俺は国のために結婚することになった
しかも相手は男だった
子供を作り、この国の後継者をつくることが目的だと
父に言われた
昔の俺は良い王子になりたい
そう思っていたが
今はそんな気持ち一ミリもない
なんなら、結婚したい人がいた
結婚相手と初めて会う日
確か青ってやつだったかな
髪は水色
目がぱつちりしていた
整っている容姿だったが
好きにはならなかった
そいつはじっと俺の方を見つめていたが
一度も目線は合わさなかった
そうすれば諦めてくれると思ったから
でも、結婚式は予定通り行われた
この国の儀式は特殊で
キスをし
互いの唾液を飲み込み
印が浮かぶと婚約となる
もし別の相手と行えば
死ぬとも言われている
そして俺はその儀式をきょう
行った
主です!
短っ