テラーノベル
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医者
医者の声が静かな病室に響いた
何か言いたかったけど言葉が出なかった
心臓の鼓動がうるさくて息が張り詰める
頭では理解していても心は追いついてなかった
いや、受け入れようとしなかった
純恋
夏の夕暮れ。
人々の笑い声なんて聞こえないぐらい落ち込んできた
三ツ谷
背後から声がしたから見てみたら三ツ谷だった
三ツ谷
純恋
三ツ谷
そうやった笑う彼の顔に少し救われた気がした
胸が痛むのは病気のせいかそれとも別の理由か
純恋
三ツ谷はそれ以上聞かず
三ツ谷
と手を振って帰っていった
純恋
家に帰るとノートを開けていた
ペンを握る手が震える
純恋
震えるてで“死ぬまでにやりたいことリスト”と書いた
純恋のしたいことリスト ・夏祭りに行って屋台を回る ・おめかしをして浴衣を着たい ・コンビニでスイーツをたくさん買いたい ・朝までゲームをしたい ・夜空を見ながら語り合いたい ・誰かと幸せに暮らしたい
野田 純恋 ノダ スミレ ・病気にかかって余命宣告をされた ・三ツ谷が好きだが気持ちは伝えてない ・いつも明るい
次もお楽しみに〜♩