帰宅後
蜘蛛岡をグルッペンやトントンに引き渡したあと、コネシマの部屋に集まった。
ホムラ
誰も入れないから、存分に話し合えよ。

コネシマ
まあ俺の部屋やねんけどな。

ホムラ
いいじゃん、いっちゃん近かったし、部屋も落ち着くし。

コネシマ
まあええけど。
俺らは外出とくし、聞き耳立てたりとかは絶対にせんからな!
終わったら声かけてくれたらええで。

ホムラ
じゃ、俺らは蜘蛛岡を見てくるよ。

シャオロン
……

ロボロ
…………

シャオロン
(いや、気まず!!
今更何話したらええねん!)

ロボロ
…シャオロン

シャオロン
な、なにっ?

ロボロ
俺さ、あの後…

ロボロは両親の死について語り出した
シャオロンは黙って聞いていた。
ロボロ
父さんと母さんは謎の軍事集団『K』を追いかけとったんよ。
兄ちゃんもそうやけど、どこからかその情報がバレて殺されていっとるみたいなんや。

シャオロン
そんな…でも、どこからそんな情報…

ロボロ
ま、内通者やらがわんさかおるんやろ。
だからその時から誰も信用出来んくなった。
ここの連中はもう平気やけど、どこに行っても誰でも怪しく見えてん。

シャオロン
そりゃ、そうなるよな…

ロボロ
……でも1人だけずっと信頼してる奴がおんねん。

シャオロン
へぇー、誰なん?

ロボロ
お前

シャオロン
…ん?

ロボロ
ここに来て再開した時、お前だけはなんでか疑わんかったんよな…
Kに入ってる可能性もあるって言うのに。

シャオロン
…そんなに信頼してくれてんねやな、ありがとう…
じゃあ、なんであの時すげえ突き放したん?
あれすげえ辛かった…

ロボロ
…巻き込みたくなかったんよ。
今でも信頼してるくらいお前はええ奴で、大事な友達。
あれ以上犠牲を出したくもなかったしな。
……本当に、すまんかった。
逆に傷つけることになったよな

シャオロン
…嫌いになったわけじゃないなら、いいよ。
俺も、ごめんな。
お前のそういう気持ちとかなんにも考えずにさ…
あの時はお互いに若かったんだよ。

シャオロン
まだまだ子供だったなって、今になって思うよ。
俺たちが仲違いしてから俺、すげえモヤモヤしてたんだ。
自分は悪くないって言い聞かせて、でもやっぱり罪悪感が残った。

シャオロン
今やっとこうやって話せてよかった。
お前は…初めて俺の事を友達として、好きでいてくれたやつだし…

ロボロ
…俺だって、友達でいたいって思わせてくれたやつはお前が初めてなんやで
いつも心がないって言われてきた俺に、心をくれたんや

シャオロン
…これからも仲良くしてくれる?

ロボロ
当たり前やろ
今まで話せてなかった分、沢山話して行こうや。

2人は照れながらも握手を交した
暖かいものが互いに流れ込み、少しだけ涙をこぼしたのはここだけの秘密。