青桃集

𓆩︎⸒⸒⚠︎︎⸒⸒𓆪 ・桃片思い ・エセ関西弁 ・nmmn

ないこ心

If心

いつもあの人ばかり。

俺が話を逸らしても、

毎回あの人が出てくる。

最近、いつ俺の名前呼んでくれた？

嘘ついてる、

まろとどれだけ長くいたと思ってるんだ。

まろは嘘をつくとすぐそっぽを向いて 顎に手を当てる

ふと頭に過った‪”‬あの人‪”‬のことを出してしまった

聞きたくないのに言葉が勝手に出てしまう

心がずきずきして痛い。

思っていないことを口にする

俺が行っても彼は引き止めてくれない

そう言う人間だから仕方ないのかもしれないが

俺がきつい。

片思い友達の初兎ちゃんの所に急いで足を運ぶ

初兎ちゃんの席は彼と1番離れてる席で 今彼と距離を取りたい俺には1番丁度いい。

初兎ちゃんはこんなにも優しい。 なのに、俺は初兎ちゃんに何も言えない。

…俺と話してる時、そんなふうに笑顔だったけ？

そんなに、楽しそうに話してた、？

彼の席から1番離れてるはずなのに。

他の人も楽しく話しているのに

聞きたくない。聞きたくない声だけよく聞こえる

初兎ちゃんは今にも泣きそうな声で言っている。

彼の片思いの相手はまろが好きな人、ほとけっちだ。

あの子は可愛いし俺より身長も低い。

きゅるっとした目で強気で睨んでいるが全然睨みになっていない。

まろは、 どうしてほとけっちの事が好きになったの？

ずっと一緒に居た俺よりどうしてほとけっちを 選んだの？

俺、これからどうしたら良いの？

きーんこーんかーーんこぉぉん（予鈴）

初兎ちゃんは無理に笑っている

そんな彼の笑顔が見ていられなくなり

予鈴が鳴りみんな自分の席に座り始めていた。

俺が席に戻るとあの人の声も 出す音も何も聞こえなかった。

その代わりに先生が教室に入ってきた。

みんなが座ったことを確認すると 先生が話し始めた