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普済 幸(アマズミ コウ) 16歳 男 人間 非常に運が悪いだけのごく普通の男子高校生。 近くにある学校から推薦が来て入るが、そこには能力者たちがいて幸はこれからの高校生活に不安を抱く。
白羽 アリィ(シラハネアリィ) 年齢不明 男 天使 なにか特別な能力を持つ天使。 神から試練を与えられ、人間界へ修行をしに舞い降りた。 狙われる幸になにかの記憶が蘇る。
私立▼▼学園高等学校 ここには異能力者やそうでない者、事情のあった者など様々な者が通っている。 この学校には、代々伝わる噂がある。
3階北校舎非常口付近には 絶対に近づくな
と。
アリィ
女神
アリィ
女神
女神
女神
女神
アリィ
アリィ
女神
女神
ここは天界。天使や死神が住む場所。 遥か遠くの空だが、人間たちの世界と近づいている。 それは、1人の天使「アリィ」が修行のために旅立つから。 美しく儚いオーラを持つ女神が、アリィの頭を撫でながら下を見下ろした。
女神
ステンドグラスを開け、アリィはそこから飛び降りた。
女神
アリィ
羽のコントロールが苦手なアリィは、天空でばさばさとその小さい羽を頑張って動かし、猛スピードで落ちていく。
アリィ
幸
屋上でひとり寂しく、ポツンと立っている少年。この春からこの高校の1年生として入学してきた。
幸
幸
周りのみんなは、魔法を使えたり、魔力を感じる。それなのに、自分にはそういった力が全くない。 そんな悩みがあった。
そう、彼には魔力がない。少しもだ。 この世界の人間は皆、魔法が使えなくとも魔力がある。魔力が魂と等しい者だっている。
幸
???「─────落ちるー!!!!」
幸
ズテーン!!
幸
後ろから叫び声が聞こえ、振り返ってみるとそこには屋上の硬い床に落下した少年がいた。
幸
その音の近くからは、風に吹かれた羽が飛んでいく。 その羽の方へ、進んでいく。
アリィ
幸
背中には細かく、光に当たって輝く天使の羽、頭上には光り輝く黄色い輪っか。 そこにいたのは、天使だった。
アリィ
幸
その天使が幸の方を向いて驚いていると、幸は無言で彼の元へ行き
幸
と目を輝かせて言った。 その天使の手を握って顔を近づけ、いかにもワクワクとした表情だ。 天使は動揺している。
アリィ
幸
幸
「天使なんて初めて見た、嬉しいな」
アリィ
幸
天使の頭の中に何かがよぎって頭を抱える。幸は心配そうに見つめた。
アリィ
アリィ
意外にも明るくニカッと笑う天使。
幸
アリィ
幸
僕に出来た初めての友達は 明るい笑顔の天使だった。
休み時間
幸
アリィ
幸
幸
幸
アリィ
幸が「天使」と言うと、アリィを身を乗り出して幸の口に手を当てる。
アリィ
アリィ
幸
幸
アリィが天使だということは秘密。 この国にはいろんな種族がいる。だが天界にいる者はそうそうこっちには来ないため、天使ということがバレると色々面倒くさい。
アリィ
幸
アリィ
幸
幸
友達と昼を一緒に食べるなんて小学校の給食で席をくっつけてた頃しかない。 幸は目を輝かせ返事をした。
幸
昼、購買でパンを買って教室に戻ってきた。
幸
アリィ
とだけ答えて、アンパンを食べている。
アリィ
幸
アリィ
幸
会話の仕方をよく分からず、意味もなく謝ったりしてしまった。 アリィとの会話が止まった、と思ったが
「天界…だと?聞き慣れた言葉だ」
その言葉にアリィと幸は背筋が凍る。 今の会話でアリィが天使だということがバレた?と固まり、声のする方に視線を向ける。
翼
幸
翼
翼
翼
翼
2人の脳内に同じことがよぎる。
「な〜に言ってんだコイツ」
幸
翼
幸
翼
アリィ
アリィ
涼介
涼介
翼
涼介
幸
涼介
涼介
アリィ
涼介
幸
翼
アリィ
翼
涼介
いきなり現れてカッコつけるなんか変なチャラチャラした奴。『桐ヶ谷涼介』というらしい。 自分のことをテンサイと言っているが、恐らくただのバカだろう。 天才はIQ10億なんて馬鹿な数字出さないだろう。
幸
今日は昼を食べて終わり。入学式の次の日、異能者クラスが授業で魔法を使うらしく、安全のためだ。
幸
アリィ
2人で黒板に貼られたクラス分けの紙を見に行く。
【A組】異能者クラス 様々な種族の異能者が居る。 (強い能力を持つ者が人間とトラブルにならないため、分けられている。)
【B組】通常クラス 能力を持っていても少し強い一般魔法のみな者がいるだけ、普通の学校と変わらない。
【C組】通常クラス B組と変わらないが、B組よりも魔法の強さは弱めな生徒が揃う。 幸たちはC組だ。
【D組】進学クラス 学力の高い生徒が揃う。 テスト順位の上位によくこのクラスの生徒が入り込んでいる。
【E組】通常クラス 通常クラス、と書いてあるが 能力・魔法を使わない者、態度に支障のあるもの、留年した者などがいる。 いわゆる【問題児クラス】だ。
幸
アリィ
幸
アリィ
A組に興味を持った幸は、アリィを連れてA組の前へと行く。 リュックを背負っていれば、今から帰る生徒だと思われ、怪しまれないだろう。
幸
ちらっとA組を覗くと、獣の特徴を持つ者、角を持つ者、人外的な体の者など 様々な生徒がいた。
幸
アリィ
幸
と言っても2人とも道が分からないので、広い校内をさ迷った。
幸
1年生は4階なので、とりあえず降りてみた。アリィの「近道探そうぜ」という変な提案のせいで迷った。
幸
アリィ
幸
そこはカーテンが閉まっていて暗く、 全く人がいる雰囲気がない場所。
幸
アリィ
幸
2人の後ろから変な音がする。
ベチャア……ドロ…… (8>/--< 〇×#%△!!!
幸とアリィの後ろから触手のようなものが伸び、アリィは突き飛ばされた。
アリィ
幸
天井に着くほど大きく、非常口のドアが見えないくらいに分厚い物体。 「ナニカ」がいる。
そう、今いるこの場所は
3階北校舎 非常口付近
幸
触手が幸をしめつける。
アリィ
触手にしめつけられ苦しそうにもがく幸を見て、アリィはどうしようかと考え その場で立ち尽くす。
アリィ
アリィ
アリィが握った拳を開くと、綺麗な光の弾が『ナニカ』に当たり、吃驚したのか幸を持つ触手が緩まって、床に落ちる。
幸
幸
幸はアリィの魔法を見てしまった。 コスプレで通用していたが、これを見られたらもうダメだろう。 さっきの攻撃の反動で、頭上に天使の輪っかがまた出てきた。
アリィ
幸
幸
アリィ
アリィ
幸
アリィ
アリィ
幸
幸
天使ということがバレて動揺し、必死に訴えるアリィに、幸はいつも通りの顔で首を傾げた。
幸
幸
アリィ
「アリィが天使でも、やることは俺らと同じだろ?崇めてお祈りしたり、そういう特別なことは出来ないよ。」
アリィ
またアリィの脳内にとある記憶、声が流れる。 それは、幸の発した"言葉" そして"声"とそっくりだった。
アリィ
アリィ
幸
幸はアリィの腕を引っ張って下校する。
幸
幸
幸
1回目、どデカい石に当たって豪快に転び、ズボンの膝部分が破ける。 2回目、リュックにカラスの糞が直撃する。 3回目、顔に蜘蛛の巣が直撃し、コグモが幸の頭に。
幸
アリィ
幸
アリィ
アリィ
昔貰った鑑定魔法を幸に使ってみる。
アリィ
アリィ
幸
立ち止まったアリィに目を向け、リュックに着いた糞を落としたい、と頼み込む。
アリィ
アリィ
幸
アリィ
「この天使に合う、武器はないかい?」
「ああ、気にしないで。魔王討伐には強い武器が必要だろ?」
「はい、これで。え?こんな高い武器を…って?いいんだ。魔物を倒して、沢山お金が入っちゃってさ。」
「皆さん、この近くの森に出た魔物は、無事討伐しました!安心してください。」
魔法使い
僧侶
「皆、日が落ちてきた。この近くに広い宿屋がある。そこに行こう。魔物に気をつけて。」
子供
女性
「いえいえ!これが私の仕事ですので。皆さんが安心したようなら、何よりです!」
「ああ、天使は気にしないで。恥ずかしがり屋なんだ。この子も魔物討伐に協力してくれた。私の新しい仲間だ。」
「ね、アリィ!」
アリィ
アリィ
「私たちはこれで失礼します。」
子供
住人
「「「「「「勇者様!」」」」」」