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先生

◯◯

早乙女 ◯◯

はい

先生

今ーーー県の方が落ち着いてな

先生

そっちに移動しても良いぞ

早乙女 ◯◯

考えた

確かにいつ余震がくるか…

でも

早乙女 ◯◯

いえ、大丈夫です

早乙女 ◯◯

生まれ育ったここを離れたくないです

先生

…分かった

それに

ここには色々な思い出がある

家族と過ごした思い出

あの三人と過ごした思い出

どれももう叶わないのだから

今ある思い出ぐらい大切にしたい

グラッ

先生

…!

先生

余震だ!

早乙女 ◯◯

…っ

先生

誰かニュース開けないか!

早乙女 ◯◯

開けます…!

ニュースキャスター

石川県能登半島にて余震がおこりました!

ニュースキャスター

震度は4です!

早乙女 ◯◯

…っ

たまに考えてしまう

若井と涼ちゃんならどうするかな?

なんて

貴方ならどうするかな?なんて

答えなんて分からないのに

そんなの考えたって無駄なのに

周りの人達

◯◯…ちゃん

早乙女 ◯◯

はい?

笑顔を作る

周りの人達

先生方から聞いたのだけれど…

周りの人達

余震が終わったからもう復活する一方らしいわ

早乙女 ◯◯

そうですか…!

早乙女 ◯◯

良かったですニコ

良かったという気持ちと

嬉しいという気持ちと

寂しいという気持ちと

混ざって

何で私が生きてるんだろ

そして数日経ち

皆が住めるアパートが建った

早乙女 ◯◯

ある程度出来たかな

新居

嬉しいはずなのに

ここに居て良いのか不安になる

ここに居るべきなのは私ではないのでは

ここに居るべきなのは三人なのでは?

早乙女 ◯◯

私が生きるべきじゃないよね…笑

ふと、引き出しに目をやる

早乙女 ◯◯

カッターだ

私が生きるのは絶対違う

本来なら貴方達が生きるべきだった

タヒぬの苦しかっただろうな…

何で心優しい人が苦しみ

私みたいな奴が生きるの…?

私は弱いから

皆に迷惑かける存在だよね

ならいっそのこと

数分後

早乙女 ◯◯

っ…

部屋には体を刃物で刺す生々しい音が響く

意識ももうろうとしてきた…

そろそろかな…?

自◯なら天国には行けない

いや、私には地獄がお似合いだ

ずっとずーっと前から知ってた

あの三人が珍しい難病な事ぐらい

本来ならあの津波から逃げれたはず

それに部屋を見渡したけど薬があった

多分発作が起きたのだろう

私がすぐ行けば助かったかもなのに

ずーっと前から知ってたのに

何で聞かなかったの…?

弱いからだよね

私が聞いてれば私が確信を得られてたら

ここに居るのは三人なのに

私が居るべきじゃないのに

早乙女 ◯◯

バタッ

私は生きるべきじゃない。

あれここはどこ…?

地獄?地獄にしては静かだな…

お前が何で生きてるんだよ

お前がタヒねばよかった

何であの三人が

分かってる分かってるよ

だから自◯したんじゃん

私でも思ってるよ、

何で私が生きてるのって

ここから飛びおりろよ

タヒねよ

分かってるってば

飛びおりようとした

???「待って!」

聞いた事のある声で立ち止まる

ああ、貴方の声か

その瞬間真っ暗で何も見えなかったのに

少しずつ見えてきた

でも、姿は見えない

足元だけが見えた

???「何でそんな事するの」

???「何でタヒのうとするの」

ハッキリと見えた

自分の事も貴方達の事も

早乙女 ◯◯

私が生きるべきじゃないから、、

早乙女 ◯◯

本来なら…

大森(様)

居るべきだから生きてるんでしょ?

早乙女 ◯◯

ううん、違うよ

早乙女 ◯◯

神様は私に苦しいタヒに方をしてほしいんだよ

藤澤(様)

何で…?

早乙女 ◯◯

私が三人を56したも同然だよ

早乙女 ◯◯

三人が珍しい難病なのを知ってて

早乙女 ◯◯

見てみぬフリをした

大森(様)

違う

大森(様)

知らなかったんでしょ?

大森(様)

確信ではなかったんでしょ?

早乙女 ◯◯

確かに確実ではなかった

時々様子がおかしくて

時々薬を飲んでるのを見て

病気かな?って思っただけ

でも

早乙女 ◯◯

そうだよ

早乙女 ◯◯

でも、あの時聞いてれば

早乙女 ◯◯

変わったかもなんだよ?

あの時私が「病気なの?」って聞いてれば

大森(様)

◯◯は知らなくて良いから言わなかったんだよ

大森(様)

俺も若井も涼ちゃんも

大森(様)

知らなくて良いから

早乙女 ◯◯

でも!知ってれば

早乙女 ◯◯

三人は生きれてたかもなんだよ…?

早乙女 ◯◯

少しは変わったかもなんだよ…?

大森(様)

変わんなくて良いんだよ

大森(様)

この形で良かったんだよ

早乙女 ◯◯

でも…!

若井(様)

変わってほしかったなら

若井(様)

元貴があの時◯◯が立ち止まるのを止めないだろ?

早乙女 ◯◯

早くタヒねよ!

早乙女 ◯◯

…っ

大森(様)

俺達の事は信じれなくて

大森(様)

その馬鹿みたいな言葉だけ

大森(様)

信じるんだ

信じたいの、でも

早乙女 ◯◯

私が馬鹿だからだよ

早くタヒね!

若井(様)

誰も「タヒね」なんて思ってないよ

早乙女 ◯◯

誰も思ってなくても

早乙女 ◯◯

私が思っちゃうの

早乙女 ◯◯

私がタヒねば良かったって

大森(様)

ねぇ、◯◯

大森(様)

俺達に生きててほしかったんだよね

早乙女 ◯◯

うん…

大森(様)

それは俺達もなんだよ?

大森(様)

俺達だって◯◯に生きててほしいから

大森(様)

止めてるんだよ?

早乙女 ◯◯

…っ

大森(様)

◯◯が会いたくなったなら

大森(様)

俺達はいつだって行く

大森(様)

◯◯言ってたよね

大森(様)

「生まれ変わりは絶対ある」って

確かに言ったよ

言ったけど

大森(様)

だから、ね?

大森(様)

生きてよ…

◯◯…!

お願い目を覚ましてよ…!

早乙女 ◯◯

大森(様)

ほら、ね?

大森(様)

大丈夫だから

私は…

私は…

早乙女 ◯◯

…っ

✕✕

◯◯!

✕✕

先生!◯◯が目を覚ましました!

先生

◯◯さん!分かりますか?

早乙女 ◯◯

✕✕…?

私はこの道を選んで本当に良かったのかな

???「大丈夫絶対に会いに行くから」

決めた

私はその言葉を私がタヒぬまで信じる

生きてやるんだ

繋いでくれた命を大切に

✕✕

◯◯ー泣

✕✕

自◯未遂なんてしちゃだめ!

✕✕

てかタヒのうとしちゃだめ!

早乙女 ◯◯

ごめんって…

もし、貴方ならどうするのかな

自◯未遂なんてせず

前を向いて歩く?

それともタヒのうとしてしまうの?

この道が正解かなんて

タヒぬまで分からないから

分からないなら、好きに生きてやる

貴方ならそう思うのかな?

今分からないなら

お婆ちゃんになるまで生きて

"答えあわせ"してやるんだ

早いですが次回で最終回です

皆さんは生まれ変わりを信じますか?

そして生まれ変わるなら何が誰が良いですか?

私は

辛い今の私を選びます

今辛いなら今がどん底なら

きっと将来は幸せ100で上がっていくだけだから

またね

世界の終わり貴方ならどうするだろうか

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