テラーノベル
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どのくらい走ったのか、分からない
気づいたら、知らない道にいた。 明かりも少なく、人通りもほとんどない。
頭を振っても、 さっきの光景は消えてくれない
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自分に向けて吐き捨てる。
なんで、あんな声を出してしまったのか。 なんで、触るななんて。
足を止めかけた、そのとき。 視界の端に、見慣れない看板が入った。
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《フォーク・ケーキ専門外来》
一瞬、呼吸が止まる。
そんなもん、 今まで意識したことすらなかったはずなのに、 今はやけに、目に入る。
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時計を見ると、もう夜遅い。 普通の病院なら、とっくに閉まってる時間
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帰ったら、あっきぃがいる。
今の俺は、一緒にいることはできない
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ドアの前に立っても、 すぐには手が伸びない
もし、ここで“そうや”って言われたら。 もし、本当に俺が──
ちりん、と小さな音
医師
落ち着いた声の医師が、受付の奥で顔を上げた。
医師
一瞬、言葉に詰まる
pr
それだけ言うと、 医師の目が、少しだけ真剣になる。
医師
pr
医師
その質問に、心臓が強く跳ねた。
pr
即答してしまった自分に、苦笑する。
診察室に通され、いくつか質問をされる。
医師
pr
俺は、正直に話した。 血を見た瞬間のことも、 “舐めたい”と思ってしまったことも。
医師は、黙って聞いていた。
医師
その一言で、 頭の中が、真っ白になった。
pr
医師
医師
医師は淡々と続ける
医師
....あっきぃ。
医師
pr
少しだけ肩の力が抜けた
医師
医師
pr
俺の声は掠れていた
医師
──そんなこと、頼めるわけない。
医師
医師
診察を終えて、 外に出ると、夜風が冷たかった。
pr
でも、あっきぃを傷つけるくらいなら。
pr
呟いた声は、 夜に吸い込まれていった。
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コメント
3件
いやぁ、離れないで😭
結構切ない…
うぅ、このまま離れちゃうのは悲しい…離れないで欲しいなぁ、