この作品はいかがでしたか?
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コメント
5件
続きが楽しみです。
新連載ありがとうございます✨😭 設定&1話目から最高すぎます🫶
最高すぎる...
『 冬に子供を拾いました 』
桃
紫
青
赤
黄
橙
その日は、寒かった。
赤は同窓会で 家には俺一人だったから 飯を作る気がなくて 結局コンビニにした。
その帰りだった。
桃
スマホを出して 外気温を見ると なんと三度。
桃
体を少し震わせながら 歩いていた時、 後ろからコートを掴まれた。
桃
紫
彼は泣いていた。
背は俺の胸元あたりで その子の腕の中には 唇が少し青紫の赤ん坊がいた。
桃
少し成長しただけの子供が 泣きながら赤ん坊を抱えて 大人に助けを求めている。
絶対に見捨てられない。
ここで見捨てたら 俺は人殺し同然で きっと一生後悔する。
桃
紫
つい、その子の腕を掴んで 少し強引に引っ張ってしまった。
でも、早く温めないと 赤ん坊もだけど きっとこの子も危ないから。
紫
桃
家に来て初めて 口を開いてくれた。
紫
でも、彼は すぐに言葉が詰まってしまった。
まぁ、無理もないだろうけど。
桃
桃
詰まってしまったなら こちらから話を振る。
俺はこの子より 遥かに大人だろうしな。
紫
桃
紫
桃
桃
桃
紫
桃
紫
聞いた瞬間、 ダメ質問だったと分かった。
桃
桃
桃
紫
紫
やけにしっかりした子だ。
これは俺の憶測に過ぎないけど 紫くん一人で青くんを 守ってきたんだと思った。
きっと親は、いわゆる " 毒親 " というものなんだろう。
桃
紫
青
紫
紫
桃
その時、玄関から がちゃっ、って音がした。
紫
紫くんが弟くんに 少し覆い被さる体制になった瞬間 廊下に繋がるドアが開いた。
赤
元気に帰ってくる赤。
紫
それにびっくりする紫くん。
赤
赤
桃
助けを求められたとはいえ、 腕を引っ張って 半強制的に連れてきてしまった。
ぎり、誘拐かも。
紫
桃
正直、驚いた。
さっきまでは 少しおろおろしていた 紫くんが声を荒らげたから。
紫
赤
赤
紫
紫
少し脅えながらも 弟くんはしっかり護ってる。
親に何をされて育ったのか 聞かなくても大体わかる。
きっと、暴力は 当たり前で育ったんだ。
赤
赤
赤
桃
赤
桃
体調面のスペシャリストは 小児外科の黄だ。
紫
桃
きっと紫くんは 初対面の大人が怖いと思う。
でも、体調を診てもらわないと 君の命が 危なくなるかもだからね。
赤
赤
紫
赤
赤
赤はにこっ、と笑いながら 紫くんにそう言った。
青
紫
青くんは赤の声が好きらしく 少しにへっ、と笑った。
桃
その光景につい 微笑んでしまった。
赤
紫
赤
さすが赤。
距離縮めんの早い。
赤
紫
紫
赤
赤
紫
赤
赤
紫
赤
桃
紫
俺は正直驚いている。
一歳にしては 少し発達が遅い気がするから。
やっぱり、 家の環境なのだろうか。
赤
紫
赤
紫
紫
紫
紫
桃
思った通り過ぎるくらい 劣悪な環境で 育ってきてるみたいだった。
赤
赤
紫
赤
紫くんでも殴ってたら もちろん許せないけど 青くんが殴られてたら 本当にヤバいやつだと思う。
紫
紫
桃
紫
赤
俺はたまに 自分の中で思っていることが 勝手に言葉に出る。
そのせいで 人を驚かせてしまうことが 多いんだけど。
にしても、二人の親 本当にクズかもしれない。
そんなことを考えていたら 玄関の方からドアが開く音と 聞き慣れた声が二つ 聞こえてきた。
紫くんは俺ら二人を 信頼してくれたのか 俺と赤の後ろに隠れてしまう。
桃
桃
紫
当たり前だが そう言っても怖いものは怖いらしく 目が少し引き攣っていた。
黄
橙
黄と橙が腕を組んでいる。
まぁつまりは、 黄が橙を引き連れてきたのだ。
桃
紫
俺の裾を掴んでは 少し震えてる。
それだけで、 親の性格が少し分かった。
きっとうるさいか、 賑やかな人だったんだろう。
黄
黄
橙
紫
もうそろ本垢で新連載投稿する記念
ちな、本垢の方で えろは投稿しないことにしました
こっちのサブ垢でします
「 前まであげたやつどうなるの? 」 「 リクエストは? 」 とか細かいことは 後日、本垢 雑談の方にて投稿します