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ジョセフの事務所 会議室

ジョセフ

よぉし!今回はこんな感じでいいかの

ポルナレフ

あー!疲れた!今日何か食べてこうぜ

花京院

なら僕が付き合うよ

ポルナレフ

お、まじ?!やったぜ〜!

花京院

ちなみに君の奢りで

ポルナレフ

はぁッ?!そりゃねーぜ!

承太郎

やれやれ……やかましいぜ

ポルナレフ

承太郎達はどうよ?

ジョセフ

今日は儂と承太郎は家族で食べる日でな、スマンが行けん

アヴドゥル

私も今日は練習したい所があるから誘いには乗れん、すまないな

ポルナレフ

いや、いいぜ!どっちも大事だしな

花京院

じゃあ……先に僕達は上がります

ポルナレフ

んじゃ、また次の練習で!

アヴドゥル

あぁ

ジョセフ

またの〜

ジョセフの部屋

ジョセフ

ふ〜、相変わらず美味しかったのぉ、ホリィのご飯

承太郎

……悪くなかったぜ

ジョセフ

ふふ、お前さんはほんとホリィのご飯大好きじゃの!

承太郎

うるせぇ

ジョセフ

ツンデレ〜

承太郎

……どうやらぶっ飛ばされてぇようだな

ジョセフ

分かった!分かったから落ち着けッ?!

承太郎

はぁ…やれやれだぜ

ジョセフ

んで、今日はguitarの練習に付き合って欲しいんじゃったっけ?

承太郎

あぁ、少しな

ジョセフ

んじゃ、分からんとこ教えてくれ

承太郎

ちとここが……

ジョセフ

承太郎は薬指を抑えるところが苦手なんじゃの

承太郎

まぁな……

ジョセフ

でもなんとかこれで克服できたじゃろ

承太郎

あぁ、ありがとな

ジョセフ

どういたしまして〜!

ジョセフ

何か他に分からんことがあればいつでも言うんじゃよ

承太郎

そうする

ジョセフ

……そう言えば前、アヴドゥルと儂の出会いを気になってたな

承太郎

あぁ…覚えていたのか

ジョセフ

まぁの、この機会だし話そうと思ってな

承太郎

(2人の出会い……ようやく聞けるぜ)

ジョセフ

まぁ、これを話すとあまりアイツがいい顔しないからな

承太郎

あいつって……

ジョセフ

アヴドゥルじゃよ

ジョセフ

まぁいっか、話すぞ

10数年前

あの時は、まだ40か50の頃だったかの

もう怪我も治っていて、退院してもいいぐらいだったのに、儂は外という世界が怖くて、恐れていて

光を見るのが怖かった

今の儂が、どう見えるのか怖かった

いつもいつも、ベッドに丸まっては寝込んでいて いつもスージーやホリィを心配させていた

今思うと、本当に頼りない父親だと思う

けどそれほど、その時の儂には長く音楽を出来ないと言うショックが大きくて 引きこもったのかもな

そしてある日 1人の少年が儂の病室に来た

それは…… 褐色の黒髪で若く幼い少年じゃった

儂の病室に咄嗟に来た少年は すぐ怒鳴った

アヴドゥル

なんで退院しないんだ!

ジョセフ

……誰だよ、お前

ジョセフ

ノックもせずに来るなんてマナーがなってねぇな…

アヴドゥル

俺はモハメド・アヴドゥル、あんたに憧れて音楽関係を目指しているものだ

アヴドゥル

小さい頃、あんたのバンドのCDを聴いて衝撃を受けた

アヴドゥル

音楽ができない体と医者に言われたが、頑張って努力してどの楽器も使いこなせるようになってきた

アヴドゥル

それで……いざ調べてみたら左腕を骨折して、そのままバンドは解散

アヴドゥル

後の情報は全く世間には出ていなかったが、どうやらジョセフ・ジョースターが復活を拒否してそのまま数十年後経ったと

アヴドゥル

……情けないな、原点と言われていた男が骨折で落ち込むなんて

ジョセフ

……お前みたいなガキには分からねぇだろうな

ジョセフ

俺は!若いあの絶頂の歳で、限界が来るまでずっと弾きたかったんだ!!

ジョセフ

いつか人は歳をとる、んなの分かってる!だからこそ、俺はあの若いピチピチな姿でステージに立ちたかった!

ジョセフ

なのに……なのにッ!

アヴドゥル

………絶頂じゃなくてもいいじゃあないか

アヴドゥル

皆、あんたの音を求めてる

アヴドゥル

少し変わってもいい、歳を取ったらそうなるさって皆納得する

アヴドゥル

だから……戻ってきてくれ!

ジョセフ

俺は…もう、怖いんだ

アヴドゥル

ッ…何を恐れているんだ

アヴドゥル

あんたは恐れて後ろを向いてるままでいいのかッ?!

アヴドゥル

俺は…俺はッ!!そんなジョセフ・ジョースターなんて知らないッ!!!!!

ジョセフ

これが俺なんだ!憧れるような姿は偽物だったんだよ!!

ジョセフ

本当は臆病で何も出来ねぇ弱虫なんだよッ!!

アヴドゥル

そんな訳ない!それは自分が1番知っているだろう?!

アヴドゥル

貴方は…音楽が嫌いになったのか

アヴドゥル

もう、弾きたくないのか………

ジョセフ

…………弾きてぇよ

ジョセフ

弾きてぇ…けど、怖ぇんだ

ジョセフ

人は衰えるのを恐れる、俺もその1人だ

ジョセフ

だから……怖ぇ

アヴドゥル

………なら、表舞台に出ずに弾くのはどうだ

アヴドゥル

自分達の娯楽のために、それならあんたも満足するだろう?

アヴドゥル

何かあったら手伝うし

アヴドゥル

もっと貴方は人に頼るべきだ

アヴドゥル

それでいつか表舞台に出たくなったら…言ってくれ、手助けしたい

ジョセフ

…そうだな、趣味として好きに弾けばよかったんだなあ

ジョセフ

…あぁ、俺バンドのことばっか考えてそんな事も思いつかなかったのかよ、情けねぇ

アヴドゥル

…それと!俺を弟子にしてくれ!!

ジョセフ

…へ?弟子?

アヴドゥル

無理すぎる話かもしれない、それは分かってるが

アヴドゥル

尊敬する…貴方に教わりたい

アヴドゥル

ついて行きたいんだ

ジョセフ

………まー、とりあえず俺の腕を確かめてからな

ジョセフ

明日、退院するかぁ

そして儂は言った通り、次の日に無事退院した

そして数日後、アヴドゥルに儂の音を聴いてもらうことになった

ジョセフ

ほんとに大丈夫かよ〜…

アヴドゥル

弾いてみるに越したことはないです

アヴドゥル

せっかく奥の戸棚から出したguitarなんでしょ?弾かないと後悔しますよ

ジョセフ

んー、それもそうだな!

ジョセフ

…ッ…………弾くぜ

アヴドゥル

…ジョースターさん、深呼吸して

ジョセフ

おう、…ふぅ…………

ジョセフ

よし!

ジョセフ

ッ………ー!

ジョセフ

ひ、弾け…た

ジョセフ

弾けた!!!俺弾けた!!!

ジョセフ

前よりはやっぱり退化したかもしれねぇけど、ちゃんと弾けたぜ!!!

アヴドゥル

良かったですねジョースターさん!!

ジョセフ

おう!

ジョセフ

そ、そういやよ…弟子の件なんだが

ジョセフ

その………弟子じゃなくてよ

ジョセフ

友人とか…ダメ?

アヴドゥル

友人?何故?

ジョセフ

いやね、弟子だと硬っ苦しいし…せっかく俺を復活させてくれた恩人だからさ

ジョセフ

まぁ弟子は作りてぇけど、おめぇとはそういう仲でいきたいっつーか

アヴドゥル

……………友人

ジョセフ

あ、あれ、嫌だった?

アヴドゥル

嫌なわけない…その、嬉しい

ジョセフ

あれぇ?照れてるぅ、かーわい!

アヴドゥル

て、照れてないッ!!

まぁそんなこんなであっという間に 儂らは友人関係だ

何人かその後弟子を作ったり、今はもうほとんど皆独り立ちしてるが 結構楽しかったぞ

今1番長い付き合いなのはアヴドゥルじゃの

後あの後アヴドゥルにどうやって儂の居場所知ったと聞いたら、だいぶハッキングとか情報収集をこなして儂を見つけたらしい

ある意味そこに関しては恐怖感じた チコっとだけな

承太郎

…だからポルナレフの元バンドを探す時もアヴドゥルに任せたのか

承太郎

確かにあいつの探索能力鋭すぎてすぐ見つかったよな

ジョセフ

そうなんじゃよ、あいつの事は結構鋭くてたまに怖いわい

承太郎

…これを本人に言ったらどうなるんだろうな

ジョセフ

言うんじゃあないぞッ?!儂なんて言われるか分からんから!

承太郎

アヴドゥルはてめーのおかんか何かか

ジョセフ

まぁ、とりあえず…そんな感じだ

承太郎

にしても、音って不思議だなほんと

承太郎

それがきっかけでアヴドゥルはじじいを知って、音の世界に踏み出す勇気をくれた

承太郎

…音は本当に、不思議で良い

ジョセフ

そうじゃの、ほんとに…不思議で、面白い

ジョセフ

はー、せっかくだしもう少し続けるか

承太郎

あぁ

承太郎

(つか、アヴドゥルは昔荒っぽい口調だったんだな…)

続く

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