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主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主だお
主人
主人
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今はもう丑三つ時を過ぎようとしている
外も黒い空に月が落ちる方角に ぽっかり浮かんでいる
陰間茶屋は遊郭と違い
歌舞伎の女役の子役が多いから 夜は殆ど動かない
俺みたいな上級の陰間は いつ客が来るか分からないから 起きてはいるけど
それでも丑三つ時を回って 客が入るのは珍しい
主人
主人
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こんな時間になってまで 来るなんて…
どんだけ死にたいんやろうか…
主人
主人
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俺は目を見張った
否 見惚れてしまった
異国の人とは聞いていたが 思っていた何倍も
かっこよかった
異国と言うだけあって 指通りの良さそうな金色の髪と 澄んだ青い目
上背は俺よりも高く 脚も長く細い
しかし付くところ付いていて 男らしく芯の強い印象を受けた
gr
主人
主人が去ると異国の麗人は 俺を見て顔を緩めた
gr
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こんな人が陰間に?
この人なら女にもさぞかし 好かれるだろう?
そんな事を思っていると 羽織物を掛けていた麗人は
俺の頭の中を見透かした様に笑って
gr
と言って見せた
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gr
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間の抜けた声が漏れる
初めてだった
性交をせずにこの男は何をするんだ?
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gr
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そこから居心地の悪い沈黙が続いた
外から他の遊郭の女達の 欲情の声が聞こえて来る
この声のどれくらいが本心で 乱れているんだろう
俺に知る術は無い
gr
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そんな事、全然気付かなかった
そんなに分かりやすい 顔をしていたんだろうか
gr
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gr
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恐ろしい
異国の人とは 魔術でも使えるんじゃ無いだろうか
そんな事を考えているとgrは 俺の目の前に来た
gr
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そんな事 考えた事も無かった
…とも言い切れなかった
俺の所に来た客は皆 三途の川を渡って行った
例え好意を寄せた客であっても
茶屋の主人も味方では居てくれるが お袋には勝てず、結局1人になる
俺はずっと1人だった
ずっと同じ誰かに愛して欲しかった
grに言われた言葉から色んな事を 考えてしまう
gr
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ふと名前を呼ばれ 慌てて顔を上げる
すると綺麗に整ったgrの顔が 目の前に待ち構えている
その青空の様な ビードロの様な
美しい瞳と 視線が交わる
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gr
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gr
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何処も触られてないのに
視線と声だけで
ここまで欲情してしまうとは
これも魔術の類だろうか
初めてであり 懐かしい感覚だった
久しぶりに熱を感じる事が出来た
もしかしたら
この人だったら
俺を籠の外に出してくれる かもしれない
でも、他の陰間を置いて1人だけ…
俺を欲してる人もまだいるかも しれない
考えが堂々巡りしてしまう
gr
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gr
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震える身体を動かして 会釈をする
grは一つ微笑むと くるりと背を向けて帰って行った
これまで陰間をして また会おうなんて 言われた事なかった
期待して良いんだろうか…
まだ疑いはある
でも ビードロの瞳と あの言葉達が
何処か俺を欲情させてくれる
彼の言っていた後日を待って 俺は今日も舞台稽古に励むのだった
ごめん💦もうちょっと長くなる🤏
後半へ続く詐欺ごめん🙇