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こんな世界と嘆く誰かの生きる理由になれたならこれは僕が今キミに贈る最初で最後の愛の言葉だ〜ってやつっしょ
影猫noki
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「なんで、まだ死なないの?」 「なんで、生きてんの?」
今日もまた言われた。 私は高校に入ってからずっと、 いじめの標的にされていた。
最初は無視されるところから。 だけど、私はそれをあまり気にしない ように、穏やかに過ごしていた。
そしたら、次第にいじめは エスカレートしていって、机に花を 置かれるテンプレなものや、 靴に画鋲といったことまで、 ありとあらゆる嫌がらせを受ける ようになった。
それでも、私は笑顔を絶やさず穏やかに過ごした。死にたいとは言わなかった。
それに業を煮やしたいじめっ子達は 今度は冒頭の発言をよく私に するようになった。
いつもは笑ってはぐらかしていたのだが、ある日、誤魔化さずにこう答えた
私
当然ながら、いじめっこ達は意味が 分からなくて、私を変人認定して いじめを続けた。私の方も、別に いじめをやめて欲しくて言ったわけ じゃない。ただ、私が生きている理由をそのまま口にしただけだ。
私には、唯一無二の親友がいた。 今まで同じクラスになったことは なかったが、高校に入ってからも 変わらず私の親友でいてくれた。
彼女は聡いので、私がいじめられていることにはすぐに気づいたようだった
でも、分かりやすく助けるようなことはしなかった。彼女はそんな自身の ことを嘆き、素敵な笑顔を失った。 私は臆病で自己中だから貴女を助けてあげられない、と時々悲しそうに言った。
私
私
私は素直にそう返した。 その時だけ、彼女は少しだけ笑ってくれた。
これが、私がこの世に残していた 未練だ。唯一無二の親友には 笑っていてほしかった。
だから、私は彼女に手紙を書いた。 私の隣で笑ってくれたこと、 それが私の支えになっていたこと。 そして、これからもその笑顔で 誰かの支えになってほしいこと。 何日かかけて丁寧に彼女に対しての 言葉を綴った。
そして今、私は校舎の屋上から夕焼けを眺めている。右手にしっかりと手紙を持って。
しばらく夕焼けを堪能した後、 私はその手紙を綺麗に揃えた靴の横に置いた。
それから、穏やかな微笑みを浮かべて、世界の終末のような、綺麗に 染まった空に身を投げた。
『私、やっぱり、こんな世界には 耐えられなかったみたい。 だから、先に逝くけど貴女には私の 分も生きて欲しいの。
私が見られなかった素敵な世界を、 貴女の素敵な笑顔と共に生きて欲しい
これが貴女に送る、最初で、最期の 愛の言葉よ。』
影猫noki
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