今月のTELLER文芸部は
リレー方式になります
① 木野さん
② 夜柚
③ ベロニカさん
④ あかいとまとさん
の順番でご覧ください!
実態を持たない黒い影は、生ぬるい風に揺られながら、僕の前で佇んでいる。
それはまるで、 夏の亡霊のような姿態をしていた。
影の表情は読み取れないが、なんだか悲しそうにしているのが分かる。
影は何かを訴えかけるように、 僕に忠告をする。
見覚えない影に、僕の告白を邪魔されてたまるもんか。と、
僕はこの影に対して 怒りと呆れの感情を抱きはじめた。
『一世一代の告白をするんだ』
そう言い掛けた瞬間、
一つ目の花火が大きな音を立て、 暗い夜空に広がった。
その花火を合図に、影は徐々に色濃く変化していき、実態が露わになっていく。
影の本当の姿を見て、 僕は思わず息を呑んだ。
コメント
2件
あーこの展開すきです! 毎回読んでるんですけど、 なんでこんなにストーリー 考えれるんですかね?