"きゃあああああああ"
黄色い歓声などではない。
本気で恐怖を感じた時の叫びだ。
状況ははっきり言ってわかってない。
なぜなら、
ガラっ
きゃあああああああ
高校の昼休み。
友達とおしゃべりに夢中になってた私は、
その悲鳴に気づいていたが、
学年の王子だろうと思っていた。
がしかし。
俺から離れろおお!!!
私は首の部分を「ぐっ」と掴まれ、
加齢臭ぷんぷんの腕の中に入れられ、
首を絞められてる。
どうやら殺人犯らしい。
手に持ってる包丁には血がついている。
"おい、俺の事怖くないのか..."
歩凡
"じゃあなんで叫ばない...."
歩凡
と言うと犯人は納得したような顔でこっちを見た。
"てお前舐めてんじゃねーぞこらぁ!?"
という経緯で今に至る。
今私が暴れると、
私の首に回された包丁が動いてしまった死んでしまう。
それは、嫌だ。
絶対に死にたくない。
だけどどうしたらいいかわからなかった。
"ほら、僕の名前を呼んで。"
小さいときに聞いたこの言葉に、
私は賭けてみようと思った。
歩凡
歩凡
歩凡
"お前何人の名前叫んでんだよ"
歩凡
"てかなんで叫んでんだよ"
歩凡
歩凡
"あのな....."
バリーン!!!
教室の窓が割れた。
割れた窓から人が入ってきた。
歩凡
和人
と言いながら彼は犯人をやっつけた。
さすが空手が黒帯なだけあるわ。
歩凡
和人
歩凡
歩凡
和人
歩凡
代々忍者の家系で育った和人は
運動神経がものすごくいい。
そんな彼に、
私はもっと惚れている。
コメント
8件
めちゃいいこれ()
いや天才すぎた()
えまってやばいめちゃめちゃすき 😿😿🤍