もとあ
菅原孝支18歳。失恋しました
初恋は実らないってほんとなんだな
一目惚れとかじゃなくて気づいたら惹かれてた
俺を呼ぶ男らしい声
俺より大きくてゴツゴツとした手
責任感が強くて、真面目で、でも意外と大人気ないところも
菅原孝支
夏休みの合同合宿
俺の思い人である澤村大地は音駒高校の主将の黒尾と仲良くしてた
黒尾鉄朗
澤村大地
黒尾鉄朗
大地と黒尾のお互いを見る目は
俺が大地に向ける目と同じだった
嫌でも気づいた
菅原孝支
菅原孝支
消灯時間の1時間ほど前、喉が渇いたから自販機に飲み物を買いに来た
菅原孝支
誰も使ってないはずの教室から声が聞こえたのだ
好奇心でつい覗いた
その行動は直ぐに後悔することになる
菅原孝支
シルエットからしてあれは2人に間違いない
そして、そのシルエットは重なった
丁度月の反射で少しだけ影が薄れた
菅原孝支
大地は見たことない幸せそうな顔をしてた…
ゴトッ
菅原孝支
あまりの衝撃に手に持ってたペットボトルを落としてしまった
澤村大地
黒尾鉄朗
その音で2人もこちらに気づいたらしく顔を向けた
澤村大地
菅原孝支
いつも通りを装って尋ねる
聞かなくてもわかってる。でも、ほんの少しの希望を…
澤村大地
澤村大地
菅原孝支
菅原孝支
だって俺も同じだから
菅原孝支
嘘。そんなこと思ってない
菅原孝支
これで踏ん切りがつけばいいのに…
澤村大地
黒尾鉄朗
菅原孝支
黒尾鉄朗
菅原孝支
いつも通りの笑顔でその場を後にした
人気の無い階段に移動した
壁にもたれかかってぼーっとしたまま
喉の乾きもどこかへ行った
段々と視界が滲んで前がボヤけてく
上を向いて止めようとしたけどひとつの線が俺の輪郭を描いた
それが引き金かのようにボロボロととめどなく涙が溢れた
下を向いて、額を片手で抑えながら
どこか自虐的に半笑いで呟く
菅原孝支
菅原孝支
自分でもわかるくらい情けなくて震えてた
黒尾よりも早く出会ったのに
黒尾よりもチャンスがあったのに
そんな考えが頭の中をグルグルとかき混ぜる
菅原孝支
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
やっぱ赤葦も気づいてたんだ
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
菅原孝支
俺、そんなに分かりやすかったかな…
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
赤葦の手が俺の頬をなぞる
赤葦京治
菅原孝支
赤葦京治
赤葦京治
赤葦京治
こいつなら俺の穴も満たしてくれるのかな、なんてことを考えた俺は
菅原孝支
コメント
19件
うへうへへ、まず一言、この話で赤菅が1番好きになったかも。私もいつか、書いてみる!!
ン"ッッッ…( ˘ᾥ˘ )尊い…やばいッ心臓が持たねぇぜッ
尊すぎん??