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あの日から、私たちはいろんな場所へ行った カラオケでみんなと歌ったり、テーマパークで大はしゃぎしたり ある日はみんなでゲームで盛り上がったり、また宿題を持ち寄って集まったり
Hrくんとも、たくさんデートした 笑って、話して、隣にいるだけで嬉しくて 気づけばそんな夏休みももう最終日前日
今日は花火大会の日 私は鏡の前で、お母さんに浴衣を気付けて貰っていたオレンジ色の浴衣に、白い朝顔の模様が広がる 帯は淡いクリーム色で、少し大人っぽい印象
Et母
Et
振り向くと、お母さんが私の髪を見て小さく微笑んだ
Et母
Et母
Et
Et母
Et母
Et
少し照れながら笑うと、胸の奥があたたかくなった ふと時計に目をやると、もう集合時間の 10分前 慌てて下駄を履きながら玄関のドアを開けて言う
Et
Et母
お母さんが優しく笑う声が背中に届く 私は振り返って手を振り、そのまま夏の夕暮れの中へ駆け出した 金色の光が、風に揺れる浴衣の裾を照らしていた
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
集合場所に着くと、すでにみんなが集まっていた 夏の夕暮れの光の中、色とりどりの浴衣が風に揺れている
Jpは深い緑に金魚模様 Naさんは桜色の浴衣に白い花が舞っている Ttは元気な黄色地に黒い帯がよく映えて Yaくんは鮮やかな赤に波模様の浴衣 Rnは水色に泡の模様が散り Mfくんは紫の浴衣に銀の星がさりげなく入っている Dnは白地に青の帯で、少しあざと可愛い雰 囲気で Urは黒地に細い白線が走るモダンな柄で、どこか大人っぽい Noさんは深い青に矢統模様で、爽やかさが滲んでいて Svさんは黄緑の浴衣に雲のような模様が広がっていて、彼らしい穏やかな空気をまとっていた
そしてHrくんは、三枡格子模様の灰色の 浴衣に黒い帯 シンプルなのに、立っているだけでまるで王子のように見える
Hr
Et
Na
Jp
私たちはわいわいと賑やかに歩き出す その時、隣に並んだHrくんが小さく言った
Hr
Et
Hr
少し照れながら言うHrくんに、胸がきゅっとする
Et
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
夕暮れが夜に溶けていく頃、会場はすっかりお祭り一色に染まっていた 提灯の灯りがぼつぽつと並び、風に乗って焼きそばやたこ焼きの匂いが漂う
Tt
Ya
Jp
Na
Rn
Dn
Dn
Ur
Ur
Mf
Mf
No
Sv
みんながそれぞれで楽しんでる中、私たちはというと
Et
Hr
Hr
Et
互いに顔を見合わせて笑うと、屋台の明かりがその笑顔を照らす 私たち12人はたくさんの屋台を回って行った
Rn
Mf
Dn
私たちは笑い合いながら、その場所へと向かっていく
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
私たちがRnに連れられてきたのは、会場から少し離れた神社だった 夜風が木々を揺らし、提灯の明かりがほんのりと境内を照らしている
Rn
そう嬉しそうに言うRnを先頭に、私たちは本殿の後ろへと回り込んだ 次の瞬間
ヒューーーン……ドンッ!!
Et
夜空に大輪の花が咲いた 私は思わず息をのむ
Hr
Jp
Tt
Ya
Rn
Mf
Dn
Na
No
Ur
Sv
みんなの声と笑いが、夜空に広がる光と混ざり合う 私はみんなから少し離れて、スマホを構える 花火が咲く瞬間、パシャリ 画面には、光に包まれたみんなの背中が写っていた
Et
思わず声が漏れた その声に気づいたHrくんが、振り返り優しい目でこちらを見る
Hr
Et
Et
Hr
私は笑顔で頷き、再びHrくんの隣に並んだ 二人で空を見上げると、夜空にはまた一つ 金色の大輪が咲いた
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
花火のクライマックスが夜空に散って、 しばらくたった頃 辺りには煙の香りと、まだ熱を残した風が流れていた
Na
Tt
Mf
Ur
4人、それから3人と手を振りながら別れていく
Hr
そう言ってHrくんが手を差し出す その手を取ると、指先から温かさが伝わってきた 並んで歩きながら、さっきまでの賑やかさを思い出す
Et
Hr
ふたりで笑い合いながら、ゆっくりと家の方向へと歩く けれど、途中でHrくんがふいに足を止めた
Hr
Hr
そう言って取り出したのは、小さな箱 月明かりに照らされたその箱は、どこか特別な光を放っているように見えた 私は両手で受け取りそっと蓋を開ける
中には小さな指輪が入っていた
Et
驚いて顔を上げると、Hrくんは暗がりの中でもわかるほど顔を赤くしていた けれど、その瞳はまっすぐ私を見ている
Hr
微笑みながら、真剣に言ったその言葉に、胸がぎゅっと熱くなる 気づけば、私は涙を零しながらHrくんに抱きついていた
Hr
Et
Hr
彼の胸に顔を埋めながらそう約束をする
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡ 空港
翌日、朝の空港 大きなガラスの窓からは夏の青空が広がり 滑走路の向こうでは飛行機がゆっくりと 動いていた 私の腕には、みんなからの小さなプレゼントが入った紙袋
Na
Rn
NaさんとRnが目に涙を浮かべながら私の手を握る 私も笑って答える
Et
Ur
Hr
いつもの調子でそう言うUrに、Hrくんは苦笑いでツッコム みんなの間に小さな笑いがおき、少しだけ空気が和らぐ
Mf
Dn
Tt
Jp
Sv
No
Et
Noさんの言葉に、また笑いが起きた
Et父
Et母
Et
Hr
Hrくんが私をそっと抱きしめて言う 私も涙をこぼしながら、笑顔で腕を背中にまわして答える
Et
ゲートに向かって歩く私に、みんなが手を振って見送ってくれる 私は搭乗口の前で振り返り、もう一度声を張る
Et
Et以外
全員の声が響き、私は涙を浮かべながら飛行機へと乗り込んだ
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
数分後 大きな機体がゆっくりと動き、やがて空へと舞い上がる 俺、Hrはガラス越しにそれを見つめていた
Jp
Jpさんの言葉を聞いた瞬間、張り詰めていたものが一気に崩れた 堰を切ったように涙がこぼれる 何も言わずNaさんやTt、Urたちが静かに 背中を撫でてくれた 飛行機が青空の中に小さくなるまで、誰もその場を離れなかった