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テラーノベル(Teller Novel)

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作者

はい…皆様ぁ゙!

作者

違う…えっと(゜゜)

作者

ごほんっと

作者

皆様ごきげんよう!

作者

作者ですわぁ〜!

作者

今回は母親回ですわ
前回は父親回で、
怒り狂ったチューリップが殺しましたね

作者

羽を切られた痛みで少しは理性的になったのかしら?

作者

まぁ良いや

作者

レッツゴー

チューリップ

ㇵッ…ㇵッ…ハァッ、
落ちつけ私…

チューリップ

羽の痛みは忘れろ…
大丈夫…大丈夫…

チューリップ

ハァッ…じんじん
なんてしてない…

チューリップ

痛くないから…

チューリップ

フーッ…フーッ…

チューリップ

……あっ…

立ち上る煙の間に、上位階級一家を見つけたのです

またチューリップには怒りがこみ上げて来ました

チューリップ

っ、!!!
アイツら…

チューリップ

逃げやがって…
逃さない…
逃さない…!

一方…

母親

ハァッッハァッッ
ハァッッ

母親

もっと速く走りなさい!

ソミア

はい…!母様!

ポイズン

…っつかれた…!

ソミア

頑張れ!

ポイズン

はい…っ!

ヒュォッ

ソミア

はっ!、
何の音…

母親

伏せなさいっ!!

ソミア

ポイズン

!!

伏せる一同

母親

(マズイ…)
(もう位置がバレた)

母親

(あの人は……))

母親

(先に逝ってしまうなんて…)

母親

貴方…

グッと母様は拳に力を入れる

母親

貴方達…!

ソミア

はい母様…!

母親

私が
あの人と闘うわ

ソミア

えっ…でも…
それでは母様が…

母親

妹と、貴方のためよ

ソミア

…!…

ソミア

でも…それでも母様
いかないでくださいませ…!!

ポイズン

母様ぁ(泣)

母親

…静かになさい

ポイズン

グスン

母親

私は死にません

母親

必ず。

母親

だから貴方達は、
なるべく遠くへ逃げるのです。

母親

ソミア

ソミア

はい…母様…

母親

無理をせずお逃げなさい

ソミア

…はい

母親

ポイズン

ポイズン

グスッ…はい…

母親

泣かずにお姉ちゃんの話を聞くこと。
泣いていたって解決はしません

母親

気をしっかり持ちなさい

ポイズン

…はい…

母親

繰り返します
私が死ぬ事はありません

母親

安心してお逃げなさい

母親

分かりましたね?

コクリと頷く子供達

母親

ではお逃げなさい!
振り返らずに!

ソミア

…!!
行くよ!

ポイズン

うん!

ダダダダタっ!

チューリップ

逃げた…
逃がすか…!

母親

させないっ!

母親は、子供達を狙い全力疾走して来たチューリップの体に体当たりしました

チューリップ

ぐっ、!?

母親

っ…!!

勢いで尻餅をつくチューリップ

チューリップ

痛…

チューリップ

このぉ゙…

母親

あの子達には
触れさせません

母親

何があろうと絶対に

母親

ここは通しません!

チューリップ

チッ

チューリップ

どけぇっ!!

チューリップが向かってくる数秒、 母親は分析をしていました

母親

(あの人、口が片方裂けている、まだ治っていないようね。血が出ている…それに、服に妙な血痕もある…ん?羽が切られている…あれは相当痛いはずなのに…それにあの切れ方、!お父さんだわ…!)

チューリップ

死ねぇ゙!!

母親

隙だらけね…

母親はヒラリと飛んで攻撃をかわし、 チューリップの背後をとると、羽が切れ、 血が出ている所を力いっぱい握りました

ギチッ

チューリップ

あ゙ぁ゙あ゙あ゙っ!!

カランと鎌を落とすチューリップ

チューリップはガクンと膝をおり、 母親の前で手をつきました

チューリップ

ッ…
ㇵッ…ガッ…

チューリップ

ゲホッ…ゲホッ…ゴホッ

チューリップ

ガハッ…

チューリップ

(痛い痛い痛い!)

チューリップ

(息…どうやってするんだっけ…)

チューリップ

ヒュッ…ヒュッ…カハッ…ケホッ

母親

(効いてる、!)
(息も出来ないくらいなのね…!)

母親

(今のうちに!…)

母親

(いやいや…ここで油断してはいけない…)

母親

(あえて様子を見るか…)
(それとも…)

動けない様にした方がいいか

そう考えた母親は、側に転がっていた死体に刺さっていたナイフを抜き、 地面を支えているチューリップの左腕を

切り落としました

チューリップ

ッぁ゙!?

チューリップは地面を支えられず 地面にうつ伏せになる形で倒れ込みました

母親

(よしっ…)

母親

(もう片方の手と、足もそいでおこう)
(あの人は死んだのか…それともまだ生きているのか聞かなきゃ…)

チューリップ

あ゙ぁ゙ぁ…

チューリップ

(頭が…
グラグラするっ…)

チューリップ

(痛い…痛い…)

チューリップ

(痛い…痛い……いた…)

幼き頃のチューリップ

〚痛いぃ゙!!(泣)〛

アーチェリー・クイーン

あぁ!
転んじゃったの!?

幼き頃のチューリップ

〚痛いよぉ(泣)〛

アーチェリー・クイーン

〚大丈夫だよぉ~〛

幼き頃のチューリップ

〚変な喋り方…(泣〛

アーチェリー・クイーン

〚フフフ…私は…
イタイ・ノ・トンデーケだ!〛

アーチェリー・クイーン

〚貴様の痛いのは頂いていこう!〛

幼き頃のチューリップ

〚フフフフッ!〛

アーチェリー・クイーン

〚フフン〛
〚ほぉら、もう痛く無いだろぉ?〛

幼き頃のチューリップ

〚うん!〛

幼き頃のチューリップ

〚ありがとう!〛
〚イタイ・ノ・トンデーケさん!〛

アーチェリー・クイーン

〚どぉいたしましてぇ!〛

幼き頃のチューリップ

〚アハハッ〛

アーチェリー・クイーン

〚一応絆創膏は貼っておこうね!〛

幼き頃のチューリップ

〚おねぇちゃんに戻ったぁ!!〛

アーチェリー・クイーン

〚えぇ~?〛
〚なんの事かなぁ~〛

幼き頃のチューリップ

〚分かってるくせにぃ〜〛

アーチェリー・クイーン

〚もう痛くないね〛

幼き頃のチューリップ

〚うん!痛くない!〛

アーチェリー・クイーン

〚よーし!〛
〚パンケーキ食べよっか!〛

幼き頃のチューリップ

〚うん!食べる!〛

母親がナイフを振り上げる

バッと跳ね起きるチューリップ

母親

えっ!?
そんな!!

母親

その血の量でそんなに速く動けるわけないでしょ!?

チューリップ

だまれ…

鎌を持とうとするチューリップ

チューリップ

!!

カランっ

持とうとするが、鎌が重くなり、手足がしびれ、思うように持てない

また地面にうつ伏せになってしまうチューリップ

チューリップ

(大量出血で上手く力が入らないんだ…)

母親

………フフッ

母親

(一瞬驚いたけど、大したこと無かった…)

母親

(コイツは鎌が持てない、ならもう何も出来ない)
(つまり勝ったも同然!)

母親

(あの人は、きっともう…死んでしまっているから…)

母親

(敵を取らなきゃ…)

再度ナイフを握り直し、高く振り上げる

チューリップ

ま…だだ…
まだ、死ね…ない…

チューリップ

まだ…だ

母親

負け惜しみ?
やめてよw
そういうのは好きじゃないわ

母親

大丈夫ですよ
すぐに楽にさせてあげますからね…!

チューリップ

………………………………。
赤のチューリップ、家族への感謝、愛の告白
白のチューリップ、待ちわびて、失恋
ピンクのチューリップ、労い、誠実な愛
オレンジのチューリップ、照れや
紫のチューリップ、気高さ、不滅の愛
黄色のチューリップ、正直、名声、報われぬ恋…

母親

…!なっ…なによ
急に!?

チューリップ

おねぇちゃんが…
私のおねぇちゃんが教えてくれた、チューリップの…花言葉…

母親

だから何…!?

チューリップ

人間の悪いところやいいところ、
奇麗なとこから汚いとこまで、全部入ってるの…
だから私はチューリップが好きで、

チューリップ

能力も、
植物を操る能力なの…

母親

能力が…植物を…!?

チューリップ

足元を見てごらん…

母親

……

チューリップ

わぁ〜…
雑草だらけだねぇ…

母親

雑草…それが何!!

チューリップ

雑草って、
かわいそうだよね…

チューリップ

必死で生きてるだけなのに、
簡単にむしり取られちゃって…

母親

しょうがないんじゃない?

母親

ほかの植物の栄養まで取っちゃうんだから!

チューリップ

もしかしたら
その他の植物が栄養を取っているかもしれないのに?

チューリップ

決めつけじゃない…
そんなの…

チューリップ

小さいのはかわいそうだよね…

チューリップ

今だけ大きくしてあげるよ…

母親

なに…何うつ伏せの状態で長々喋ってんのよ!

母親

早く死になさいよぉ!!

チューリップ

【大きくなれ】

チューリップがそういうと、地面に大きな 魔法陣の模様が現れ、雑草がメキメキと 育ち、大きな、太いつるくさになりました

母親

な…なっ、何よ…
これ…

チューリップ

フ…ふふふ…

チューリップ

震えてるな…

母親

あ、あぁ…
こんなの、どうしろっていうのよ…!

チューリップ

【貫け】

母親

え…、?
今なんて…

巨大化した雑草はウネウネと うねっていましたが、 ニョロリと向きを変え、母親に狙いを定め、目にも止まらぬ速さで母親を貫きました

母親

はっ…?

バタッ

母親

な゙ん゙で…
おかじぃ…!

母親

カッ…

母親

能力な゙んて…
聞いてない…!!

雑草は母親から離れ、チューリップをそっと起こしました

チューリップ

…ありがと…

チューリップはなんとか鎌を持ち、 峰(みね)の部分を胸にあて、鎌の先の方を右手で持って、ゆっくり歩いていきました

母親のとなりまで歩くと、母親はまだ 死んでおらず、喋っていました

母親

死神は…能力って
もんがあんのね…

母親

知らなかった…

母親

リサーチ不足だった…

母親

クソ…
くやしい…悔しい…

チューリップ

はぁ…

チューリップは母親を後にし、 巨大化した雑草に支えてもらいながら やっとやっとで歩いていきました

作者

はい!

作者

長かったですわね!

作者

チューリップが
いよいよ満身創痍
ですわ

作者

次でくたばって
しまうのかしら、

作者

次回、お楽しみにね!

作者

それではぁ〜

死神物語 第1期

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