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127 - 総司編第8話  幻聴と幻覚?

♥

21

2024年07月06日

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中の人

市村兄弟可愛すぎる

仲成

は?

市村鉄之助

え、嬉っ!

市村辰之助

やった…!

仲成

純粋に喜んでる…

市村鉄之助

ダメ?

仲成

いや、そうじゃなく…

仲成

珍しいなって

市村鉄之助

えっ?

中の人

ま、珍しいから

仲成

えぇ…

中の人

まあ、始めるか

西本願寺に着いた時から僕は落ち着けなかった

冷静を装っていたけど…

流石に平助の言葉には反応しちゃったなぁ…

藤堂平助

いつも早く食べ終わってるじゃん!

沖田総司

っ!!

つい、頭に血が上ってしまった

それで、声を荒げてしまった

気がついた頃には遅かった

皆、僕の方を見て固まっていた

僕は視線に耐えきれなくなって…

外に出た

沖田総司

涼しいなぁ…

部屋は熱気が物凄いから外がとても開放的に感じる

ただ、物寂しさがある

沖田総司

山南さん……

山南さんが居ない

僕の隣にいないのだ

沖田総司

……

沖田総司

こんな仕打ち、ないよ…

沖田総司

僕はまだ、山南さんと一緒に居たかったのに…

沖田総司

あんな出来事さえなければまだ一緒に居れたのに…

悔しさと虚しさで僕の心は黒ずんでいく

それでも、支えてくれる人がいた

わざわざ支えにきてくれた

山南敬助

何言ってるんですか!

沖田総司

や、山南さん…

声が聞こえるだけで僕は泣きそうになる

沖田総司

あ、あぁ…

山南敬助

私は沖田くんのすぐそばにいます!

山南敬助

沖田くんが死ぬまで、沖田くんを守ってみせます!

山南敬助

実体はなくても、言葉で助けることはできるので!

沖田総司

山南さんっ…

僕は本当にギリギリだったのだろう

言葉が心に響いて、涙がホロリと出た

山南敬助

沖田くん……

山南敬助

………

山南敬助

泣かなくていいんです

山南敬助

私は沖田くんのそばにずっといますよ!

沖田総司

──とう、ありがとう……

山南敬助

……私も、沖田くんがいてくれて有難う御座いました

沖田総司

っ……

山南敬助

暗くならないでください!

山南敬助

ほら、楽しい話をしましょう!

沖田総司


うん…!

山南さんの声を聞くだけで安心できた

僕は、手遅れだったのかもしれない

でも、今はそれでいい

これが僕の幸せだから

本当にそれでいいの?

気がついたら朝になっていた

どうやら、そのまま寝落ちしてしまっていたらしい

沖田総司

……

沖田総司

山南さん…

朝になると山南さんの姿が消える

沖田総司

……

沖田総司

仕方ないから、ここを探索してみるか

僕たちが住んでいる所は結構広かった

庭も申し分ない

沖田総司

……皆に迷惑かかってるかな…?

僕はそんなことを思いながら探索していた

でも、探索している途中

聖武天皇

ねぇ、君!

そう話しかけられた

沖田総司

うわっ!?

沖田総司

え、だ、誰?!

その子は男の子だろうか?

結構無邪気そうな感じの子だった

でも、ここの近くに住んでいる人とは思えない

聖武天皇

あ、名前?

聖武天皇

僕は聖武!

聖武天皇

本名は首だけど……

聖武天皇

ま、聖武って呼んでね!

青年は訳の分からないことを言っている

沖田総司

聖武天皇

…ま、そうなるよね…

聖武天皇

僕は他の人から見えない、つまり霊なんだ

聖武天皇

でも、悪霊って訳じゃない

沖田総司

……?

まだ僕は訳が分からない

要領が悪いって言うのはあるけど…

聖武天皇

……

聖武天皇

話、続けるよ?

沖田総司

あ、うん

聖武天皇

それで、何で僕がここにいるかっていうと…

青年は指を鳴らしてから

聖武天皇

君の魂を回収するため

そう言った───

沖田総司

って、僕の魂を回収!?

沖田総司

何でなんで!?

沖田総司

僕、今日死ぬの!?

聖武天皇

お、落ち着いて!

聖武天皇

ほら、笑って笑って!

青年は笑顔を見せた

……彼の笑顔は自然とこちらも笑顔になれる顔だった

沖田総司

……それで…?

聖武天皇

まあ、確かに君は近い内死んじゃけどさ

聖武天皇

そこまですぐって訳じゃないんだ

沖田総司

ど、どゆこと?

聖武天皇

まあ、それを今から説明するね

そう言うと、青年はまた指をならした

パチン

中の人

長くなりそうなのでここまで

仲成

短い…

中の人

み、短くても内容が濃ければいいんだ!

仲成

薄い

仲成

まるで牛乳を温めた時に出てくる膜のように薄い

中の人

いやあれ結構厚くね?

仲成

あ、厚……い…?

中の人

僕ん家の仲成が頭悪いんですが

仲成

お前と同じになりたくねぇ

中の人

僕、そこまでバカかな…?

中の人

ま、そろそろ閉めますかー

中の人

またいつかー!

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