黛
黛
少し寂しそうに笑ったまゆの顔が忘れられなくて、儚くて。
桜のように、いつか舞って消えてしまうんじゃないかって心配になった。
黛
明那
そうまゆから送られてきた時、嫌な予感がした。だけど俺には施設に行くなんて勇気はなくて、そのメッセージをじっと眺めて、返信することしか出来なかった。
翌日
そこで︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎それがまゆなんじゃないか︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎という考えが浮き出て、気づいたら手ぶらで施設へ走っていた。
明那
ドアを開けて来た施設の人の目の下は腫れていて、妙に気まずそうだった。
施設の人
そこで告げられたのは、¨今朝ニュースに出ていた○○市の交通事故の死亡者がまゆなこと¨と、¨まゆはその前日自殺未遂をしていたこと¨だった。
明那
平然を保って言ったつもりだったけど、きっとものすごく声が震えていた気がする。
それからふわっちにそのことを連絡して、運営さんにも伝えた。
ふわっちは配信を休止した。運営からは¨黛灰卒業のお知らせ¨という文面と共に(まゆの仕事が大変で、配信ができる状況じゃない)ということを理由としていた。
その後はまゆの葬式をして。葬式の内容は全く覚えていないが、(まゆの死体はぐちゃぐちゃで、跡形もなかった)ということを伝えられたことだけは明確に覚えている。
明那
その後ふわっちと泣いて、泣いて泣いて……。泣き疲れた頃にはふわっちは配信を始めてたけどやっぱり元気がないみたいだし、まゆの話題になると泣き出すこともあった。Twitterのトレンドには#黛灰 が乗った。
その後ふわっちがついポロッと配信で(まゆ、死んじゃったもんな……。)と如何にも泣きそうな声で言ったので、#黛死亡 や#生き返れ黛 などがトレンド1位になったりと、彼の死は世間をざわつかせた。
その頃にはもう俺は生きる価値をなくして、さっさと引越しの準備を初めてふわっちに一言メールをして。
実行日。ひたすら宛もなく歩いた俺は最低限の荷物だけを持って山に来ていた。
どこかも分からない山奥の木にロープを垂らす。
明那
明那
そして俺は、ロープに首をかけた。
コメント
1件
ねぇまって俺も行く((((早まるな!!俺!!