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コメント
1件
ああ……第34話、ちぐさの過去編、すごく重かったです。悪魔になってからの姿しか知らなかったから、あそこまで深く傷ついた子供だったんだって胸が締め付けられました。特に「家族がほしかった」って最後に気づくところと、ばぁうがずっと見ていてくれたんだなと分かるラストが切なくて温かくて……。転生先で再会できて本当に良かったです。
ちぐさ
俺はまだ人間だったとき
恵まれていた
親に恵まれて、
頭も良かった
だけど一つ問題だとすると
周りには恵まれなかった
モブ
モブ
モブ
モブ
ちぐさ
親には言わなかった
迷惑をかけたくなかったんだ
ちぐさ
そこからが地獄だった
いじめはエスカレートして
父からは失望され、
家を追い出された
公園にいたんだ
だからずうっと殴られて、蹴られて、カッターなどで切られたり刺されたり
痛かった
この世界が怖かった
辛かった
もう、死にたかった
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさの母
ちぐさの母
ちぐさ
学校でいじめられても全然気にしなかった
家にはあったかい家庭があったから
そんなある日のことだった
まだ俺が小学4年だったとき
母がしんだ
誘拐されたんだ
身代金目当てに
父は大企業の社長だったから忙しく
母は珍しく留守だったから俺が出たんだ
家に使用人はいるが、その日だけはいなかった
電話に出た瞬間、男の声がして母を誘拐したことをいい、お金を要求してきた
よくここにはかかってくるっていってたんだ
母が
「いたずら電話」がよくここにはかかってくるって
だからそれだと思ったが
本当のことだった
俺は軽く受け流して
電話を切ってしまった
その後犯人は激情して
母を殺した
母はバスに横たわっていた
死体の腐敗が少し進んでいて、臭かった
犯人はもうとっくのとうに逃げていた
今思うとあれは悪魔だった
まあもう悪魔になったときに殺したけどね
そんなとき、悪魔が現れた
ばぁう
ちぐさ
このときの俺は
心が酷くすさんでいた
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
この苦しみを知らないくせにと思い
このときは鼻で笑っていた
ちぐさ
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ばぁう
意味がわからない人だった
急につっかかってきて
帰ろうとする俺を引き止めずに見送った
それに怒りの気持ちの反面、寂しいという気持ちがあり、俺の精神は限界を迎えた
その日俺は死ぬために海にいった
どうせ死ぬなら、
美しく、広大で偉大な海で死にたいと思ったから
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ちぐさ
ばぁう
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
ばぁう
ばぁう
こうして俺は、美しい月明かりの下、
命を絶った
結局俺は何がしたかったの?
わからない
何のために生まれてきたのかもわからないから
俺は、安心できる、家族のような人がほしかった
ずっと独りは嫌だったから
けれど、弱かったらすぐになくなってしまう
だから喧嘩をして、強いと思ったら家族になろうと思った
・・・俺は
そんな目的を忘れて、意味のない殺戮にはしったんだな
殺されても、仕方がない
でも、最後に微かに見たんだ
涙をこらえている、古き友の姿が
謝罪と、さよならの挨拶が・・・
あぁ
気が付かなかった
案外、家族は
側にいたんだなぁ
あれから数日がたった
ちぐさ
ここは・・・
あぁ、転生先か
ここはスラムかな?
まわりから、死臭や、怒鳴り声が聞こえる
赤ん坊になっているせいで、妙に心細い
地獄だな
ある意味
?
ちぐさ
視力が全然なかったから、よく見えなかったが
そこには懐かしい声と髪色があった
俺は安心して、恋しかったため、泣き出した
ちぐさ
?
そう
この声は、紛れもない
古き友だった