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パンジーとアル、それぞれの反転した姿がこんなにも痛々しいなんて……。特に「嘘つき」と泣き叫ぶパンジーの叫びが心に刺さりました。しずくたちが「共存」を訴えたときの「してくれなかったのはそっちじゃん!」という返し、なるほどこちらにも言い分があるのだなと。ムオンの「いてはいけない存在」という言葉も気になります。敵の素顔が見えたようで、まだまだ謎が深まる第22話でした……!続きが気になります🌷
2 7
7(なな)
しずく
紫(ラベンダー)
桜
スイカ
王子
episode 19
シクフォニのナワバリ
しずく
7(なな)
7(なな)
戦争の始まる日
リーダーを中心に
各班に分かれた
しずくは 7 と王子とチーム
桜は 紫とスイカと共にいる
王子
王子は 目の前に佇む影へ発砲した
影は上手く避け、笑う
パンジー
パンジー
パンジー
少し幼い顔立ち
白色の髪に 前髪の真ん中だけが緑色
LANと……色の反転した少年
パンジーが 光のない瞳をしずくたちに向けた
もちろん、 パンジーには彼らは見えていない
しずく
しずく
しずく
しずく
パンジー
パンジー
パンジーは 一瞬目を伏せるとまた前を向く
瞳には、星が浮かんでいた
7(なな)
7(なな)
パンジー
パンジー
パンジー
パンジー
パンジー
しずく
7 の言葉に
パンジーは笑って否定した
自分の瞳を指さして教えると
静かに銃を構えた
しずくが咄嗟に避ける
だが、 避けきれなかったのか
怪我はなくとも頬がひりついた
しずく
しずく
パンジー
パンジー
パンジーは 目をぱちくりとさせて首を傾げる
王子が 死角を狙うがあっけなくバレた
王子
王子
王子
パンジー
パンジー
数個の銃弾を避け
パンジーへ王子がボロクソに言う
本人はと言うと
褒められて嬉しそうだ
7(なな)
しずく
しずく
しずく
7(なな)
桜の性格が真反対なパンジー
桜は褒められると 適当にあしらう節がある
褒められすぎると 照れて黙ってしまうこともある
そんな桜と反対なパンジーは
褒められたら そのまま受け止めるらしい
本当に、“反転”された存在だ
パンジー
パンジー
パンジー
パンジーが そっと首を傾げて問う
しずくは ナイフを構えると睨みつけた
しずく
しずく
しずく
しずく
パンジー
パンジー
パンジー
7(なな)
王子
しずく
パンジーの悲痛な叫びに
三人は驚く
7 は銃を 構えたまま固まり
王子は目を見開く
しずくは 静かに水色の瞳を揺らした
パンジーは 涙を溜めた瞳で三人を見ると
パンジー
パンジー
涙を溢して 走り去ってしまった
しずく
しずくは 呟くとパンジーを追うために
足を動かした
少し前
同じくアジト内
うさぎ
うさぎ
うさぎの問いに
目の前に佇む影は応えない
ゆっくりと首を傾げる動作は
見た目より幼く見えた
アル
アル
アル
緑色の髪に、緑色の暗い瞳
その容姿は いぬと“反転”されたように
否 “反転”されていて
似ているが、違った
ひよこ
きつね
きつね
影……アルの返答に
ひよこがナイフを構える
きつねは冷静になると
ひよこを抱きついて抑えた
うさぎ
きつね
きつね
きつね
きつねの言葉に アルの瞳が見開かれる
アルは拳を握り 震える腕を押さえながら
叫んだ
アル
アル
アル
アル
アル
アル
アル
アルの言葉に 三人が目を見開く
言葉が出そうで、消えていく
うさぎ
きつね
ひよこ
うさぎはナイフを握りしめると
目の前の人物を見る
きつねは 胸元をギュッと握りながら
瞳を揺らした
ひよこも ナイフを握る力を強めて
アルを見つめる
アルの瞳に 緑色の星が浮かんだ
うさぎ
きつね
ひよこ
三人の表情を見て
アルの顔が少し歪む
アルは そっと片手で目を覆うと
涙を隠しながら溢す
それに気づいたのは……
きつね
きつね、ただひとりだった
アル
アル
アル
アル
アルは 震えた、いぬに似た声を出す
そして 顔を上げると三人を睨みつけた
アルの瞳は 涙はなくとも、潤んでいる
きつね
きつね
アル
うさぎ
うさぎ
うさぎ
痺れを切らしたうさぎが 叫ぶ
ひよこは ナイフを音を立てて落とす
すると 一瞬でアルの間合いに入った
アル
アルの浮かんだ星が キラリと光った
瞳が揺れ、星の光が溢れる
ひよこ
ひよこ
ひよこ
ひよこ
アルの手を覆って握ると顔を上げる
ひよこの瞳は、涙で潤んでいた
アル
アル
閉じた心は簡単には開かない
アルは首を強く振りながら叫んだ
拒絶
今まで 目を逸らしてきた結果が
“戦争”という形になったのだ
うさぎ
うさぎ
きつね
きつね
うさぎときつねが
アルに優しく声をかける
さっきまでとは違う
“敬意”を持って
アル
アル
アル
アル
うさぎ
うさぎ
こと?
うさぎの呟きが 最後まで紡がれることはなかった
アルの後ろから
黄緑色が現れたからだった
少し前(時のアルと同刻)
同じアジト内
ムオン
ムオン
低く、高い声が響いた
冷静で静かなムオンを見て
対面しているふたりは 冷や汗を流した
癒し
癒し
バイク
ふたりの言葉に
ムオンの無機質な瞳が揺れる
無表情だった唇は弧を描き
身体は小さく揺れた
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
ムオンの声がより響くなる
圧が、かかる
癒しは顔を顰めて
バイクは 背中にある槍に手をかけて
ムオンを見つめた
ムオン
ムオン
ムオン
ムオンが 不意に口元を覆いながら
ボソボソと呟く
バイクは聞こえたらしく
目を見開いて、揺らしながら
癒しを見た
癒しは聞こえなかったようで
首を小さく傾げて
ムオンを見つめていた
バイク
癒し
ムオンは ハッとすると口を塞ぐ
焦った表情は ムオンにとって珍しいことだった
ムオン
ムオン
ムオン
バイク
癒し
ムオンは また無機質な顔に戻ると
目を閉じた
腰に下げていた刀に手を添えると
ゆっくり目を開ける
そこには
緑色の星が浮かび上がっていた
癒し
バイク
ふたりは目を見開いて驚く
ムオンは 嫌そうな顔になりながら
後ろへ踵を返した
そして
ムオン
ムオン
ムオン
ムオン
ドコーン!! っと音を立てて
壁を破壊した
ムオンの瞳には
見慣れた緑頭が
見慣れない三人に
囲われた姿が映った
4
あやね🎼
1,000
33