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それは、突然起こった。

彼女の近くにいる人が、苦しそうに死んでいくのだ。

彼女は、

きっと、

静かでふらふらな殺人花だ。

コウ

ん…

コウ

あれ…

コウ

俺、寝てたわ…

俺は、高田 コウ。

ここ、花佐部高校(カサベコウコウ)の生徒だ。

コウ

朝、準備終わってから…

コウ

寝たのか…

寝たといっても5分くらい。

すると、先生が教室に入ってきた。

先生

今日は転校生がいるんだぞー

先生

時花 ゆらはさんだ。

ゆらは

…こんにちは

ゆらは

…時花 ゆらは   です。

クラスの男子

恥ずかしがり屋かな?
俺近づいてみるぜ!

クラスの女子

ちょっとwwwやめなよwww

コウ

(騒がしいなぁ…)

ゆらは

皆さん…あの…

クラスの男子

???

クラスの女子

???

コウ

?何だろ

ゆらは

私に近づかないでください。

ゆらは

私に近づくと死にます。

クラスの男子

…っ!?

クラスの女子

えぇ…!?

コウ

(え?そんなの嘘だよな!?)

ゆらは

この話は本当です。

ゆらは

本当に、近づかないでください。

クラスが ざわっ… となる。

コウ

(なにか伝染る病気でもあるのかな?)

コウ

(でもそうだったとしても…)

コウ

(親は何故そんな状態で学校に行かせるのか…)

よく分からない。

昼休み、聞こうかな。

コウ

あの、時花さん、えっと…

ゆらは

ふえ…な、何ですか?

コウ

(ふえ…?笑)

コウ

あの、何故近寄ったら、

コウ

死んでしまうんですか?

俺は彼女に少し近づいて聞く。

ゆらは

し、死んじゃいます!

コウ

死んでもいい。

コウ

俺は聞きたい。

ゆらは

………っ

ポロポロ

コウ

えっ…なんで泣い…

コウ

(つーかみんな俺のこと見てくるし!)

コウ

(俺が悪いみたいじゃん!)

ゆらは

ごめん…なさい、

ゆらは

そんなこと言ってくれるの…

ゆらは

高田くんだけだったから…!

コウ

……うん

コウ

話して?そのこと…

ゆらは

うんッ…

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