

母

お、おやめ、あいつはね、母さんも産まれる前からずっと住んでる苔の生えた魔女なんだよ。

母

そんじょそこらの駆け出し魔女とはわけが違うのさ。

アマンダ

知ったこっちゃないわよ。
気晴らしよ！

父

やめろアマンダ！

アマンダ

うるさいわよ！私は出ていくの！

ガチャ

ギィィ…

バタン！

母

あ、アマンダ！

父

もうよせ、母さん。

父

あいつとは、いつかこうして戦わなきゃならんかったんだ。

母

あぁ、アマンダ。

母

あんたなんか、産まなきゃよかった…

母

あんたさえ、生まれて来なければ…

母

あんたが、

─死ねば─

両親の心にはそんな黒い本音さえ芽生え始めていた

アマンダ

っ、はぁ、はあっ、

もうどれ程歩いただろう。

かれこれ1時間歩いた少女の足はくたくたで、今にも崩れそうだった。

アマンダ

…

カァ、カァ

ゴソゴソ

がシュ、がシュ、

アマンダ

…

少女は怯えはじめた。

アマンダ

大丈夫よ、男と寝た森を怖がってどうすんのよ。

彼女は再び歩み始めた。

アマンダ

…

ガタッ

アマンダ

ひぃっ！

少女は凄まじく怯えた。

なんでも『きこりおばさん』の家らしいものの門をくぐったはいいものの、

門の鳴らしベルのカラスが喋って、

カラス

けっけっ、せいぜい楽しみなよ。

などと脅かして来たり、

1つ目のアーチをくぐればまもなく

全身赤い男が襲って来たり。

2つ目のアーチをくぐれば

骸骨が歩いて来たりと、

言えば化け屋敷の様だった。

アマンダ

やっと、お家だわ、、、

ギィィ…

錆びた金具のついたドアを開けると

おばさん

おやおや、いらっしゃい。

いかにも、『きこりおばさん』が座っていた。

アマンダ

あ、あなたがきこりおばさん？

おばさん

知らないけど、村のやつはそう呼んでるらしいね。

アマンダ

わ、私、この建物に入る前に、怖いもの沢山見たわ。

アマンダ

門の鳴らしベルについてるカラスがいきなり喋ったり

おばさん

あれは私が魔法をかけたのさ。
元々お喋りが好きなんだよ。

アマンダ

1つ目のアーチをくぐったら、全身赤い男の人に襲われそうになったわ。

おばさん

それは猟師さ。

おばさん

お前さんを獲物だと思っちまったんだよ。

アマンダ

最後の2つ目のアーチでは、骸骨が歩いて来たわ。

おばさん

あー、ハロウィンの時に魔法をかけたのさ。
面白いだろう？

アマンダ

私、どうなっちゃうの？

おばさん

さぁ、お前さんが親に逆らってばかりの不良少女なのは知っているが、、

おばさん

どうしようかねぇ？ﾆﾔ

途端に魔女の顔は、口が耳まで裂け、黄色く濁って猫のような目になった恐ろしい顔へと変わった。

アマンダ

ひぃぃ！

おばさん

お前さんが悪いのさ。

アマンダ

いや、いや！

アマンダ

やめて！お願い！役に立てる事ならなんでもするわ！

おばさん

ほぉ、じゃあ薪になっておくれ。

アマンダ

え…？

おばさん

ほら、もうすぐ冬じゃろう？

おばさん

でも、暖炉に放る薪をとってくるのを忘れてなあ。

おばさん

もう夜は寒いし、とりに行きたくないのさ。

おばさん

役に立ちたいんだろ？

おばさん

よろしく頼むな。

アマンダ

え、あ、、

バキ

メキっ、メキメキ…

アマンダ

あ、あ、、、

途端に少女の白い肌は茶色くなり、長い手足は体にめり込み…

ゴトンッ

おばさん

お、なったなった、早速暖炉に放るか。

おばさん

長く持つな、この薪は…

両親の願いは叶った。

そんな中業火に包まれ焼ける薪のﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯという音はまるで

おばさん

断末魔、じゃな

の様だった。

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