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太った女の子

第1話 - 太った女の子

2020年02月17日

#ホラー

ソネミ

生徒A

ちょっと〜そこ邪魔なんだけど

みはる

あ、ご、ごめんなさい

生徒A

本当みはるってデブよね

生徒B

なんか豚みてぇ

生徒A

きゃはは！

生徒A

やだ言えてるw

みはる

う…

生徒A

言い返したいなら痩せれば？

生徒B

コイツはもう手遅れだろ

生徒A

確かに！あはは！

みはる

(うぅ…)

みはる

(悔しいけど、太ってるのは本当だから、何も言えない…。)

みはる

(なんせ私は身長が155cmしかないのかに)

みはる

(体重が68Kgもあるデブなんだもん)

みはる

(痩せたいけど、やっぱり食欲には勝てない…)

みはる

(だからこうして悪口を言われる…)

みはる

(はぁ、本当にやだ)

教師

みんなー、今日は転入生を紹介する！

生徒A

え〜マジ？

生徒B

初耳だぞおい

教師

では、自己紹介を頼む

ヒトシ

はい、

ヒトシ

南高校から来ました、芦田ヒトシです！

ヒトシ

よろしくお願いします！

生徒A

え、イケメンじゃん！

生徒B

こりゃモテるな〜

みはる

(た、確かにカッコイイ。)

みはる

(まぁ私みたいなデブに縁は無いだろうけど…)

教師

みんな、仲良くしてやってくれ

生徒A

ねーねーヒトシ君

生徒A

ヒトシ君って、相当モテてたでしょ？

ヒトシ

いやいや、全然モテないよ

生徒A

嘘だぁ

ヒトシ

本当だって

生徒A

え〜こんなにカッコイイのに？

みはる

(はぁ、いいなぁヒトシ君と会話出来て)

みはる

(私も痩せればヒトシ君と話せるようになるのかな？…なーんて)

みはる

(あ、やだ。ヒトシ君と目が合っちゃった)

みはる

(え？段々近付いてくる…？)

ヒトシ

ちょっといい？

みはる

(え！？な、何！？私！？)

みはる

は、はい…！なんですか？

みはる

(まさかヒトシ君が私に声をかけてくれるなんて…っ)

ヒトシ

君、名前なんて言うの？

みはる

えっと、み、みはるです

みはる

小枝みはる！

ヒトシ

みはるちゃんか！

みはる

はい、あ、あの…

みはる

何か用でも…？

ヒトシ

いや、純粋に話してみたいなーって思って

みはる

わ、私なんかとですか！？

ヒトシ

うん

ヒトシ

教室に入った時からみはるちゃんの事が気になっててさ

みはる

そ、そんな…

みはる

(嘘でしょ！？これは夢？)

みはる

(こんなデブな私を目に止めてくれるなんて…)

ヒトシ

まぁ、これからよろしくね

ヒトシ

僕わからない事が多いから

ヒトシ

色々と教えてよ

みはる

は、はい！

みはる

(あ、みんなの視線がすごい刺さる…)

みはる

(でも、ヒトシ君の方から話しかけてきてくれたんだし)

みはる

(私は悪くないよね…？)

次の日

ヒトシ

みはるちゃん、おはよう

みはる

あ！お、おはようヒトシ君！

みはる

(嘘…。私にあいさつしてくれるなんて)

ヒトシ

一緒に教室まで行こうよ

みはる

え！？

ヒトシ

ダメかな？

みはる

もも、もちろんいいです！

みはる

(こんな私に話しかけてくれるなんて、ヒトシ君優しいなぁ♡)

ヒトシ

そうだ、LINEも交換しようよ

みはる

え！？いいんですか！？

ヒトシ

もちろんだよ

ヒトシ

LINE交換するのみはるちゃんが初なんだ

みはる

わ、私なんかが最初でいいんですか？

ヒトシ

みはるちゃんだから最初がいいんだよ

みはる

ヒ、ヒトシ君…

みはる

(もしかして、もしかしてだけど！)

みはる

(ヒトシ君って、私に気があるのかな？)

みはる

(告白とかしてこないのかな、なーんてね♡)

ヒトシ

みはるちゃん

みはる

はい！なんですか？

ヒトシ

明日ご飯でも行かない？

みはる

えぇ！？私と？二人きりですか！？

ヒトシ

うん！

みはる

(ぎゃあああ！これってデートだよね！？嘘でしょ！？やばい♡)

みはる

も、もちろんいいですよ！

みはる

私なんかで良ければ…

ヒトシ

やった！

ヒトシ

じゃあ決まり！

ヒトシ

楽しみだね

みはる

は、はい！

次の日

みはる

あの、私なんかを誘ってくれてありがとうございます

ヒトシ

いえいえ

ヒトシ

むしろ来てくれてありがとう

みはる

あ、あの…

ヒトシ

何？

みはる

ヒ、ヒトシ君って、どうして私にばかり話しかけてくれるんですか？

みはる

私、こんなに太ってるのに…

ヒトシ

だからだよ

みはる

え？

ヒトシ

実は僕、太ってる子が好きなんだ

ヒトシ

趣味おかしいってよく言われるけど

みはる

そ、そうだったんですね！

ヒトシ

うん

ヒトシ

あ、悪い意味じゃないよ

みはる

はい、大丈夫です！

みはる

(まさか太ってる子が好きなんだなんて♡)

みはる

(確かにそりゃドンピシャ私しかいないよね)

みはる

(あ〜私すごいいい人と巡り会えちゃった)

みはる

(痩せなくても好かれるんだもん♡)

ヒトシ

みはるちゃん

みはる

は、はい！

ヒトシ

この後散歩でもしない？

みはる

はい、喜んで！

みはる

(もう私とヒトシ君が付き合うのも時間の問題かな)

ヒトシ

この辺来たことある？

みはる

無いです

みはる

静かな所ですね

ヒトシ

うん

ヒトシ

僕好きな子が出来ると決まってここに来るんだ

みはる

え？そうなんですか？

ヒトシ

うん

ヒトシ

静かな場所だから

みはる

落ち着けますもんね

ヒトシ

そうだね

ヒトシ

だから

グサッ！！

みはる

え！！？痛ぁぁあああ！！

ヒトシ

こうやって君を刺しても

ヒトシ

誰にも気付かれない

みはる

(え？え？何？刺されたの私？)

みはる

(どうゆうこと？なんで？)

みはる

ヒトシ君…い、痛いっ

ヒトシ

安心してみはるちゃん

ヒトシ

すぐに楽になるから

みはる

(楽になるって、死ぬって事？)

みはる

(いやだいやだ！死にたくない！)

ヒトシ

みはるちゃんごめんね

ヒトシ

実は僕、人肉が好きなんだ

みはる

じ、じんに…く？

ヒトシ

人の肉って美味しいんだよ

ヒトシ

太ってる子の肉は特にね

みはる

(何言ってんのヒトシ君？)

みはる

(頭イカれたの？)

みはる

ヒトシ君…あの、た、助けて…っ

ヒトシ

みはるちゃん

ヒトシ

君の肉は僕が美味しく頂くからね

みはる

は、は？

みはる

(私を食べるってこと！？)

みはる

(嘘でしょ！！？)

ヒトシ

僕の家はすぐそこだから

ヒトシ

さぁ、そこまで頑張ろうか

みはる

い、いや…っ

みはる

やめてぇえええ！！

グサッ！！

みはる

い、痛ぁぁあああ！！

ヒトシ

うるさいな

ヒトシ

君はもうすぐただの肉の塊になるんだから

ヒトシ

だまってくれないか？

みはる

あ、ぁぁあああ…

ヒトシ

さぁ！着いたよ！

ヒトシ

我が家へようこそ！

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ソネミ

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