ピピピッ
ピピピッ
轟冷花
ん゙ーー…
聞きなれた機械音が 耳をつんざく。
ピピピッ
ピピピッ
毎日聞いているのに この不快感が消える事はない。
轟冷花
うるさい、
喧しいそれを止めようと 腕を伸ばした…が、
轟冷花
ゔっ
ずしりと何かが 体にのしかかって、
起き上がろうとしていた私は、
べしゃりと呆気なく 敷布団に倒れ込んだ。
轟焦凍
んん…、姉さん…?
轟冷花
焦凍…?
轟焦凍
おはよう
轟冷花
…
いや、いやいや
轟冷花
なんで焦凍がここにいるの??
01 紅白兄妹の朝
轟冷花
なんで私の布団にいるの?
轟焦凍
?
轟冷花
もういい、取り敢えず離れて
轟焦凍
ん
私の背中に上半身を預けている 紅白頭が退く。
体がやっと軽くなって、
こうしてる間にも鳴り続けている 目覚まし時計を止めた。
カチッ
轟冷花
焦凍起きて
轟冷花
布団畳むから
轟焦凍
ん…
いまだ腰に巻かれている 腕をほどいて、
私は布団から出た。
肩を叩くと のそりと起き上がって、
私に続いて布団から出た この紅白頭は、
私の双子の弟、焦凍である。
私と別の部屋で 寝てるはずの彼が、
私の布団にいつの間にか 潜り込んでいるのも、
15年間ほぼ毎日続けていれば 慣れるというものだ。
轟冷花
焦凍、歩きにくい
轟焦凍
あぁ
轟冷花
あぁじゃなくて…
背中にひっつく焦凍と 部屋を出て、
洗面所で歯を磨いて 顔を洗う。
その間焦凍は 背中からは離れたものの、
ずっと私の左手を握ったままだ。
轟冷花
冬美姉さん、おはよう
轟冬美
おはよー!
轟冬美
ふふ、今日も仲良しね
轟冷花
手伝うよ
轟冬美
ありがとう
轟焦凍
着替えてくる
私がキッチンに向かうと 焦凍はようやく離れた。
これが私の普段の生活。 いつもの朝。
でも今日は、少し特別な 一日になりそうだ。
轟冬美
ハンカチ持った?
轟冷花
持った
轟冬美
ポケットティッシュは?
轟焦凍
持った
轟冬美
いってらっしゃい!
轟冬美
気を付けてね
そう、今日は 雄英高校入学初日です。






