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転生先は図書館司書、ただし図書館が世界を支配していた

第7話 - 第7章：削られた記憶

2025年06月10日

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#AI

#創作

Yo4da

記録局・私設閲覧室

日向涼

――その記録、見たのか

イレーネ

ええ。断片だけ。でも、はっきり書かれてた。‘‘自己書き換えを試みた‘‘って。

日向涼

自己....記録の書き換え？自分自身の？

イレーネ

多分、私....‘‘自分で自分の物語を変えようとした‘‘のよ。

イレーネ

語り手として。でも、それがアーカイブの禁忌だったの。だから。封印された――

イレーネ

名前ごと....。

日向涼

それは....つまり、‘‘語る資格を逸した‘‘ってことか？

イレーネ

ええ。でも、そうじゃない気もしてる。

イレーネ

私はあのとき....‘‘記録じゃなくて物語を守ろうとした‘‘。

イレーネ

だから拒絶されたのは、アーカイブ側だったのかもしれない。

記録局構造層・アクセス不能エリア

システム

【警告】
――アクセス異常。イレーネ・アシュレイの記録構造に‘‘自己連結の兆候‘‘を確認。

システム

――封印層が緩み始めています。

記録局職員(黒服)

(....ついに。封印された語りが自己を再接続するか)

記録局職員(黒服)

(だが、それは秩序の崩壊と同義だ。記録は、‘‘語るべき者‘‘の手に戻ってはならない)

涼とイレーネ・記録局回廊

日向涼

記録の自己改変が罪だっていうなら――俺も既にやっている。

日向涼

語って、編集して、選び直してきた。

イレーネ

違うの。あなたは‘‘まだ‘‘器じゃないから、罪にもならなかった。

イレーネ

でも、もし器として選ばれたら....その瞬間から、‘‘物語そのものの一部‘‘になる。

イレーネ

下手に書き換えれば、物語の構造ごと消える。

日向涼

だったら――なぜそんな危険な記録が残されてるんだ。

日向涼

封印されるくらいなら、消せばいいのに

イレーネ

....それが、‘‘できなかった‘‘のよ。

イレーネ

その物語は、語られないと終わらないものだったから。

イレーネ

きっと、まだ誰かが‘‘続きを待っている‘‘。

一方：語り部と黒幕(対話)

語り部

彼女の記録の自動接続を始めた。
良そうより早い。彼がまだ‘‘器‘‘として未確定であるうちに。

黒幕(影)

放っておけ。
語れれば語るほど、物語は歪む。
最終的に‘‘彼らが望む未来‘‘など、記録には存在しない。

黒幕(影)

....なにせ、その未来はまだ誰にも語られていないのだから。

イレーネ

涼....また、試されるわ。今度は、もっと深く。

日向涼

行こう。‘‘俺たち‘‘の物語を、もう一度――選ぶために。

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Yo4da

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第7話 - 第7章：削られた記憶

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