彼の病気が悪化した
悠佑
発作の回数は1日に何度 起こっているのだろう
ないこ
生きるのが難しくなっている それだけが事実
ないこ
悠佑
病室に響いた虚しい叫び声
ないこ
暗闇に染まった彼にほんの少しの 希望の光が差す
悠佑
大声出して、
悠佑
って言うやん?
悠佑
最後まで、いきよう?
心はいつまでも、残るから。
ないこ
ないこ
いてくれて、よかった
悠佑
ふわふわり。 彼の心は空へと飛んでいく
ふわふわり。
悠佑
ないこ
桃色花が舞っていく
ないこ
瞳は透き通って
悠佑
ずっといつまでも
雫になって堕ちていく
悠佑
さよならは言えなくて
悠佑
言いたくなくて
悠佑
だから、また会えるように
ないこ
桃色桜に
約束したんだ
またいつか、会いましょう
悠佑
踊れるよな、?
ふわふわり。 貴方と桜が散っていく
悠佑
死んだように毎日を生きて
悠佑
それが楽しいわけではなくて
悠佑
「胸の奥に蓋をして」 そしたら楽になれるかな
悠佑
全てを壊してしまえたら
悠佑
なれんのかなぁ、、
それが無理だから
悠佑
今日もまた、蓋を開く
悠佑
りうら
馬鹿ばっかり……
黄色の花はぐしゃぐしゃ
桃色花は
りうら
あの空にきっと
飛んでった
僕らを置いて
りうら
こういうときだけ
人を頼るかなぁ
手紙に書かれた文章の一つを見る
りうら
困ったもんだよ
りうら
リーダーは。
「りうら,アニキのこと、お願いね」
りうら
やってやるさ
僕の大切な人たちなんだ
りうら
早く来てよね
貴方と会わせるまでは 絶対に僕が守るから
りうら
どうしてるかな
青色花を思い浮かべる
りうら
青色花ははらはらり。
いふ
まるで 死人が この世を 彷徨うかのように
いふ
それを生と呼ぶかはわからない
いふ
どうしたら
ドロドロぐるぐる
胸の中は泥だらけ
いふ
言ったやんか……
「俺が幸せにするよ」
いふ
虚しい叫びは空へは届かない
いふ
いふ
好きやって
わかっとんのか……!
胸をぐるりと回して、荒らして
いふ
ついには頭まで侵食する
いふ
行き場のない怒りは空気に塗れて
いふ
いつしか哀へと変わってく
いふ
いふ
いふ
お願いねって
桜が舞った前日に、確かに言った 「アニキはきっと臆病だから」
いふ
いふ
とるのはダメ!
ってさ、
いふ
ああ、桜色の彼はいつもそうだ
いふ
自分の周りの人の幸せを
いふ
いつも一番に願ってる
いふ
りうらと、
いふ
空へと届くようにそう呟いた