待ってて

突然だが俺には

恋人がいる

それはえとさんだ

だから今

えとさんが学校に行っているのを

つけて行ってる

えとさんの彼氏だから

当たり前でしょ？

皆もそうしてるでしょ？

…でもね

俺の彼女はなぜか

俺と一緒に横に歩いてくれない

恋人なのに！？

…まぁそこもいいんだけど

恥ずかしがり屋なのかな…？

俺はずっとえとさんの為に

頑張ってるんだ！

偉いでしょ？

まぁ

えとさんが浮気しないように 頑張ってるのもあるけど…

キョロキョロ

いつも彼女は

キョロキョロしている

そんなに気になるなら

一緒に行ってあげるのに…

学校が終わり

いつも通り彼女について行く

もう

歩き慣れた

バッ…

急に振り返ると

びっくりしちゃうじゃないか

全く…

そんなに一緒に帰りたいの…？

とっくに彼女の家は

特定した

ねぇえとさん…

今日もお邪魔させてもらうよ…？

彼氏だから

当たり前だよね…？

数日経ったら…

えとさんの横に歩いている男がいた

ねぇなんで？

俺は歩かしてくれないのに…

俺

彼氏だよ…？

俺といるときより

楽しそう

どうやら名前は

うりというらしい

俺のことは

呼び捨てしてくれないのに

名前なんて

あまり呼んでくれない

と、言い残し

背中を向けた

俺はあんなことで

諦めない

そんなに

馬鹿じゃないからな

…実は

今作戦を考えてる

何の作戦かは

…すぐわかるよ

大丈夫

すぐまた俺の物にしてあげる

私は最近困っている

なんか

つけられている気がするからだ

…気持ち悪い

そのことを私は

のあさん達に相談した

作戦を実行した

いつもより

楽しそうに

えとさんは俺の物

それだけを考えながらここまでやってきたんだよ

起きたみたいだ

この人は一体

何を言っているの…？

ドンッ

俺、

えとさんの彼氏だから

彼氏じゃないだなんて言わないで

俺…

勘違いしてないよね…？

もし逃げ出すようなことしたら

俺とえとさんの手を縫って

逃げ出させないようにするから

と、言ったら彼女は

手を握り締めた

やっと俺の物になったね

それで俺は嬉しいよ

えとさんも嬉しいよね？