/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
オォホッホッ
リリナ
むかし、むかし あるところに
悪逆非道の王国の
リリナ
ちょっと！それはあそこへ！
頂点に君臨するは
召使い
召使い
ありえんな
リリナ
埃1つない
絢爛豪華な調度品
召使い
あいつとにっとっとちゃう？
召使い
リリナ
愛馬の名前はジョセフィーヌ
全てが全て彼女のもの
召使い（兵士）
お金が足りなくなったなら
リリナ
召使い（兵士）
リリナ
私に逆らうものたちは
リリナ
召使い（兵士）
リリナ
召使い
リリナ
『さぁ、ひざまずきなさい！』
悪の華、可憐に咲く
召使い
召使い
鮮やか彩りで
召使い
鮮やかかもな
アレナ
アレナ
周りの哀れな雑草は
嗚呼、養分となり朽ちていく
リリナ
暴君王女が恋するは
オサナ
リリナ
海の向こうの青い人
リリナ
だけども 彼は隣国の
オサナ
ミナナ
緑の女に ひとめぼれ
リリナ
嫉妬に狂った王女様
ある日大臣を呼び出して
大臣
リリナ
静かな声で言いました
リリナ
『緑の国を滅ぼしなさい』
幾多の家が焼き払われ
幾多の命が消えていく
苦しむ人々の嘆きは
王女には届かない
『あら、おやつの時間だわ』
リリナ
……ふふ
悪の花、可憐に咲く
召使い
召使い
狂おしい彩りで
召使い
とても美しい花なのに
召使い
嗚呼、棘が多すぎて触れない
愚民
愚民
私の娘だって犠牲になったわ！
剣士
悪の王女を倒すべく
愚民
愚民
愚民
ついに人々は立ち上がる
召使い（兵士）
烏合の彼らを率いるは
リリナ
リリナ
赤き鎧の女剣士
リリナ
剣士
つもりにつもったその怒り
愚民
愚民
国全体を包み込んだ
召使い
召使い（兵士）
召使い（兵士）
召使い（兵士）
兵士たちなど敵ではない
召使い
ついに王宮は囲まれて
召使い
アレナ
可愛く可憐な王女様
リリナ
愚民
リリナ
ついに捕らえられた
リリナ
『この、無礼者！』
悪の花可憐に咲く
召使い
召使い
悲しげな彩りで
召使い
召使い（兵士）
彼女のための楽園は 嗚呼もろくもはかなく崩れてく
アレナ
アレナ
アレナ
アレナ
処刑の時間は午後３時
アレナ
アレナ
アレナ
ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘がなる
民衆等には目もくれず
彼女はこういった
リリナ
悪の華、可憐に散る
鮮やかな彩りで
のちの人々はこう語る
剣士
悪ノ娘
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
