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しばらく歩いて、森の奥深くまで来たところ
ここまでずっと、方角が分からないまま進んでいた。
和歌山と島根を置いて来た罪悪感と、滋賀を絶対に助けなければというプレッシャーが同時に俺に襲いかかる。
当然どこに行けば良いのか、どんなところに滋賀がいるのかなんて一ミリもわかりやしない。
今の全てを教えてくれるのは京都たった一人であり、俺はそれだけに従い動くただのロボット状態だ。
広島
京都
京都は少し後ろを歩く俺の方を見ず、正面を向いたまま返答した。
俺より体が小さい京都が、今は俺より何倍も頼もしく見えた。
広島
京都
京都
京都
京都は立ち止まり、俺の方に振り返ってそう言った。
真顔で言う京都。
その真顔の奥に、静かな決意が燃えているように見えた。
京都
京都
京都
京都
京都
京都
京都
京都
京都
今話を聞いててわかった。
滋賀は俺よりも年上なのに、普段ヘラヘラしてて軽い奴だと思ってた。
それはただの一方的な偏見に過ぎなかった。
滋賀は、俺より長く生きて来た分、俺よりも辛いことがたくさんあった。
俺だって、80年前は辛かった。
滋賀も同じくらい…いや、それ以上に辛かったかもしれない。
滋賀は辛いことがあっても諦めなかったのに、俺は滋賀が見つからないからって諦めるのか?
広島
見つけて終わりじゃない。
見つけて、助けて、滋賀を連れ戻す。
一人で背負わせない。
広島
京都
大阪
兵庫
大阪
兵庫
兵庫
大阪
大阪
兵庫
大阪
兵庫
正直言って、石川から東京の日記を渡されたところでどうもできやしない。
オレは人に言われたことしかできない。
その欠点を直したいって、昔から考えてた。
でも、欠点なんてそう簡単に直せるものじゃない。
オレはきっと、今目の前に東京が来たとしても自分で判断できない。
今までは、オレの隣でやることを考えてくれた奴がいたから。
大阪
大阪
兵庫
大阪
兵庫
急に走り出したオレの後ろを、離れないようにしっかり着いてきてくれる。
体が小さいのに態度はデカいオレと、体がデカいのに天然な兵庫。
微妙なコンビだけど、きっとやっていける。
だって兵庫は、オレが一番信用してる奴だから。
愛知がいなくなったと聞いてから少し経った。
俺は奈良のお陰で後遺症は無かったし、退院もできた。
でも、今はそれどころじゃない。
奈良のお陰で退院できました、だからこれからどうする?
愛知を探すのが最優先だが、なんの手掛かりも無しに探すのは不可能に近い。
探知探索が得意な俺でも困難だ。
三重
三重
三重
聞き込みをするためには、愛知の見た目を言わなければいけない。
でも、愛知が病院でどんな服装だったのか、俺は知らない。
三重
三重
俺はそう呟いて、ベンチの背もたれにもたれて目を閉じた。
目を閉じたところで、何か思いつくわけではない。
聞き込みは却下。手掛かりも無し。
愛知と一緒にいた人が誰かも知らない。
何もできない。
もう、このまま寝てしまおうか。
気配を消して眠れば、通行人に変人だと思われることはない。
取り敢えず…このまま寝_
べしっ
三重
??
三重
??
三重
??
三重
三重