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何かが「ベチャ……ベチャ……」と不気味な音を立てながら歩いているのか、すり足なのかよく分からない足音が、眠っているのにも関わらず聞こえていた、はっと起き上がったけれど、そこは家ではない別の場所で私達が全く知らない場所だった、薄暗く何処からかずっとベチャベチャと音を立てながら何かが蠢いていた、私は眠っている双子の妹である果穂の身体を揺さぶる。
美穂
果穂
果穂は目覚めて何事かといつもの様に聞いてきたけれど周りを確認して不気味な場所にいることに気づくと目を見開き驚いた表情をする、そして心配そうに私を見ながら果穂は震える声で私に問う……。
果穂
美穂
果穂
美穂
震えそうな果穂を引き寄せ安心させるように抱きしめ……周りを見渡す……光がひとつもない……暗闇そして目覚めてから止まないベチャベチャとした音何だかだんだん近寄って来ているように音が大きくなって来た気がする……その場に座っているのが嫌になり果穂と一緒に立ち上がる。
美穂
果穂
美穂
どこかほかの場所へ移動しようと歩き出すけれど景色はやはり真っ暗……薄暗いぐらいだから道があるのは分かるけれどやはり不気味だ……果穂と私は手を繋いで歩いている……握っているその手にも汗をかくぐらいにハラハラとしながら歩き続ける……。
美穂
果穂
美穂
果穂
確かに、果穂が言う通り、ベチャベチャとした足音はまだ近づいて来ている、振り返ろうとした時、私は振り返ったことを後悔する……。
美穂
果穂
振り返った私を心配する果穂が同じように振り返った、同じように声も出なくなるように怯えた表情をして半歩後ずさりをした……。
次回振り返った2人に何があったのか……いいね50になったら次出します。